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「ChatGPT Images 2.5」とは?新機能・料金と情シスが押さえる画像生成ガバナンス

「ChatGPT Images 2.5」とは?新機能・料金と情シスが押さえる画像生成ガバナンス

「ChatGPT Images 2.5」とは?新機能・料金と情シスが押さえる画像生成ガバナンス

「ChatGPT Images 2.5」とは?新機能・料金と情シスが押さえる画像生成ガバナンス

公開日

最終更新日

OpenAIは2026年9月8日(現地時間)、画像生成・編集モデル「ChatGPT Images 2.5」を発表しました。ChatGPT・ChatGPT Work・Codexの全プランに同日から提供が始まっており、社内のマーケティング担当者や広報担当者が業務で日常的に触れる可能性の高いアップデートです。

「画像がきれいになった」というだけの話に見えますが、情シスにとっては見過ごせない論点が含まれています。参照写真として実在の人物の写真を扱う機会が増えること、生成に使ったプロンプトをリンクで外部と共有できる新機能が加わったこと、そして生成物のリアリティ向上が企業のブランド利用・肖像権リスクに直結することです。

本記事では、ChatGPT Images 2.5の新機能・提供範囲・料金を整理したうえで、情シスがこのアップデートをどう読み解き、社内の画像生成AI利用にどう統制をかけるべきかを解説します。

2026年10月更新: 公式リリースノートとヘルプセンターで明確になったWorkモードでの機能差、API料金、Images with thinkingの提供範囲、画像の削除方法、参照写真を保存する関連機能の情報を追記しました。

ChatGPT Images 2.5とは?発表の概要

ChatGPT Images 2.5は、2026年4月に登場した「ChatGPT Images 2.0」の後継となる画像生成・編集モデルで、画像の鮮明さ・編集の精密さ・生成速度をまとめて底上げしたアップデートです。

OpenAIによれば、ChatGPT ImagesとAPIのGPT-Imageモデルを合わせて毎週30億枚を超える画像が生成されています。ChatGPTアプリ上の機能強化に加え、開発者向けにはAPIで2つの新モデル(GPT-Image-2.5 FlareとGPT-Image-2.5 Sunburst)が同時に提供されました。

Codexユーザーにも同日から提供されている点は見落とされがちですが、コーディングエージェントの中から画像を生成・編集できるようになったという意味で、利用実態の把握対象が広がったことを意味します。Codexの企業利用における統制ポイントはCodexの料金プランと情シスの導入リスク対策で解説しています。

なお、10月7日にはChatGPTのChatタブでGPT-6の提供も始まっていますが、OpenAIは今回の変更でWorkとCodexを動かすモデルは変わらないと説明しています。モデル側の変更点はGPT-6 Sol・Lunaの料金と管理設定にまとめています。

何が変わったのか:4つの主要アップデート

今回のアップデートの核は、「参照写真への忠実度」「編集の精密さ」「複数ターンにわたる一貫性」「複雑な指示への理解力」の4つの改善に集約されます。

画像忠実度の向上
参照写真をもとにした人物や被写体を、新しい設定・スタイル・構図に変換する際の再現性が高まりました。ライティングや質感もより自然になったとされています。

精密編集
画像の指定箇所だけを変更し、それ以外の構図やディテールを維持する精度が向上しました。複雑な被写体・背景でも、商品や背景、文言といった「要素だけ」を差し替えられます。

マルチターン編集の一貫性
会話の中で何度も編集を重ねても、それまでの変更内容や画質が劣化しにくくなりました。

インテリジェンスとスタイルの理解
複雑な視覚的指示への理解力が上がり、実世界の情報を含む画像の正確性や、透過背景を含む複雑なレイアウトへの対応力も高まっています。

生成速度については、Images 2.0比で最大50%のレイテンシー削減が公表されています。資料作成や修正のサイクルが短くなる一方、後述する「参照写真」の扱いという新たな論点も生まれます。

Sketch・テンプレート・コメント編集・プロンプト共有という新機能

新機能のうち情シスが特に注目すべきは、生成に使ったプロンプトをリンクで他者へ共有できる「プロンプト共有」です。

ChatGPTに追加された主な機能は次の4つです。

Sketch
チャット上にラフを描き、それを参照画像として最終的な画像を生成できる機能です。モバイルアプリでメッセージ欄に「@」と入力し、Sketchを選んで使います。

