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トロイの木馬 警告 消し方と本物との見分け方!無視して大丈夫なケースと偽警告対処法

トロイの木馬 警告 消し方と本物との見分け方!無視して大丈夫なケースと偽警告対処法

トロイの木馬 警告 消し方と本物との見分け方!無視して大丈夫なケースと偽警告対処法

トロイの木馬 警告 消し方と本物との見分け方!無視して大丈夫なケースと偽警告対処法

公開日

最終更新日

突然「トロイの木馬に感染しました」と表示されても、まず電話をかけないでください。警告音が鳴っていても、画面が全画面になっていても、多くはウイルス感染ではなく、ブラウザ上に表示された偽物の警告です。

結論は単純です。無視してブラウザを強制終了すれば、多くのケースはその場で解決します。クレジットカード情報を入力したり、遠隔操作ソフトを入れたり、インターネットバンキングにログインしたりしない限り、被害に発展する可能性は大きく下がります。

この記事では、各デバイスでの警告画面の消し方や本物と偽物の見分け方、法人PCで発生した場合の報告手順までを解説します。

トロイの木馬を装った偽警告への正しい対処手順として、ブラウザの強制終了と公的機関や社内部門への報告フローをまとめた解説図。

トロイの木馬とは?偽警告が出る原因と仕組み

突然表示される警告の約6割は正規の広告プラットフォームを悪用した偽サイトである。

本記事のポイント

  • 「トロイの木馬に感染しました」と電話番号を表示する画面の多くは偽物である。

  • 偽警告はウイルスそのものではなく、ブラウザに表示されたWebページである。

  • 電話、支払い、遠隔操作、ネットバンキング操作をしなければ被害化を防げる。

  • 業務PCで発生した場合は、50名未満でも自己判断せず情シスまたは責任者へ報告する。

本物のトロイの木馬とサポート詐欺の違い

トロイの木馬とは、正常なファイルやソフトに見せかけて侵入し、情報窃取や遠隔操作を行うマルウェアです。突然ブラウザに「トロイの木馬に感染しました」と派手な画面が出る場合、その大半は電話をかけさせるためのサポート詐欺です。

トレンドマイクロの国内サポート詐欺レポート(2024年4月公表、2023年データ)では、日本国内でセキュリティソフトが検知・ブロックしたサポート詐欺関連サイトへのアクセス数が年間900万件以上、月間平均で約25万台の端末が遭遇しているとされています。怪しいサイトを見た人だけの問題ではありません。

なぜ突然出るのか

現在の主流は、Google広告などの正規広告枠を悪用したマルバタイジングです。トレンドマイクロの同調査(2023年データ)では、サポート詐欺で金銭被害に遭った人の約6割がGoogle広告経由で詐欺サイトへ誘導されていました。

IPAの情報セキュリティ安心相談窓口(2026年1月公表)でも、ウイルス検出の偽警告は相談上位です。2025年第4四半期には相談全体の26.5%にあたる789件が偽警告関連でした。警察庁は2025年5月30日、日本人を狙っていた国際サポート詐欺グループの主要メンバーを含む6人がインド国内で検挙されたと発表しましたが、別グループによる活動は継続しています。

警察庁のサポート詐欺対策は、警察庁のサポート詐欺注意喚起でも確認できます。

トロイの木馬の警告における本物と偽物の見分け方

電話連絡や金銭の支払いを要求するセキュリティ警告はすべて偽物である。

「ウイルス対策ソフトを入れているのに警告が出たから本物だ」という思い込みは危険です。セキュリティソフトは端末内のマルウェア検知には有効ですが、偽警告はインターネット上のWebページを閲覧しているだけの状態でも表示されます。

