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アドウェアとは?種類や感染したときの対策、削除方法を解説

アドウェアとは?種類や感染したときの対策、削除方法を解説

アドウェアとは?種類や感染したときの対策、削除方法を解説

HC

Admina Team

2025/07/16

アドウェアとは、ユーザーの同意なしに広告を表示するソフトウェアの一種です。主にインターネットブラウザやアプリケーションを通じて、広告収入を得ることを目的としています。本記事では、アドウェアの種類や感染時の影響、さらにその感染経路について詳しく解説します。また、アドウェアに感染しているかどうかを判断する方法や、削除する手順、感染を未然に防ぐための対策についても取り上げます。

アドウェアとは

アドウェアは、ユーザーの許可なしに広告を表示するソフトウェアを指します。アドウェアは、主にインターネットを利用している際に、ユーザーの目に触れる広告コンテンツを強制的に表示することを目的としています。

一般的にアドウェアは、無料で提供されるソフトウェアやアプリケーションに同梱されていることが多く、ユーザーがこれらをインストールすることで知らず知らずのうちに自動的にインストールされる場合があります。アドウェアが問題視される理由として、ユーザーのプライバシーを侵害する恐れがある点や、デバイスのパフォーマンスを低下させる原因となることが挙げられます。

アドウェアの仕組み

アドウェアは、インターネットのブラウジング行動を追跡し、収集したデータをもとに関連性の高い広告を表示します。このデータ収集によって、ユーザーが興味を持ちやすい広告を直接的に提示することができますが、同時にこの行為はプライバシーの侵害にもつながります。研究によれば、アドウェアによって収集される情報には、検索履歴、訪問したウェブサイト、およびクリックしたリンクなどが含まれることが多いです。

アドウェアの影響

アドウェアに感染すると、ユーザーは不快な広告に悩まされることが一般的です。また、表示される広告が詐欺的なものであったり、不正なリンクを含んでいる場合があります。そのため、アドウェアは単なる広告表示に留まらず、ユーザーのデータやデバイスの安全性に対しても悪影響を及ぼす可能性があるのです。

アドウェアの種類

アドウェアは、特定の目的や特徴に基づいてさまざまな種類に分類されます。ここでは、主に知られているアドウェアの種類について詳しく説明します。

バナー型アドウェア

バナー型アドウェアは、ウェブページに表示されるバナー広告を通じてユーザーにアプローチします。このタイプのアドウェアは、通常は無料で提供されるソフトウェアやアプリケーションに組み込まれており、ユーザーがこれらのツールを使用すると、広告が表示される仕組みです。多くの場合、クリックすることによって収益を得るため、ユーザーの閲覧体験を損なう可能性があります。

ポップアップ型アドウェア

ポップアップ型アドウェアは、ウェブブラウザの画面上に新たなウィンドウを開いて表示される広告の形式です。この形式は特に煩わしく、多くのユーザーにとっては嫌悪感を抱かせる要因となります。ポップアップは、通常、自動的に表示されるため、ユーザーが意図しないタイミングで目にすることが多いのが特徴です。

リダイレクト型アドウェア

リダイレクト型アドウェアは、ユーザーが特定のウェブサイトを訪れると、自動的に別のサイトに飛ばされるという特徴があります。このタイプは、特に検索エンジンや既存のウェブサイトへのアクセスを妨げ、全く関係のない広告サイトに誘導することが多いです。これにより、ユーザーは情報を探すのが困難になり、迷惑を感じることが多くなります。

トラッキング型アドウェア

トラッキング型アドウェアは、ユーザーのオンライン行動を追跡し、そのデータを広告主に販売することを目的としています。このタイプは、特にプライバシーの観点から問題視されることが多く、ユーザーがどのウェブサイトを訪れたか、どの広告に興味を示したかなどの情報を収集します。その結果、よりターゲットを絞った広告が表示されるようになりますが、多くのユーザーには好意的に受け入れられていません。

アドウェアの種類は多岐にわたり、それぞれ異なる働きを持ちますが、共通してユーザーの快適なオンライン体験を妨げる要因となり得ます。こうしたアドウェアを知ることは、感染を防ぐ上で非常に重要です。

アドウェアに感染するとどうなるのか

アドウェアに感染すると、さまざまな不便や危険が生じます。まず、ユーザーのブラウジング体験が大きく損なわれることが挙げられます。アドウェアは、広告を表示したり、ブラウザの設定を変更したりすることで知られていますが、それ以外にもいくつかの深刻な影響を及ぼすことがあります。

広告の過剰表示

アドウェアの最も顕著な影響は、画面に表示される広告の増加です。ウェブサイトの閲覧中に突然ポップアップ広告が現れたり、ページの内容と関係のないバナー広告が次々と表示されたりします。これにより、ユーザーは興味のある情報にアクセスすることが難しくなり、ストレスを感じることがあります。

プライバシーの侵害

アドウェアは時にユーザーのプライバシーを侵害することがあります。一部のアドウェアは、ユーザーのオンライン行動や検索履歴、クリックしたリンクに関する情報を収集し、第三者に提供することがあります。このような情報の漏洩は、個人情報の悪用やフィッシング詐欺のリスクを高める可能性があります。

