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Webサイトを閲覧しただけで、何もしてないのにウイルスに感染してしまう……。そんなサイバー攻撃が「ドライブバイダウンロード」です。
従来のウイルス感染は、「怪しい添付ファイルを開く」「不審なソフトをインストールする」といったユーザーの行動が引き金になっていました。しかし、ドライブバイ(Drive-by)攻撃は、正規のWebサイトを見るだけで気づかぬうちにマルウェアが侵入する点が最大の脅威です。
本記事では、IT資格試験の学習者から企業の情シス担当者まで役立つよう、ドライブバイダウンロードとは何かという正確な定義から、水飲み場型攻撃などの具体的な仕組みを解説します。さらに、多くの方が不安に感じる「PCやスマホ(iPhone・Android)の感染確認方法」や、企業におけるMDM(モバイルデバイス管理)を活用した抜本的な対策までをお伝えします。
まずは、ご自身の端末に不審な動きがないか、本記事の感染確認チェックリストで調べてみましょう。
ドライブバイダウンロードとは
ドライブバイダウンロードとは、ユーザーの意図や操作に関わらず、Webブラウザ等を通じてマルウェアを自動的にダウンロード・実行させる攻撃のことです。
ドライブバイダウンロードの正確な定義
IT資格試験の模範解答などでも定義される通り、最大の特徴は「ユーザーがクリックやファイルのダウンロード操作を行わなくても感染する」という点にあります。しばしば「ドライブバイダウンロード とは何か?」「ドライブ バイ ダウンロード とは?」と疑問を持たれたり、「ドライブバイ攻撃」「ドライブ倍ダウンロード(誤記)」などと表記揺れが発生したりしますが、これらはすべて同じ脅威を指しています。「ドライブバイ とは(車から降りずに通りすがりに〜する)」という言葉の通り、Webサイトをただ通り過ぎる(閲覧する)だけで被害に遭うのが恐ろしいところです。
ドライブバイダウンロード 仕組み
ドライブバイダウンロードの仕組みは、OSやブラウザ、プラグイン(Javaや動画再生ソフトなど)に存在するセキュリティ上の弱点(脆弱性)を悪用するものです。ユーザーが罠の仕掛けられたページにアクセスすると、裏側で目に見えないスクリプトが自動で実行され、使用しているデバイスの脆弱性を探します。脆弱性が見つかると、そこから無理やりマルウェアを送り込み、感染させてしまいます。
ランサムウェア感染の入り口となる危険性
ドライブバイダウンロード攻撃の目的は、単なるウイルスのばら撒きに留まりません。近年では、企業や個人のデータを暗号化し身代金を要求する「ランサムウェア」への感染経路として悪用されるケースが急増しています。つまり、ドライブバイダウンロード攻撃とは、組織を壊滅的な被害に追い込む深刻なサイバー犯罪を引き起こすための「入り口」として機能しているのです。
ドライブバイダウンロード攻撃の具体的な手口と仕組み
攻撃者は、水飲み場型攻撃やマルバタイジングなどの巧妙な手口を用いて、標的のデバイスに潜む脆弱性を突いてきます。ドライブ バイ ダウンロード 攻撃の代表的な手法と、感染に至るまでの段階的なステップを解説します。
水飲み場型攻撃(特定の標的を狙う手口)
「水飲み場型攻撃」とは、標的となる企業や組織のユーザーが日常的にアクセスする(=水飲み場)正規のWebサイトをあらかじめ改ざんしておき、ターゲットが訪問するのを待ち伏せする手口です。業務に関連する業界団体のサイトや専門フォーラムなどが狙われるため、ユーザーは警戒心を抱かずにアクセスしてしまい、感染リスクが非常に高くなります。過去には、特定業界のポータルサイトが改ざんされ、アクセスした関係者のPCが相次いでマルウェアに感染する被害事例も報告されています。
不正広告(マルバタイジング)を利用する手口
Web広告配信の仕組みを悪用し、正規のWebサイトに表示されるオンライン広告に悪意のあるスクリプトを仕込む手法を「マルバタイジング」と呼びます。Webサイト自体は改ざんされていないため、サイト運営者も気づきにくく、大手のニュースサイトなどを閲覧しただけでドライブバイダウンロード攻撃を受ける可能性があります。
ドライブ バイ ダウンロード 攻撃の段階的ステップ
攻撃者がどのように脆弱性を突くのか、論理的なステップは以下の通りです。
罠サイトへの誘導・アクセス:ユーザーが水飲み場型攻撃で改ざんされたサイトや、不正広告が表示されたページにアクセスする。
脆弱性のスキャン:ページに埋め込まれた不正なコード(JavaScriptなど)がバックグラウンドで実行され、ユーザーのOSやブラウザ、プラグインに脆弱性がないかスキャン(エクスプロイトキットの作動)する。
マルウェアのダウンロード:脆弱性が発見されると、ユーザーに気づかれないよう裏側でマルウェアをダウンロードする。
不正プログラムの実行:ダウンロードされたマルウェアが自動的に実行され、情報の窃取やランサムウェアの展開などが開始される。
ドライブバイダウンロードのデバイス別の注意点
ドライブバイダウンロード攻撃はパソコンに限らず、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンも標的になります。各デバイスの特性と注意点を理解しておくことが重要です。
パソコン(Windows/Mac)
パソコンでは、WindowsやmacOSといったOSの脆弱性だけでなく、ブラウザ(ChromeやEdgeなど)やインストールされている各種アプリケーションのアップデート漏れが狙われます。社用PCが感染した場合、社内ネットワーク全体へ被害が拡大し、ランサムウェア被害などにより事業継続に深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