確認項目

偽警告の特徴

本物の警告の特徴

表示場所

ブラウザ全面に大きく表示され、閉じるボタンを隠す

導入済みのセキュリティソフトやOS通知として表示される

文言

「今すぐ電話」「データが削除される」など恐怖を煽る

検出名、隔離、削除などの処理結果を淡々と示す

電話番号

050、010、海外番号などへ連絡させる

画面上で電話を要求しない

支払い

電子マネー、クレジットカード、サポート契約を要求する

検知画面から金銭を要求しない

対処

遠隔操作ソフトの導入を求める

Microsoft Defenderなどの正規機能で隔離や削除を行う

「本物か不安」なときの最短確認

ブラウザを閉じた後、スタートメニューやアプリ一覧から自分でセキュリティソフトを起動し、フルスキャンを実行します。偽警告の画面内にあるボタンや電話番号は使わないでください。

スキャンで脅威が検出されず、電話やインストールをしていなければ、PC初期化まで行う必要は通常ありません。

一目でわかる!本物のセキュリティ警告と偽警告の見分け方

▲ 一目でわかる!本物のセキュリティ警告と偽警告の見分け方

警告画面が出たときに絶対にやってはいけないこと

遠隔操作や口座情報の入力を伴う相手の指示には一切従ってはいけない。

1. 表示された番号に電話をかける

電話をかけると、犯人は大手企業や公的機関のサポートを装い、不安を煽ります。着信履歴から折り返しがあっても出ないでください。

2. 電子マネーやカードで支払う

Apple Gift Cardなどのプリペイド型電子マネーを購入させ、番号を読み上げさせる手口があります。番号を伝えると短時間で換金され、返金は困難になります。

3. 遠隔操作ソフトをインストールする

AnyDesk、TeamViewer、LogMeInなどの導入を求められたら詐欺です。国民生活センターも、遠隔操作アプリを悪用したサポート詐欺として注意喚起しています。許可するとPC内のファイルや業務システムが閲覧され、情報漏洩につながります。

4. インターネットバンキングにログインする

二要素認証を使っていても安全とは限りません。遠隔操作や画面共有を許した状態でログインすると、スマートフォンに届いたワンタイムパスワードを入力する瞬間を犯人がリアルタイムで見られます。

これは銀行の認証システムが破られたのではなく、本人をだまして正規操作をさせる手口です。犯人は送金額や送金先を裏で改ざんし、ほぼ同時に不正送金を実行します。

5. 会社のPCで自己判断して隠す

業務PCの場合、個人の判断で消して終わりにしないでください。50名未満の企業なら責任者と金融機関への連絡、50〜300名なら情シスで端末隔離とログ確認、300名超ならCSIRTやSOCを含むインシデント対応に切り替える必要があります。

デバイス別「トロイの木馬」偽警告の消し方

ブラウザのフリーズや全画面表示は強制終了コマンドで即座に解決できる。

対処判断フローチャート

状況

最初にやること

次の判断

警告画面が出ただけ

ブラウザを閉じる

電話や入力をしていなければ終了

全画面で閉じられない

Escキー長押し、または強制終了

再表示する場合は通知設定を確認

電話した

すぐ切る、着信拒否

遠隔操作や支払いの有無を確認

遠隔操作ソフトを入れた

ネットワーク切断

アンインストール、スキャン、関係先へ連絡

ネットバンキングを操作した

金融機関へ即連絡

警察、情シス、カード会社へ連絡

Windowsパソコンでの消し方

  1. Google ChromeやEdgeで全画面になっている場合は、Escキーを3秒程度長押しして全画面表示を解除します。

  2. 右上の閉じるボタンが見えたらクリックします。

  3. 閉じられない場合はAltキーを押しながらF4キーを押します。

  4. まだ閉じられない場合はCtrl、Shift、Escを同時に押し、タスクマネージャーでChrome、Edge、Firefoxなどを選び「タスクの終了」を押します。

画面ロック型で操作できない場合

2024年後半以降、Lock My PCなど正規ツールを悪用し、キーボード操作を受け付けない画面ロック型の手口が確認されています(トレンドマイクロ、2024年10月報告)。Escキー長押しやタスクマネージャーが効かない場合は、電源ボタンを10秒程度長押しして強制シャットダウンします。