システムのパフォーマンス低下

アドウェアに感染すると、コンピュータやスマートフォンの動作が遅くなることが多いです。アドウェアはバックグラウンドで常に動作し、システムリソースを消費します。そのため、アプリケーションの起動やウェブサイトの読み込みが遅れ、使用感が著しく低下し、動作が鈍くなり、フリーズやクラッシュが頻発することもあります。

意図しないソフトウェアのインストール

アドウェアは、他の有害なソフトウェアと連携して動作することがあります。感染したデバイスでは、不正なアプリケーションやウイルスが自動的にインストールされることがあるため、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。例えば、ランサムウェアやトロイの木馬などが加わることで、データの損失やシステム全体の危険性が増すのです。

このように、アドウェアに感染することは単なる広告の増加だけではなく、プライバシーのリスクやシステム性能の低下、さらには他のマルウェアへの感染の危険も伴います。そのため、アドウェアに対する理解を深め、対策を講じることが重要です。

アドウェアの主な感染経路

アドウェアは主にインターネットを介して感染します。インターネットの利用が日常的になった現在、ユーザーは意識せずにアドウェアに感染するリスクが高まっています。以下に、アドウェアがどのようにして感染するのか、具体的な経路を詳しく説明します。

1. ソフトウェアのダウンロード

多くのアドウェアは、無料で提供されるソフトウェアの中に組み込まれています。特に、動画や音楽のダウンロードサイトからのダウンロードにリスクを伴うことが多いです。これらのサイトでは、正規のプログラムと一緒にアドウェアがインストールされることがあります。ユーザーがインストール手順を急いで進めると、見逃しがちなチェックボックスでアドウェアを含むソフトウェアのインストールを許可してしまうことがあります。

2. ブラウザの拡張機能

次に、ブラウザの拡張機能もアドウェアの感染経路です。特に怪しいウェブサイトからの拡張機能をインストールすると、アドウェアが潜んでいる可能性があります。このような拡張機能は、一般的に便利な機能を提供すると謳っていますが、実際にはユーザーの情報を収集したり、広告を表示したりします。

3. メールの添付ファイル

メールを通じてアドウェアに感染することも少なくありません。不審なメールに添付されたファイルやリンクをクリックすると、アドウェアがシステムに侵入する可能性があります。特に、知らない送信者や、内容が怪しいメールには注意が必要です。安全を確保するために、信頼できる送信者からのメールのみを開くことが重要です。

4. 有害な広告(マルバタイジング)

ウェブサイトで表示される広告の中には、有害な内容を含んでいるものもあります。これを「マルバタイジング」と呼びます。有害な広告をクリックすると、意図せずアドウェアをダウンロードしてしまうことがあります。信頼性の高いサイトでも、第三者の広告によって感染するリスクがありますので、不審な広告には注意が必要です。

5. 無料コンテンツの利用

無料で提供されるコンテンツ、特に動画やゲームなどは、アドウェアの温床となりやすいです。これらのコンテンツを利用する際には、公式なサイトや信頼できるプラットフォームからダウンロードすることが重要です。

アドウェアに感染しているかどうかを知る方法

アドウェアに感染しているかどうかを確認する方法は、いくつかの簡単な手順を踏むだけで行えます。この章では、具体的なチェックポイントと観察すべき症状を、初学者でも理解しやすい形で説明いたします。

異常なポップアップ広告の表示

最初に疑うべきは、ウェブブラウジング中に目にするポップアップ広告の増加です。アドウェアは、特にブラウザを利用しているときに不自然な広告を表示させることが多く、通常では見られないような内容や数の多い広告が現れます。例えば、特定のウェブサイトを訪れた際に突然別のページが開く、もしくは自動的に広告が表示される場合は、感染の兆候と考えられます。

ブラウザの設定の変更

次に確認すべき点は、ブラウザの設定が勝手に変更されてしまうケースです。具体的には、ホームページが知らないサイトに変更されたり、デフォルトの検索エンジンが意図しないものに変わってしまった場合、アドウェアの影響を受けている可能性があります。このような設定変更は、特に無断で行われるため、注意が必要です。

パフォーマンスの低下

アドウェアは、システムリソースを消費することがあり、それによりコンピュータやデバイスのパフォーマンスが低下することもあります。具体的には、アプリケーションの起動が遅くなったり、反応が鈍くなるといった症状が見られることがあります。このような異常が見受けられる場合は、アドウェアに感染しているかもしれません。

アンチウイルスソフトによる警告

最後に、使用しているアンチウイルスソフトウェアからの警告にも注意を払うことが重要です。多くの市販のセキュリティソフトは、アドウェアを検知して警告を出す機能を備えています。この警告が表示された場合は、速やかに感染の可能性を考慮し、対処を検討することが推奨されます。

これらの手順を実行することで、アドウェアに感染しているかどうかを確認できます。異常に気づいた場合は、早めに対策を行うことが、被害の拡大を防ぐためには大切です。

アドウェアの削除方法

アドウェアは不快な広告を表示し、コンピュータのパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。アドウェアを削除することで、快適な作業環境を取り戻すことができます。

