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【比較表】LTEとは?3G・4G・5Gとの違いを一覧表で徹底解説

【比較表】LTEとは?3G・4G・5Gとの違いを一覧表で徹底解説

【比較表】LTEとは?3G・4G・5Gとの違いを一覧表で徹底解説

【比較表】LTEとは?3G・4G・5Gとの違いを一覧表で徹底解説

最終更新日

3Gの停波が完了し、LTEや5Gへの移行が当たり前になった今も、社内に古い端末が眠っていないか把握できていない情シス担当者は多い。本記事では、LTEの基本から3G・4G・5Gとの違い、3G停波に伴う実務対応まで、情シス担当者の視点で解説します。

LTEとは?ITUが「4G」と認可した背景と特徴

この記事でわかること

  • LTEは3Gを高速化させ、4Gへと橋渡しする「3.9G」の通信規格である

  • 国際電気通信連合(ITU)の認可により、現在は事実上の「4G」として扱われている

  • 全パケット交換網の採用により、3Gと比較して低遅延と高速通信を実現している

  • LTE非対応デバイスが社内に残っていると何が困るか、具体的にわかる

LTEは3Gを高速化させた3.9Gの通信規格であり、ITUの認可によって一般的に「4G」として呼称されています。

LTEの基本的な定義

LTEは「Long Term Evolution」の略称であり、モバイル通信技術の1つです。世代としては第3世代(3G)と第4世代(4G)の間に位置づけられるため、厳密には「3.9G」の通信規格とされています。従来の3Gでは、音声通話は「回線交換」、データ通信は「パケット交換」と別々の仕組みで処理されていました。LTEではすべてをパケット交換網(全IPベース)で処理する仕組みに変更され、ネットワーク構成がシンプルになったことで、低遅延とデータ通信の大幅な効率化を実現しています。

ITUによる「4G」呼称認可の背景

厳密には3.9GであるLTEが、なぜ世間一般のスマートフォンなどで「4G」として扱われているのでしょうか。その背景には、無線通信の国際標準化機関であるITU(国際電気通信連合)の決定があります。4Gへの期待が高まる中、各国の通信キャリアがLTEを「4G」としてマーケティングする事例が相次ぎました。これを受け、ITUは2010年12月に「LTEなどの高度化した3G規格を4Gと呼称してもよい」とする声明を発表しました。この認可により、現在ではLTEが事実上の4Gとして広く普及するに至りました。

3GとLTEの通信処理の仕組みの違い

▲ 3GとLTEの通信処理の仕組みの違い

SaaS管理とその周辺領域の情報を1冊に集約

「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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LTEと3G・4G・5Gの違い(比較一覧表)

3G・LTE・4G・5Gの違いを理解するには、通信速度と遅延を比較するのが早い。以下の一覧表にまとめた。

通信規格

最大通信速度 (目安)

遅延

主な用途

情シス目線でのデバイス運用適性

3G

数Mbps〜14Mbps

大きい

音声通話、テキストメール

【非推奨】国内大手キャリアでのサービスは順次終了(停波)済みであり、通信不可。

LTE (3.9G)

約100Mbps〜150Mbps

小さい

動画視聴、大容量ファイル送受信

【標準】カバレッジが広く、SaaS利用やWeb会議等において十分に快適。

4G (LTE-Advanced)

数百Mbps〜1Gbps

非常に小さい

高画質動画ストリーミング

【標準】現在の主流。LTEとセットで扱われ、社内PCやスマホの基本要件となる。

5G

最大10Gbps〜20Gbps

極めて小さい

IoTデバイスの多数同時接続、VR

【先進用途】高度な要件を求める部門向け。エリアは拡大中だが全国カバーは発展途上。

このように、各規格の最たる違いは通信の高速化・大容量化です。社内デバイスを選定する際、一般的な事務作業やクラウドツールの利用であれば「LTE(4G)」対応のデバイスで十分に対応できます。なお、上記の速度数値はITUおよび3GPP仕様に基づく理論値の目安であり、実際の通信環境や端末性能によって異なります。また「4G LTE」対応のデバイスは、現代のビジネス用途に十分耐えうる通信規格として判断できます。