電源を入れ直しても同じ画面が出る、会社PCでBitLockerや管理者権限が関係する、遠隔操作ソフトを入れた覚えがある場合は、自己解決を続けず情シスへ連絡してください。LANケーブルは抜き、Wi-Fiはオフにします。

Macでの消し方

  1. Option、Command、Escを同時に押します。

  2. SafariやChromeなどのブラウザを選びます。

  3. 「強制終了」を押します。

iPhone・iPadでの消し方

  1. Safariのタブ一覧を開き、警告が出ているタブを閉じます。

  2. 閉じられない場合は設定アプリからSafariを開きます。

  3. 「履歴とWebサイトデータを消去」を実行します。

右下から繰り返し出る通知の消し方

再起動後もWindowsの右下に「トロイの木馬」警告が出る場合、ウイルス感染ではなくブラウザ通知を許可している可能性があります。Chromeなら設定、プライバシーとセキュリティ、サイトの設定、通知を開き、不審なURLの許可を削除します。Edgeでも設定からCookieとサイトのアクセス許可、通知を確認します。

警告画面が出たときの状況別・対処判断フローチャート

▲ 警告画面が出たときの状況別・対処判断フローチャート

偽警告の指示に従ってしまった場合の対処法と企業被害事例

万が一指示に従った場合は即座にネットワークを遮断し関係機関への連絡と不要ソフトの削除を徹底する。

初動対応の順番

  1. LANケーブルを抜き、Wi-Fiをオフにしてネットワークから切断します。

  2. 金融機関、カード会社、会社PCなら情シスへ連絡します。

  3. AnyDesk、TeamViewer、LogMeInなどをアンインストールします。

  4. ウイルス対策ソフトでフルスキャンを実行します。

  5. 不安が残る場合は、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口や警察へ相談します。

支払いをしていなくても、遠隔操作ソフトが残っているだけで後から不正アクセスされるリスクがあります。「電話を切ったから安全」と判断せず、削除とスキャンまで完了させます。

2024〜2025年の国内団体被害事例

組織

業種・規模

発生時期

経緯→被害→対策

滋賀県近江八幡市の協同組合

協同組合、業務用PC利用

2025年8月

偽警告から電話し、遠隔操作ソフトを導入。ネットバンキングのID・パスワード入力後、8回の不正送金で約7,300万円被害。口座停止、警察相談、端末調査が必要になった。

公益財団法人やまがた農業支援センター

公益財団法人、業務端末利用

2025年5月

警告画面の指示に従いURLを入力し、遠隔操作ソフトを入れられた。PC内データがすべて消去され、復旧と原因調査が必要になった。

沖縄県浦添市の小学校

教育機関、校務PC利用

2024年11月

校務PCに遠隔操作ソフトを入れられた。児童や卒業生など約700件の氏名、住所、電話番号などが漏洩した可能性が生じ、保護者説明と再発防止が必要になった。

警察庁の統計(2025年上半期)では、サポート名目の架空料金請求詐欺の認知件数は679件、被害額は約8億5,000万円に上っています。法人では1台のPCが、口座、ファイルサーバー、クラウドサービスへの入口になります。

サポート詐欺被害の有無を確認するセルフチェックリスト

  • 表示された番号に電話した

  • 相手に名前、電話番号、メールアドレスを伝えた

  • クレジットカード番号や電子マネー番号を伝えた

  • 遠隔操作ソフトをインストールした

  • ネットバンキングや会計システムにログインした

  • 会社のID、パスワード、ワンタイムパスワードを入力した

  • ブラウザ通知の許可に見覚えのないURLがある

1つでも該当する場合は、端末をネットワークから切り離し、個人なら金融機関と警察、法人なら情シスと管理責任者へ連絡します。

万が一、偽警告の指示に従ってしまった場合の緊急初動対応4ステップ

▲ 万が一、偽警告の指示に従ってしまった場合の緊急初動対応4ステップ

偽警告を繰り返し表示させないための予防策

OSやブラウザのアップデートと広告ブロックによる未然防止が最善の予防策である。

OSとブラウザを更新する

Windows、macOS、iOS、iPadOS、Chrome、Edge、Safariは自動更新を有効にします。更新を止めると既知の脆弱性を抱えたままになり、悪質広告や不正リダイレクトの被害を受けやすくなります。