ここでは、アドウェアを効果的に削除するための具体的な手順を説明します。自分で対処できる方法から、専門的なツールを使った方法まで、選択肢を幅広くご紹介いたします。

手動での削除

手動でアドウェアを削除することは、最初のステップとして非常に重要です。次の手順に従って、アドウェアを取り除いてみましょう。

まず、コンピュータの設定から不明なプログラムを削除します。具体的には、コントロールパネルや設定メニューにアクセスし、リストから不審なプログラムを選択して「アンインストール」をクリックします。この際、アドウェアと考えられるソフトウェアには注意を払いましょう。

ブラウザの設定のリセット

アドウェアがブラウザに影響を与えている場合、ブラウザの設定をリセットすることも必要です。ほとんどのブラウザには、デフォルト設定に戻すオプションがあります。この操作を行うことで、不正な拡張機能や設定を解除することができます。

具体的には、以下の手順を試してみましょう。ブラウザのメニューに移動し、「設定」または「オプション」を開きます。そして、「設定のリセット」または「初期設定に戻す」を選択してください。このプロセスが完了した後、ブラウザの動作が正常に戻ることが期待されます。

専用のアンチウイルスソフトウェアを使用する

手動の削除によってアドウェアが完全に取り除かれない場合は、専用のアンチウイルスソフトウェアの利用をお勧めします。これらのツールはアドウェアを自動的に検出し、削除する機能を備えています。

有名なアンチウイルスソフトウェアには、マルウェアバイトやノートン、ビットデフェンダーなどです。これらのソフトウェアをインストールしてスキャンを実行し、アドウェアの脅威を排除しましょう。インストール後は、定期的にスキャンを行うことが重要です。

システムの復元を利用する

最後の手段として、システムの復元を利用する方法もあります。これは、以前の状態にパソコンを戻す機能で、アドウェアに感染する前の段階に戻すことが可能です。

システムの復元は、コントロールパネルの「システムとセキュリティ」からアクセス可能です。「システムの復元」を選択し、指示に従って操作してください。これにより、アドウェアの影響を受ける前の状態に戻すことができます。

アドウェアに感染しないための対策

アドウェアに感染しないための対策は、適切なセキュリティ対策や日常の注意深い行動を通じて実現できます。特に、インターネットを利用する際の意識を高めることが重要です。以下に、効果的な対策をいくつかご紹介します。

信頼できるソフトウェアを使用する

まず第一に、アドウェアを感染させる可能性のある不正なソフトウェアを使用しないことが肝心です。有名なソフトウェアの公式サイトからのみダウンロードするよう心掛け、怪しいファイルやアプリケーションには手を出さないことが大切です。例えば、オープンソースのソフトウェアでも、公式リポジトリからの入手を推奨します。

セキュリティ対策ソフトの導入

効果的なアドウェア対策には、信頼性の高いセキュリティ対策ソフトウェアを導入することが不可欠です。最新のウイルス定義やリアルタイム保護機能を持つソフトウェアは、アドウェアの侵入を防ぐ頼もしい味方となります。特に、アドウェア専門の検出機能があるソフトウェアを選ぶと良いでしょう。

ブラウザの設定を見直す

ウェブブラウザの設定もアドウェア感染防止に重要な役割を果たします。ポップアップやリダイレクトをブロックする設定を有効にすることで、うっかり不正なサイトにアクセスするリスクを軽減できます。また、ブラウザの拡張機能も、信頼できるもののみを導入し、不要なものは削除しましょう。定期的なチェックを行い、設定が適切であることを確認することも忘れないでください。

定期的なシステムとソフトウェアの更新

システムやソフトウェアを最新の状態に保つことも非常に重要です。開発者が提供するアップデートには、セキュリティ強化や脆弱性の修正が含まれていることが多く、これによってアドウェアの感染リスクを減少させられます。例えば、OSやアプリケーションの自動更新機能を有効にしておくと、手動での更新を忘れてしまう心配もありません。

疑わしいリンクや広告に注意する

インターネット上では、多くの広告やリンクが存在していますが、その中にはアドウェアを仕込むためのものもあります。信頼できないサイトからのリンクや、不自然な広告には絶対にアクセスしないようにしましょう。また、リンクをクリックする際は、URLをよく確認する習慣をつけることが大切です。見慣れないドメインや、誤字が含まれている場合は特に注意が必要です。

これらの対策を通じて、アドウェアに感染しにくい環境を整えることが可能です。日々の習慣として意識し、実践していくことで、安全なインターネットライフを楽しみましょう。

まとめ

アドウェアは、知らず知らずのうちにPCやスマートフォンに被害をもたらす可能性があります。そのため、アドウェアの種類や感染経路を理解し、感染の兆候を見極めることが重要です。また、効果的な削除方法や対策を講じることで、安心してデバイスを使用できる環境を作ることができます。常に最新の情報を知り、セキュリティ対策を怠らないことで、アドウェアから身を守ることができます。安全なインターネット環境を維持するためにも、十分ご注意ください。

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