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電子帳簿保存法・インボイス制度への対応が求められる2026年現在、証憑の電子保存と検索要件を自動で担保する「マネーフォワード クラウドBox」は、バックオフィスDXの中核を担う法制度特化型ストレージとして広く採用されています。
かつては「完全無料で容量無制限」と認知されていましたが、現在は料金体系が一新され、有償プラン契約の必須化や保存件数の制限が導入されています。本記事では、2026年現在の最新情報に基づき、正しい料金プラン(マネーフォワード クラウドbox 料金)や新機能、他社オンラインストレージとの違いをわかりやすく解説します。
マネーフォワード クラウドBoxとは?
マネーフォワード クラウドBoxは、請求書・領収書などの証憑をアップロードすると、タイムスタンプ付与・AI-OCR読み取り・検索属性の登録まで自動で行うクラウドストレージです。電子帳簿保存法・インボイス制度の保存要件をシステム側で完全に担保する、法制度特化型の最新ストレージです。
本記事のポイント
利用には有償プランの契約が必須であり、一部プランでは「累計1,000件」の保存数上限が設けられています。
2025〜2026年にかけて「メール自動取込」「ファイル共有」「適格事業者番号のAI-OCR抽出」などの強力な新機能が追加されました。
汎用ストレージとは異なり、タイムスタンプ自動付与や検索要件の自動紐づけなど、電子帳簿保存法(電帳法)に標準対応しています。
2025〜2026年の最新機能アップデート
主な機能追加(時系列)は以下のとおりです(各アップデートの詳細はマネーフォワード クラウド公式サポートページでご確認ください)。
2025年7月:メール取込機能リリース。指定の転送用メールアドレスに送信するだけで自動保存できるようになり、電子取引保存フローを自動化。
2025年10月8日:「一般」「閲覧」ロール追加。中堅・大企業でも安全な内部統制が可能に。
2026年3月26日:「取引先適格事業者番号」項目を追加。AI-OCRにより登録番号(T+13桁)を自動検出。
2026年3月31日:ファイル共有機能リリース。マネーフォワードのアカウントを持たない税理士や外部監査人に対して、安全なプレビュー・ダウンロード用URLを発行可能に。
2026年10月末予定:「マネーフォワード クラウド請求書」の受信機能終了に伴い、今後は本ツールが保管の主軸となる。
マネーフォワード クラウドBoxの特徴とメリット
マネーフォワード クラウドBoxは、JIIMA認証を取得した法対応力と、AI-OCRによる自動化機能により、手作業でのファイル管理コストを大幅に削減できます。
JIIMA認証取得でスキャナ保存(紙の破棄)に完全対応
本サービスは「スキャナ保存区分」のJIIMA認証を取得しており、受領した紙の請求書や領収書をスマホで撮影・スキャンした後に原本を破棄できます。ただし、スキャン時に解像度200dpi以上や赤・緑・青のカラー要件を満たすこと、また受領から「最長2ヶ月とおおむね7営業日以内」にアップロードを確定させる必要があります。法令要件の詳細は国税庁「電子帳簿保存法関係」をご参照ください。
Google Driveなど汎用オンラインストレージとの違い
汎用のファイルサーバーに保管するだけでは電帳法対応は完了しません。違いは以下の通りです。
比較項目 | マネーフォワード クラウドBox | 汎用オンラインストレージ(Google Drive等) |
|---|---|---|
タイムスタンプ付与 | アップロード時に自動付与 | 非対応(手動または別システムが必要) |
検索情報の登録 | AI-OCRが取引先・日付・金額・適格事業者番号を自動抽出 | 手動でファイル名変更や索引簿(Excel)の作成が必要 |
訂正・削除の履歴 | システム内に変更履歴が自動記録(改ざん防止) | 通常のファイル上書きのみで、監査対応の証明が困難 |
電帳法・JIIMA認証 | 取得済み(スキャナ保存・電子取引に完全対応) | 未取得(運用ルールでのカバーが必須) |
企業規模別の推奨運用方針