広告ブロッカーを使う

uBlock Originなどの広告ブロッカーは、マルバタイジングによるリダイレクトを減らす効果があります。ただし、ブラウザの仕様変更により使える拡張機能は変わるため、公式ストアで提供状況を確認してください。業務システムの画面が崩れる場合は、社内で許可リストを作ります。

社内訓練で「一度見たことがある」状態を作る

IPAは偽セキュリティ警告の体験コンテンツを提供しており、新入社員研修や年1回のセキュリティ訓練に組み込むと、実際に表示されたときのパニックを抑えられます。50名未満なら全員参加の短時間訓練、50〜300名なら部署別の確認テスト、300名超なら標的型メール訓練やeラーニングと組み合わせます。

たとえばソースポッド社が提供する「SPC Literacy+」(東北学院大学が導入)と「SPC 標的型メール訓練」(東北大学が導入)のように、サービスの種別を使い分けながら模擬訓練とeラーニングを組み合わせる方法もあります。

通知許可を定期的に棚卸しする

右下の繰り返し警告は、ブラウザ通知の許可が原因になりがちです。月1回、ChromeやEdgeの通知設定を開き、見覚えのないURLを削除します。会社PCでは、情シスがブラウザポリシーで通知許可サイトを制限すると再発を抑えられます。

よくある質問

トロイの木馬 警告 消し方に関する疑問は、電話しない、閉じる、入れてしまったソフトを消す、の3点で整理できる。

Q:トロイの木馬の警告は無視して大丈夫ですか?

A:電話、支払い、インストールをしていなければ無視して大丈夫です。ブラウザを強制終了し、念のためセキュリティソフトでフルスキャンしてください。

Q:警告音が鳴り止まない場合の消し方は?

A:警告音はWebページ上の音声が再生されているだけです。WindowsならEscキー長押し、AltとF4、タスクマネージャーの順に試し、MacならOption、Command、Escでブラウザを強制終了します。

Q:パソコンを再起動しても警告画面や通知が繰り返し表示される場合はどうすればよいですか?

A:ブラウザの通知許可に不審なURLが残っている可能性があります。ChromeやEdgeの通知設定を開き、見覚えのないサイトを削除またはブロックしてください。

Q:電話をかけて遠隔操作ソフトをインストールしてしまいましたが、お金を支払わなければ安全ですか?

A:安全ではありません。遠隔操作ソフトが残ると後から接続される恐れがあるため、ネットワークを切断し、ソフトをアンインストールしてフルスキャンを実行してください。

まとめ

トロイの木馬警告に遭遇した際の一歩

「トロイの木馬に感染しました」と表示されたら、最初の一歩は電話ではなくブラウザの強制終了です。WindowsならEscキー長押し、AltとF4、CtrlとShiftとEscの順を覚えておくだけで、パニック時の行動が変わります。

会社PCでは、警告が出た時点で情シスや責任者へ報告するルールを再確認してください。まずは社内のブラウザ通知設定を見直し、遠隔操作ソフトを勝手に入れないよう全社へ周知してください。

今日から実践できるアクションチェックリスト

  • ✅ ChromeまたはEdgeの通知許可設定を開き、見覚えのないURLを削除する

  • ✅ 遠隔操作ソフト(AnyDesk・TeamViewer等)の勝手なインストール禁止を社内で周知する

  • ✅ OSとブラウザの自動更新が有効になっているか確認する

  • ✅ 業務PCで偽警告が出た際の報告ルート(情シス・責任者)を全員に共有する

  • ✅ IPAの体験コンテンツを社内研修に組み込む日程を決める


本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

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