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Azure Active Directoryとは?機能や料金をわかりやすく解説

Azure Active Directoryとは?機能や料金をわかりやすく解説

Azure Active Directoryとは?機能や料金をわかりやすく解説

HC

Admina Team

2024/04/25

テクノロジーが絶えず進歩し、デジタル化が進む中で、企業のIT環境もまた劇的に変化しています。Microsoftが提供する"Azure Active Directory"(以下、Azure AD)もその重要性を増しています。

Microsoft Azure ADとは一体何であるのか、どのような機能を持っているのか、そして利用料金はいくらなのか、これらの疑問について、わかりやすく解説します。

IT経験が少ない方や、Azure ADについてまだよく理解していない方でも、この記事を読めばAzure ADの基本を把握できます。これから、Azure ADの世界を一緒に見ていきましょう。


Microsoft Azure Active Directoryとは

Microsoft Azure Active Directoryは、Microsoft社のクラウドプラットフォーム「Azure」の機能の一つです。複数のサービスの認証情報を一括で管理できることが特長で、効率的なアカウント管理を可能にしています。「Microsoft Entra ID」の新名称としても知られています。

現代のビジネス環境では、様々なクラウドサービスを駆使して業務を進めることが一般的です。しかし、それぞれのアカウント情報の管理は手間だけでなく、IDとパスワードの管理不備によるセキュリティリスクも伴います。 こうした問題を解消するためのスマートな解決策がAzure ADです。一元的にログイン情報を管理し、セキュリティレベルの向上に貢献します。

また、これは従来のオンプレミスのActive Directory(オンプレミスAD)と異なり、クラウド上で提供されるため、利便性も高いです。 Microsoft Azure ADは、セキュリティの強化と効率化を両立する、注目のクラウドサービスといえるでしょう。

Azure ADが注目されている理由とは

近年、企業にとって必須の要件は情報システムのセキュリティ確保と、業務効率化です。その要件を互いに満たすサービスがAzure ADです。

まず、クラウドサービスの利用がユビキタス化し、アクセスの場所が分散化しています。特にコロナ禍や働き方改革により、テレワークが推進され、企業でのリモートアクセスが増加しました。この変化に柔軟に対応するAzure ADが、従来のオンプレミスADと異なり、注目を集めています。

また、巧妙なサイバー攻撃により、セキュリティリスクが昨今では高まっています。Microsoft Azure ADはゼロトラストの考え方や多層防御など、高度なセキュリティ対策を提供し、企業の重要な資産を守ります。 さらに、企業の情報システム担当者は、システム管理だけでなく、テレワーク環境への適応支援等、業務負荷が増大しています。Microsoft Azure ADは、その業務負担を軽減する機能を提供し、効率化を支援します。

これらの点から、アクセスの場所や状況に柔軟に対応し、セキュリティ向上と業務効率化を実現するMicrosoft Azure ADの注目度は、ますます高まっていると言えるでしょう。

AzureとAzure ADの関連性とは

Microsoft Azure(アジュール)とは、クラウドコンピューティングサービスで、データセンターを通じてSaaS、PaaS、IaaSの各サービスを提供する一方で、200種類以上のサービスを提供し、アプリケーションの実行やストレージの管理、機械学習、IoTなどを行っています。そして、Azure ADはこのMicrosoft Azureと密接な関連があります。

「Azure AD」とはActive Directoryをクラウド化したもので、Microsoft Azure ADを利用することでMicrosoft 365の各種アプリやAzure portalへのアクセス管理やアカウント管理が可能になります。

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オンプレミスのActive Directoryとの違いとは

Active Directoryは、Windows環境でのユーザー管理や認証を行うためのツールで、企業は従来オンプレミスで使用してきました。オンプレミスのActive Directoryとの違いについて説明します。


利用用途の違い

Azure ADは、インターネットを介した業務用アプリケーションやサービスへのアクセスセキュリティを確保するために利用されています。

したがって、リモートワークやオンライン業務に特化した利用用途に対応しています。

結論として、オンプレミスのActive Directoryが組織内部のITリソース管理に対応しているのに対して、Azure ADはクラウドサービスとの連携が強いという利用用途の違いが点在しています。


デバイス管理の違い

企業の内部ネットワーク管理に役立つオンプレミスのActive Directoryは、社内で利用するデスクトップパソコンやノートパソコン、プリンターなどのデバイス管理に重点を置いています。

「ポリシー機能」を利用することで一元的にデバイスを管理し、セキュリティ対策を高めることができます。 しかし、今日の働き方改革の波で多くの企業がリモートワークを導入している現状を考慮すると、この形式だけでは対応が難しい部分も見えてきます。

ここで役立つのがMicrosoftが提供するAzure ADです。これは、Microsoft Intuneと連携してデバイスとアプリを管理できるという特徴があります。

Azure ADを利用すれば、インターネット環境さえあれば自宅や外出先など場所を問わずにアクセスが可能です。さらに、Microsoft Intuneにはセキュリティを強化する機能も含まれているため、リモート環境でのセキュリティリスクを軽減することが可能となります。


認証プロトコルの違い

オンプレミスのActive DirectoryとAzure ADの一番の違いは認証プロトコルにあります。オンプレミスのActive Directoryでは、内部ネットワーク内でのセキュリティを確保するため、主にKerberosという認証プロトコルを利用しています。