3Gの仕組みと停波に伴う実務への影響

3Gは音声通話とデータ通信の回線を分ける仕組みを採用していますが、大手キャリアの3G完全停波に伴い、残存デバイスの早急な棚卸しが求められています。

3Gの仕組みと特徴

3Gの最大の特徴は、携帯電話で本格的なインターネット接続を可能にした点にあります。第3世代移動通信システムを指し、デジタル通信の基盤を築きました。技術的には、音声を運ぶための「回線交換網」と、Webサイト閲覧などのデータを運ぶための「パケット交換網」という2つの独立した仕組みを並行して利用しています。この構造は安定した音声通話を提供する一方で、現代の大容量データ通信をさばくには非効率であり、結果としてすべてをパケットで処理するLTEへと進化しました。

3G停波に伴う影響と陥りがちな落とし穴

情シス部門にとって重要な事実は、国内の主要キャリアにおける3G回線サービスが、2026年3月末のドコモ「FOMA」終了をもって事実上すべて停波したことです(auは2022年3月末、ソフトバンクは2024年に終了)。

陥りがちな落とし穴は、社内に放置された古い3G対応端末(初期のモバイルルーターや古いIoT機器など)をネットワークから切り離し忘れることです。通信不能で業務が止まるのはまだ軽症で、より深刻なのはサポート切れのOSによるマルウェア感染リスクです。放置された端末は重大なセキュリティインシデントの起点になりかねません。

【実用部品】3G停波に伴う社内デバイス棚卸しチェックリスト

MDMによる可視化から回線契約の解約まで、4つのステップで確実に切り替えを完了させます。

情シス部門では一般的に、以下の順序でデバイスの棚卸しと切り替えを行います。社内の残存デバイスを確実に一掃するために活用してください。

  1. 利用状況の可視化: MDM(モバイルデバイス管理)やIT資産管理ツールを使い、OSバージョンが著しく古い端末や3G専用のSIMが挿さっている端末をリストアップする

  2. 現場部門へのヒアリングと回収周知: 対象端末を利用している従業員へ、端末の返却・交換をアナウンスする

  3. 代替デバイス(4G LTE / 5G対応)の調達: 業務要件に合わせて、LTE対応のSIMフリーPCやスマートフォンを調達する

  4. 回線契約の解約・見直し: 端末の切り替えと同時に、不要になった3G用のSIMカードをキャリアで確実に解約する

SaaS管理とその周辺領域の情報を1冊に集約

「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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法人のLTE通信運用に必要なものと注意点

法人でLTE対応デバイスを運用する際は、SIMフリー端末の導入と合わせてMDMによる一元管理体制を整えることが欠かせません。MDMなしでは、紛失時の対応が後手に回るだけでなく、誰がどの端末を使っているか把握できないシャドーITのリスクも高まります。

LTE対応SIMフリーPC導入のメリットと工数試算

法人向けPCとして、Wi-Fi環境に依存せずどこからでもセキュアにインターネットへ接続できる「LTE対応SIMフリーPC」の需要が高まっています。セキュリティリスクの高い公衆フリーWi-Fiを使わせないための有効な対策です。

しかし、SIMフリーPCを導入する際、情シス部門の課題となるのが初期設定(キッティング)です。一般的にPC1台あたりのキッティングには2〜3時間程度かかるケースが多く、仮に50名の新入社員向けにPCを準備する場合、約100〜150時間もの工数が発生します。そのため、50名以上の規模の企業ではWindows Autopilotなどのゼロタッチプロビジョニングを導入し、キッティングを自動化することが推奨されます。逆に50名未満の小規模な環境であれば、外部委託や手作業による段階的な導入も現実的です。

ゼロタッチプロビジョニングを活用することで、情シス担当者が端末に触れることなく、従業員が自分でセットアップを完了できる体制を整えられます。新入社員が多い時期や、拠点が複数ある企業では特に効果が大きく、キッティング工数の削減だけでなく設定ミスの防止にもつながります。