テンプレート
ポスターや商品写真など、よく使われる画像フォーマット向けのひな形です。サイドバーのImagesからTemplatesを開き、伝えたい内容を加えるだけで作成に着手できます。必要に応じてChatGPTが追加の質問をし、参照画像のアップロードを求めることもあります。

コメント編集
生成画像を全画面で開き、変更したい箇所に直接コメントを置いて修正を指示できます。選択ツールで範囲を指定する編集方法も引き続き使えますが、OpenAIは選択範囲が正確でない場合があり、編集が指定範囲の外に及ぶこともあると注意書きしています。

プロンプト共有
生成画像に使ったプロンプトを共有し、受け取った人が自分の写真や情報を加えて独自のバリエーションを作れる機能です。モバイルでは「共有」から「プロンプトテンプレート」を選び、リンクをコピーして共有します。

プロンプト共有は便利な一方で、社内で使う参照素材やブランド資産を含むプロンプトをそのまま外部共有すると、意図しない情報公開の経路になり得ます。共有リンクが検索エンジンにインデックスされるリスクの構造はClaude共有コンテンツのGoogle検索表示対策で解説した論点と共通しています。Google ドライブやBoxなどの外部共有状態をまとめて点検したい場合は、Adminaの外部共有コンテンツの管理機能も選択肢になります。

提供範囲と料金|ChatGPT・ChatGPT Work・CodexとAPI新モデル

ChatGPT Images 2.5は、ChatGPT(無料プランを含む全ティア)、ChatGPT Work、Codexの各ユーザーに、デスクトップ・モバイル・Webを問わず提供されています。ただし一部機能はプランやモードで提供状況が異なり、ChatGPT上の画像生成の利用上限は従来から変わっていません。

公式リリースノートとヘルプセンターで確認できる主な機能差は次のとおりです。

項目

提供状況

ChatGPT Images 2.5本体

全ティア(Free含む)、ChatGPT Work、Codex

テンプレート

ChatGPT Workモードでは未提供

Sketch・コメント編集

モバイルアプリで提供

Images with thinking(考えながら画像を計画・生成する機能)

Plus・Pro・Businessで提供、Enterprise・Eduは近日提供予定

画像生成の利用上限

従来から変更なし

API料金

開発者向けのAPIモデルは2つです。いずれもトークン単価はGPT Image 2と同じに設定されています。

項目(100万トークンあたり)

GPT-Image-2.5 Flare

GPT-Image-2.5 Sunburst

テキスト入力

$5.00

$5.00

画像入力

$8.00

$8.00

画像出力

$30.00(Batch処理時$15)

$30.00(Batch処理時$15)

位置づけ

高速・日常用途の標準モデル

編集精度を最優先する上位モデル

単価は同じでも、OpenAIはGPT Image 2の料金計算ツールではGPT Image 2.5のトークン消費量を見積もれないとしています。品質設定(low〜max)によって消費トークンも変わるため、予算化の前に実際の用途で試算することが欠かせません。モデルIDには日付付きのスナップショット(2026-09-08版)も用意されており、業務アプリに組み込む場合はバージョンを固定すると挙動の再現性を保ちやすくなります。

API利用はプロジェクト単位の権限や支出上限で統制するのが基本です。その設計をコードで管理する方法はOpenAI公式Terraform Providerによる権限・支出の統制で解説しています。

法人プランで確認すべきこと

ChatGPT WorkはAIエージェント機能の拡充が続いており、常時稼働エージェント「dots」など新機能も次々と加わっています。Work全体の管理観点はChatGPT Workがログイン必須サイトも操作可能に、ChatGPT「dots」の管理設定と統制ポイント、公開範囲の設定が論点となるChatGPT Sitesの管理者統制もあわせて確認してください。

法人向けプランの入力データが標準でモデル改善に使われないという扱いは一般に案内されていますが、画像生成固有のデータ取り扱いについてOpenAIが個別に明言した一次情報は、本記事の更新時点でも確認できていません。【要確認】契約条件・データ処理条項は、自社の契約書と管理者コンソールで必ず確認してください。

安全性・真正性対策|C2PAと電子透かしによる来歴管理

OpenAIは、ChatGPT Images 2.5のリアリティが高まった分、実在の人物・場所・出来事を模した説得力のある偽画像(ディープフェイク)が作られるリスクも高まったと認めたうえで、多層的な安全対策を講じたとしています。

安全対策は、リクエストを画像生成モデルに送る前にポリシー違反を判定して拒否する段階と、生成システムへの入力画像・最終出力画像の両方を安全性推論モデルで監視してブロックする段階で構成されています。生成物の来歴を示す仕組みとしては、次の2つが継続・強化されました。