スマホ(iPhone/Android)
「ドライブバイダウンロード iphone」と検索されることも多く、「iPhoneは安全」というイメージを持つ方もいますが、決して無敵ではありません。IPA(情報処理推進機構)の注意喚起でも、スマートフォンのOSやブラウザの脆弱性を突いた攻撃のリスクが指摘されています。iPhone・Androidを問わず、OSのバージョンが古いままだったり、ブラウザアプリの更新を怠っていたりすると、スマホでもドライブバイダウンロードの被害に遭う可能性は十分にあります。
ドライブバイダウンロードの感染確認方法
「何もしていないのに感染したかもしれない」と不安な場合は、データ通信量の異常増や端末の異常発熱がないかを確認しましょう。ここでは、デバイス別のドライブ バイ ダウンロード 確認方法を解説します。
PC(Windows/Mac)の感染確認チェックリスト
パソコンの場合、以下の症状がないかドライブバイダウンロード 確認を行いましょう。
セキュリティソフトの警告:身に覚えのないタイミングで脅威を検知した通知が出ていないか。
動作の著しい遅延:急にパソコンの起動や動作が極端に重くなっていないか。
身に覚えのないアプリ:インストールした覚えのないソフトウェアやブラウザの拡張機能が勝手に追加されていないか。
不自然なポップアップ:ブラウザ利用中に偽のセキュリティ警告や不審な広告が頻繁に出現しないか。
スマホ(iPhone/Android)の感染確認チェックリスト
スマートフォンの場合も、日常的な動作の変化からドライブ バイ ダウンロード 確認が可能です。
データ通信量の異常増加:バックグラウンドで不正な通信が行われ、通信量が急激に増えていないか。
バッテリーの異常消費・端末の発熱:何も操作していないのに、端末が不自然に熱を持ったりバッテリーが急激に減ったりしていないか。
見知らぬアプリの存在:ホーム画面にインストールした記憶のないアプリが存在していないか。
予期せぬ再起動:スマホが突然フリーズしたり、勝手に再起動を繰り返したりしないか。
ドライブバイダウンロードに感染した場合の対処法
感染が疑われる場合は、被害の拡大を防ぐために直ちにデバイスをネットワークから切断してください。
被害を最小限に抑えるための手順
万が一、マルウェア感染の疑いがある場合は、以下の手順で迅速に対処しましょう。
ネットワークからの切断:Wi-Fiをオフにし、LANケーブルを抜くことで、外部への情報漏洩や社内ネットワークへの感染拡大を防ぎます。スマホの場合は機内モードをオンにします。
ウイルススキャンの実行:オフラインの状態で、導入しているセキュリティソフトを用いてシステム全体をフルスキャンし、マルウェアの特定と隔離・駆除を試みます。
専門家や情シスへの報告:個人で解決できない場合や、社用端末の場合は、速やかに企業の情シス部門やセキュリティの専門業者に連絡し、指示を仰ぎましょう。
ドライブバイダウンロードのセキュリティ対策
個人はOSやアプリの最新化を徹底し、法人はMDM(モバイルデバイス管理)等のIT資産管理ツールで全社的なバージョン統制を行うことが、最も効果的なドライブ バイ ダウンロード 対策です。
個人向けのセキュリティ対策
個人のドライブバイダウンロード 対策として最も重要なのは、デバイスを常に最新の状態に保つことです。OSやWebブラウザ、各種アプリのアップデート通知が来たら、後回しにせず速やかに適用しましょう。これにより、判明している脆弱性が修正され、攻撃の隙をなくすことができます。また、信頼できるセキュリティソフトを導入し、有効にしておくことも不可欠です。
法人向けのセキュリティ対策
企業においてドライブ バイ ダウンロード 攻撃 対策を徹底するためには、従業員個人のリテラシーに依存するのではなく、組織的なシステム管理が必須です。特に近年はリモートワークの普及に伴い、社外で利用されるデバイスのセキュリティ確保が急務となっています。
そこで重要となるのが、MDM(モバイルデバイス管理)やIT資産管理ツールによる一元統制です。たとえば、「マネーフォワード Admina」のようなSaaS・デバイス管理ツールを活用すれば、従業員が使用するすべてのPCやスマホのOSバージョン状況を可視化し、アップデートが遅れている端末を即座に検知できます。セキュリティソフトだけでは防ぎきれない脆弱性対策を根本から強化し、組織全体を保護する仕組みづくりが求められます。
まとめ
今日から始めるデバイス管理とセキュリティ対策
ドライブバイダウンロードは、Webサイトを閲覧するだけでマルウェアに感染してしまう恐ろしいサイバー攻撃です。ランサムウェア感染の引き金にもなり得るため、「何もしてないのに感染した」と後悔する前に、適切な予防策を講じる必要があります。
まずは、お使いのPCやスマホのOS・ブラウザが最新バージョンになっているか、今すぐ設定画面から確認してみましょう。また、法人の場合は、従業員任せの運用から脱却し、MDMやIT資産管理ツールを用いたデバイスの一元管理を検討することが、強固なセキュリティ体制構築の第一歩となります。
本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。
監修
Admina Team
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