モバイルネットワークを利用するための必須要素

法人がLTE通信を安定して運用するためには、以下の3つの要素を揃え、IT資産管理ツールやMDMでデバイスと回線を統合管理する体制を構築することが求められます。

  • 対応端末(SIMフリーデバイス): 特定のキャリアに縛られないSIMロックフリーのPCやスマートフォン。キャリアをまたいだSIM契約の一括管理が可能になります。

  • 法人向けSIMカード(またはeSIM): 用途に合わせたデータ容量のプラン契約。最近では物理カードの管理が不要なeSIMの採用も増えており、紛失リスクや交換コストの低減につながります。

  • MDM(モバイルデバイス管理)ツール: 紛失時に遠隔でデータを消去(リモートワイプ)したり、通信を遮断したりするための管理ツール。誰がどの端末を使っているか分からなくなるシャドーITを防ぐうえでも中心的な役割を果たします。MDMツールを選定する際は、対応OSの幅広さ・ログの取得範囲・サポート体制を比較検討してください。

導入規模に応じたLTE対応PCのキッティング手法判断フロー

▲ 導入規模に応じたLTE対応PCのキッティング手法判断フロー

よくある質問

法人デバイス管理におけるLTEや通信規格の疑問に対し、情シスの実務目線で回答します。

Q: LTEとWi-Fiはどちらを優先すべき?

A(要約):外出先では情報漏洩リスクのある公衆Wi-Fiを避け、支給されたLTE回線を優先して利用すべきです。

社内や安全な自宅ネットワークではWi-Fiを、外出先やフリーWi-Fiしかない環境ではLTEを優先して利用します。悪意のある公衆Wi-Fiによる情報漏洩リスクを防ぐため、情シス部門から「社外では支給したLTE回線を利用すること」と明確にルール化することを推奨します。

Q: 古い3G対応端末はどう処分・管理すべき?

A(要約):放置によるセキュリティインシデントを防ぐため、速やかに回収し専門業者へ物理破壊やデータ消去を依頼すべきです。

3G対応端末は速やかに回収し、専門のデータ消去業者へ依頼して物理的・磁気的に破壊、またはデータ消去証明書を発行してもらう形で適切に廃棄します。使われない端末をオフィスの引き出しに放置すると、紛失や盗難に気付かず重大なセキュリティインシデントに発展する危険性があります。

Q: 社内スマホは4G(LTE)と5Gどちらを選ぶべき?

A(要約):一般的なビジネス用途であればカバレッジが広い4G(LTE)で十分ですが、中長期的な投資を見越す場合は5Gを検討すべきです。

一般的なビジネス用途(メール、チャット、Web会議、SaaS利用など)であれば、カバレッジが広く端末コストも抑えられる4G(LTE)対応スマホで十分に対応可能です。ただし、大容量の動画データを頻繁に扱う現場や、今後3〜4年の利用を見越した中長期的な端末投資を行う場合は、5G対応端末の導入を検討してください。

情報漏洩リスクを防ぐ古い3G端末の処分ステップ

▲ 情報漏洩リスクを防ぐ古い3G端末の処分ステップ

まとめ

本記事では、LTEの基本概念から、3G・4G・5Gとの違い、そして3G停波に伴う情シス部門の対応策までを解説しました。通信規格を把握しておくと、デバイス選定の判断基準が明確になり、余計なトラブルを未然に防げます。まずは、自社に古い3G回線の端末が残っていないか、MDMやIT資産管理ツールを用いて社内デバイスの対応規格を棚卸しすることから始めてみましょう。適切なデバイスと回線の統合管理体制が整います。

今日からできる対応チェックリスト

  • ✅ MDMで社内デバイスの通信規格(3G/LTE/4G/5G)を一覧化した

  • ✅ 3G対応端末をリストアップし、回収・廃棄計画を立てた

  • ✅ LTE対応のSIMフリー端末調達基準をデバイスポリシーに明記した

  • ✅ 外出時のWi-Fi利用ルールを定め、LTE回線を優先する方針を周知した

  • ✅ ゼロタッチプロビジョニングの導入可否を規模に応じて検討した

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team



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