C2PAメタデータ
業界標準の来歴情報開示フレームワークで、画像の出所を自動的に示します。

電子透かし(SynthID)
Google DeepMindが開発した目に見えない電子透かし技術で、ChatGPT・Codex・APIで生成された画像に組み込まれ、C2PAメタデータを補完します。

来歴管理の仕組みと限界については、他社モデルを扱ったClaude電子透かしの実態と誤解も参考になります。OpenAI自身も来歴管理に単一の解決策はないと述べており、電子透かしやメタデータの有無だけに頼った運用は避けるべきです。

情シスが押さえるべきリスクと統制ポイント

情シスが重点的に確認すべきは、参照写真に含まれる個人情報、共有機能による意図しない情報流出、画像データの保存と削除、そして生成物の商用利用に伴う権利処理の4点です。

参照写真に含まれる個人情報
従業員や顧客の顔写真を参照画像として使う場合、それ自体が個人情報の取り扱いにあたります。10月1日にはChatGPT Imagesでセルフィーから試着画像を生成する機能が追加され、参照写真はアカウントに保存されて次回以降も使われる仕様になりました(設定のパーソナライズから変更・削除可能)。参照写真が「その場限り」で終わらない機能が増えている点は、社内ルールに反映しておく必要があります。不正アクセスによる個人情報漏えいの最新の注意喚起は個人情報保護委員会のWARNING改訂と情シスの点検ポイント、機密情報と個人情報の切り分け方は機密情報と個人情報の違いと管理体制で整理しています。

プロンプト・画像共有による情報流出
前述のとおり、社内限定の参照素材やブランド資産を含むプロンプトを外部共有する運用は、意図しない情報公開の経路になり得ます。

画像データの保存と削除
ChatGPTで作成した画像はImagesに自動保存され、画像を削除するには画像が作成された会話そのものを削除する必要があります。退職者のアカウントに業務用の生成画像が残り続けないよう、アカウント削除やデータ保持の手順に画像も含めて考えることが重要です。

生成物の商用利用リスク
画像の忠実度向上は、実在の著名人やブランドロゴを模した生成物を作りやすくする側面もあります。マーケティング資料として公開する前に、著作権・商標・肖像権の観点でのチェック工程を設けてください。デザインSaaSの素材ライセンスや商用利用の考え方はCanvaの商用利用・素材ライセンスの注意点も参考になります。同じ論点は動画生成AIにも広がっており、動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」の統制ガイドとあわせて生成メディア全体のルールとして整えるのが効率的です。

シャドーAIとしての個人アカウント利用
無料プランでも同等のモデルが使えるため、法人契約を経由しない個人アカウントでの業務利用が広がりやすい点にも注意が必要です。利用実態の可視化・検知の考え方はシャドーAIのリスクと検知・対策ガイドと生成AI利用状況の可視化とシャドーAI検知で解説しています。

技術的な制御としては、ChatGPTの「Lockdown Mode」も検討材料になります。Webや外部サービスへのアクセスを制限してプロンプトインジェクションによるデータ流出リスクを下げる任意の設定で、Webから取得した画像の一部機能も制限対象に含まれます。ワークスペース管理者はロールベースのアクセス制御で対象メンバーを設定できます。

これらのリスクは、既存のAI利用ガイドラインに画像生成の観点が抜けていると見落とされがちです。AI利用ガイドラインの作り方と社内規定の雛形を参考に、画像生成AI固有のルールを追記することを推奨します。

企業規模別のやるべきこと

対応の優先順位は企業規模によって異なり、小規模組織ではまず最低限の利用ルールを、大規模組織では部門横断のガバナンス体制を整えるのが現実的な進め方です。

50名未満
個人アカウントでの利用が中心になりがちなため、実在人物の写真を参照画像に使う際の注意点、プロンプト共有リンクの扱い、生成物を社外公開する前の確認フローなど、最低限の利用ルールを明文化するところから始めます。

50〜300名
ChatGPT Workなど法人プランへの移行を検討し、管理者による利用実態の把握やSSO連携を進める段階です。マーケティング・広報部門など画像生成を頻繁に使う部署を先行して統制対象にし、テンプレート機能がWorkモードで使えないといった機能差も利用者に周知しておくと混乱を防げます。