組織規模によって適切な運用体制は異なります。50名未満の組織では、メール取込機能を最大活用してスモールビジネスプラン(累計1,000件上限に注意)でミニマムに対応。50〜300名の組織では、ビジネスプラン(無制限)を契約し、アップロード操作を「一般」ロールで各現場へ権限委譲、管理者が承認・確認する体制を構築。300名超の組織では、内部監査向けに「閲覧」ロールを活用して権限を細分化し、安全に電子データの一元管理を進めましょう。なお、以下の規模別方針は筆者の独自提案であり、公式推奨とは異なる場合があります。詳細はマネーフォワード公式サポートページでご確認ください。
▲ MFクラウドBoxと汎用オンラインストレージの機能・電帳法対応力の違い
【2026年最新】マネーフォワード クラウドBoxの料金プランと制限
従来の完全無料モデルから一転し、現在は各種有償プランの契約が必須となり、一部プランでは累計1,000件の保存制限が適用されます。
有償契約の必須化と1,000件制限の仕組み
2024年6月および2025年6月の料金改定により、有償プラン(個人・法人向け)の契約がない無償利用状態では、新規のファイルアップロードが不可となりました(過去の保存データは解約後も閲覧・ダウンロード可能)。また、個人向けの「パーソナルミニ」や法人向けの「ひとり法人」「スモールビジネス」プランでは、クラウドBoxに保存できる累計ファイル数が最大1,000件に制限されています。1,000件を超えて無制限に保存する場合は、上位プラン(法人はビジネスプラン、個人はパーソナルプラン以上)へのアップグレードが必要です。最新の料金・制限仕様はマネーフォワード クラウド公式サポートページでご確認ください。
対象ユーザー | プラン名 | クラウドBox保存制限 | このような企業・個人におすすめ |
|---|---|---|---|
個人事業主 | パーソナルミニ | 累計1,000件まで | 開業初期で、年間の証憑数が非常に少ない方 |
個人事業主 | パーソナル / パーソナルプラス | 無制限 | 確定申告や日々の取引が多く、件数を気にせず使いたい方 |
法人 | ひとり法人 / スモールビジネス | 累計1,000件まで | 設立直後や、月々の領収書・請求書が数件程度の小規模組織 |
法人 | ビジネス | 無制限 | 月次の決算業務や複数部門での証憑が発生する中堅・中小企業 |
▲ 自社・個人の状況に合わせた最適なプランの選び方と1,000件制限の判定フロー
マネーフォワード クラウドBoxの具体的な導入事例
マネーフォワードの導入企業では、手作業の転記や郵送手配が自動化され、バックオフィス全体の業務工数が大幅に削減されています。なお、以下の事例は導入時期が数年前のものを含むため、現在の機能・環境とは異なる場合があります。各事例の詳細はマネーフォワード クラウド公式導入事例ページでご確認ください。
社会保険労務士法人アライズ
業種・規模:士業・社会保険労務士事務所
導入時期:2021年以前
課題→施策→成果:従来は経営数字の把握を税理士に丸投げしていたため、進捗確認に2〜3週間を要していた。マネーフォワード クラウドを導入し、仕訳・証憑のリアルタイム紐づけを実施。結果、わずか5分で経営数字を正確に把握できるようになり、迅速な経営意思決定を可能にした。
株式会社HITOMIOテクノロジーズ(旧:iCureテクノロジー株式会社)
業種・規模:ヘルスケア・鍼灸接骨院運営(複数店舗)
導入時期:2021年以前
課題→施策→成果:各店舗からの膨大な証憑管理と月次決算に遅れが生じ、経理部門の休日出勤が常態化していた。クラウドBoxを導入し、スキャナ保存を一元化。その結果、月次決算を6営業日で完了できるようになり、懸案だった休日出勤の撲滅に成功した。
弁護士法人ファースト&タンデムスプリント
業種・規模:士業・法律事務所
導入時期:2017年以前
課題→施策→成果:50社以上の顧問先ごとに異なる請求書作成と郵送手配に、毎月約2時間の手作業が発生していた。クラウド連携による一元管理を進めた結果、郵送手配を含めてわずか1分で業務が完了するようになり、本来の法的支援業務に集中できる環境を整えた。
導入時の注意点
クラウドストレージを導入しても、運用ルールや仕様への理解が不足していれば、電帳法違反やコストの急増を招く原因になります。