300名超
マーケティング・広報・デザインなど複数部署での利用が同時に広がるため、生成物の公開前承認フロー、ブランドガイドラインとの整合チェック、API利用時のプロジェクト・支出管理など、部門横断のガバナンス体制が必要になります。個人アカウントを含むAIサービスの利用はAdminaのシャドーIT・シャドーAI管理でブラウザアクセスから把握でき、組織全体の対策設計はSaaS管理で構築するシャドーAI対策を参照してください。

情シスとしての活用ポイント

ChatGPT Images 2.5は、情シス自身にとっても社内向けドキュメントの視覚化やヘルプデスク業務の効率化に活用できる場面があります。

社内マニュアル・オンボーディング資料の図解
透過背景や複雑なレイアウトへの対応力が上がったため、手順図やアイコンを資料に組み込みやすくなりました。テンプレート機能はWorkモードでは未提供のため、使う場合はChat側で作成します。

ヘルプデスクFAQの説明画像
問い合わせの多い操作手順を、スクリーンショット風の説明画像で補足できます。

資料の反復修正コストの削減
マルチターン編集の一貫性が上がったことで、一部だけを直す修正依頼を繰り返しても全体が崩れにくくなりました。

社内ヘルプデスクの効率化に生成AIを組み込む全体設計については、社内AIヘルプデスク・チャットボット完全ガイドもあわせて参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. ChatGPT Images 2.5はいつから、誰が使えますか?

A. 2026年9月8日から、ChatGPT(無料プランを含む全ティア)、ChatGPT Work、Codexの各ユーザーに提供されています。開発者向けにはAPIでGPT-Image-2.5 FlareとSunburstの2モデルが提供されています。

Q. ChatGPT WorkではChatと同じ機能が使えますか?

A. 一部異なります。公式リリースノートでは、テンプレート機能はWorkモードではまだ利用できないとされています。また、Images with thinkingはPlus・Pro・Businessで提供中で、Enterprise・Eduは近日提供予定です。

Q. API料金はGPT Image 2から上がりましたか?

A. トークン単価はGPT Image 2と同じです。ただし1枚あたりの消費トークン量は同じとは限らず、GPT Image 2の料金計算ツールでは見積もれないとされているため、実際の用途で試算してから予算を組むことをおすすめします。

Q. 無料版とWork/Enterprise版でデータの扱いに違いはありますか?

A. 画像生成に関するデータの学習利用の扱いについて、OpenAIが個別に明言した一次情報は本記事の更新時点で確認できていません。【要確認】契約条件や管理者コンソールの設定は、自社の契約書とヘルプセンターの最新記載で必ず確認してください。

Q. 生成した画像がAIによるものかどうか判別できますか?

A. OpenAIはC2PAメタデータとSynthID電子透かしを組み込んでおり、対応ツールを使えば技術的な判別が可能です。ただし、すべてのプラットフォームがこれを自動的に検知・表示するとは限りません。

Q. 生成した画像を削除するにはどうすればよいですか?

A. ヘルプセンターでは、画像が作成された会話を削除することで画像も削除されると案内されています。画像だけを個別に消す操作ではない点に注意してください。

まとめ:情シスが今すべきこと

ChatGPT Images 2.5は生産性を高める機能強化である一方、情シスにとっては「参照写真に含まれる個人情報」「プロンプト共有による情報流出」「画像データの保存と削除」「生成物の権利処理」という統制対象が増えたことを意味します。

まずは次の項目から点検を始めてください。

  • 社内で画像生成AIを使っている部署・アカウント(個人アカウント含む)を把握している

  • 実在人物の写真を参照画像に使う際のルール(同意取得・利用目的)を定めている

  • プロンプト共有リンクを社外に出す前の確認ルールを定めている

  • 生成画像の保存先と、退職時のアカウント・会話削除の手順を決めている

  • 生成物を社外公開する前の著作権・商標・肖像権チェック工程がある

  • Workモードとの機能差や、法人プランのデータ取り扱い条件を確認している

  • API利用時のプロジェクト権限・支出上限・モデルバージョン固定を設計している

モデル側の機能がどれだけ向上しても、自社側でカバーすべき領域は変わりません。社内でどのAIツールが、どの部署で、どのように使われているかを可視化することが最初の一歩です。マネーフォワード Adminaは、SaaS利用状況の可視化やシャドーAIの検知、アカウントの一元管理により、生成AI時代のガバナンス基盤構築を支援します。画像生成AIを含む全社的なAI利用の可視化にお悩みの方は、ぜひAdminaまでお気軽にご相談ください。

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監修

Admina Team

情シス業務に関するお役立ち情報をマネーフォワード Adminaが提供します。

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