失敗パターン①:ファイルを置くだけで電帳法を満たしたと誤解する
クラウドBoxにPDFファイルをアップロードするだけでは、電子帳簿保存法が求める「検索性の確保」を完全に満たしたことにはなりません。AI-OCR機能による自動読み取り機能を利用するか、手動で「取引先」「日付」「金額」(および適格事業者番号)を入力し、属性データを確定保存する必要があります。アップロード後に解析結果を確認・修正する運用フローを必ず社内で周知徹底してください。
失敗パターン②:「メール取込」の自動設定により1,000件制限を即座に突破する
2025年に登場したメール転送取込は非常に便利ですが、取引先との通常メールやメルマガなどを丸ごと自動転送設定していると、無関係なPDFまで保存され、スモールビジネスプラン等の累計1,000件制限を一瞬で使い切ってしまいます。Gmail等の転送時には以下のフィルターテンプレートを用いて、対象を請求書のみに絞る対策をしてください。
【Gmail転送フィルター設定テンプレート】
・送信元(From):*@invoice* や利用している請求管理システムのアドレス
・含む単語(Subject/Has the words):「請求書」 OR 「領収書」 OR 「検収書」
・添付ファイル:「添付ファイルあり」にチェック
▲ ただ置くだけはNG!電帳法に対応するための正しいアップロード・保存ステップ
よくある質問
マネーフォワード クラウドBoxの利用や法対応に関して、実務担当者から寄せられる代表的な疑問と対策を解説します。
Q:マネーフォワード クラウドBoxは完全に無料で使えますか?
A:現在は、各種有償プラン(個人・法人向け)の契約が必須となっており、無償利用状態では新規アップロードができません。また、パーソナルミニやスモールビジネスなどの一部プランでは、保存件数が「累計1,000件」に制限されているため注意が必要です。
Q:スキャナ保存(紙の請求書や領収書の破棄)には対応していますか?
A:はい、JIIMA認証を取得しているため対応可能です。ただし、スキャン時の解像度(200dpi以上)やカラー要件を満たし、受領から「2ヶ月と7営業日以内」にアップロードして確定保存する運用ルールを遵守する必要があります。
Q:アップロード後、どんな作業が必要ですか?
A:ファイルを置くだけでは電帳法が求める「検索性の確保」を満たせません。AI-OCRが自動読み取りした日付・金額・取引先名の内容を確認・修正し、属性データとして確定保存することが求められます。この確認フローを社内で周知しておくと、税務調査時のリスクを大幅に下げられます。
Q:メール自動取込機能で1,000件の上限をすぐに突破しないためには?
A:メールソフトの自動転送設定でフィルター条件を適用し、件名に「請求書」「領収書」などのキーワードを含むメールや、特定の取引先からのメールのみを転送する仕組みにしてください。広告や不要な連絡メールのPDFが混入するのを防ぐことができます。
まとめ
マネーフォワード クラウドBoxは、2025〜2026年にかけて「メール自動取込」や「ファイル共有」など、バックオフィス業務の自動化を加速する最新機能が多数追加されました。まずは、自社が現在契約しているプランにおける「累計保存件数」を確認し、1,000件制限に達していないかを把握しましょう。あわせて、AI-OCRの読み取り結果の確認フローを社内で周知し、メール取込のフィルター設定も済ませておきましょう。残件数の確認と運用ルールの整備——それだけでも電帳法リスクを一段階下げることができます。
✅ 導入前の確認チェックリスト
✅ 現契約プランの累計保存件数を確認した
✅ AI-OCRの読み取り結果の確認フローを社内で周知した
✅ メール取込のフィルター設定(請求書・領収書のみ転送)を行った
✅ スキャナ保存の場合、受領から最長2ヶ月とおおむね7営業日以内のアップロード運用を確認した
本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。
監修
Admina Team
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