しかし、クラウドベースのAzure ADでは、Kerberosには対応せず、その代わりにインターネットで広く利用されている認証プロトコルを採用しています。

それらは、SAML、WS-Federation、OpenID Connect、そしてOAuthです。

これらの認証プロトコルは、インターネット上でのセキュリティを確保するために開発され、オンプレミスのActive Directoryとは異なるセキュリティプロトコルで情報交換を可能にします。それぞれの特性を理解し適切に選択することで、企業のセキュリティ環境をさらに強化することが可能になります。

このように、オンプレミスのActive DirectoryとAzure ADの違いを理解することは、最適なシステム構成を選定する上で必要不可欠です。

サーバー構成の違い

オンプレミスのActive DirectoryとクラウドベースのAzure ADの最大の違いは、サーバー構成の管理にあります。

オンプレミスの場合、企業は物理的に自社のActive Directoryサーバーを設置、設定、保守する必要があります。これにはフェデレーションサービス用のサーバーアプリケーション、プロキシサーバーなどを含む、シングルサインオンの設定が求められます。

しかし、これには専門的なスキルと高いコストが発生します。 反対に、Azure ADはMicrosoftが運用するクラウドベースのサービスで、企業は物理的なサーバー運用を心配することなく、必要な機能を選択して利用できます。2段階認証やシングルサインオンのような高度なセキュリティ機能もAzureポータルから直接設定できます。

機能追加の容易性の違い

オンプレミスのActive DirectoryとAzure ADでは、機能を追加する容易さに違いがあります。

オンプレミスのActive Directoryでは、新機能を追加するたびに専用サーバーの調達、実装、運用コストが増加します。これは時間と費用の大きな負担となります。

一方、Azure ADではクラウドサービスとして動作するため、機能追加はAzureポータル上から設定するだけで実現可能です。この差は、ビジネスの柔軟な拡張性に直結し、急速なビジネス環境の変化にも対応できるAzure ADの方が、機能追加の容易性において明らかに優れていると言えます。

Azureの機能とは

それでは、Azure ADの機能を見ていきましょう。

SSO

AzureADのユーザーにはSSO(シングルサインオン)という強力な機能が提供されています。この機能を利用することで、一度のログインだけで複数のクラウドサービスにアクセス可能となり、各サービス間の切り替えや複雑なパスワード管理から解放されます。

また、入力の手間を省くことで業務効率が向上し、セキュリティ面でもリスクを大幅に抑えることができるのがSSOの魅力です。 AzureADのSSO機能は、企業におけるサービス一元管理とセキュリティ強化に寄与します。

その活用は、働き方改革の一環として、IT担当者に求められています。ドメインに参加する全てのサーバーへのアクセスが一度のログインで可能になるため、業務のスムーズさだけでなくセキュリティ面でも大きなメリットがあり、積極的な導入が推奨されています。


ユーザー/グループ管理

AzureADは、企業のクラウドサービス管理に欠かせない認証・認可制御の基盤ツールであり、特にユーザーやグループ管理の機能に注目が集まっています。

ユーザー管理機能では、一元的に従業員や顧客のIDを管理でき、これにより認証やアクセス制御を効率的に遂行できます。

更にグループ管理機能では、ユーザーを特定のカテゴリーやプロジェクトごとにグルーピングし、それらのグループに対して一括で設定やポリシーを適用することが可能です。


アプリケーション管理

Azure ADは、ユーザーに対し特定のアプリケーションへのアクセスを制御するために利用されます。

豊富なクラウドサービスやオンプレミスシステムを対象にした認証機能を持ち、現在では2,000種以上のシステムに対しシングルサインオンが可能となっています。

また、Azure ADはMicrosoft Azure上で作成したWebサイトやオンプレミスで運営している外部公開用のWebサイトへのアクセスも管理できます。


デバイス管理

AzureADの重要な機能の一つに、デバイス管理があります。これは、ユーザーが使用しているデバイスを管理者側で一元管理し、該当デバイスからのアクセスのみを許可するという機能です。

この機能を活用することで、情報の漏えいリスクを大幅に低減できます。誤って他のデバイスからアクセスした場合や、管理者が意図していないデバイスからのアクセスを即座にブロックできます。

また、この機能はシャドーITと呼ばれる、社内で制御されていないITリソースの利用を防ぐための強力な手段ともなるでしょう。


多要素認証

AzureADには、セキュリティ強化のための多要素認証機能が搭載されています。この機能は、パスワードリスト攻撃などの不正アクセスへの対策として開発されました。

AzureADの多要素認証では、電話やSMS、ワンタイムパスワードといった複数の認証方法を使用することで、ユーザー認証をより確実に行います。これにより、不正アクセスの危険が有効に軽減されます。

ユーザーは複数の要素で自身を認証することになり、セキュリティを確保することが可能となります。


アクセスログ

AzureADの重要な機能の一つにアクセスログがあります。これはユーザーがAzure AD経由で実行した認証やサービスへのアクセス情報を詳細に記録するものです。

企業のセキュリティ管理者は、Webブラウザを通じて、ユーザーのアクティビティレポートを確認し、監査やセキュリティ対策に活用することができます。

特に、不正アクセスが疑われる場合、このアクセスログによって迅速に調査を進め、問題の解決に対応することができます。


オンプレミスの Active Directoryとの連携機能

Azure ADは、Microsoftが提供するクラウドベースのIDとアクセス管理サービスであり、既存のオンプレミスのActive Directoryと連携することが可能です。

このオンプレミスとクラウドの連携は、Azure AD Connectの機能を利用して行われます。 Azure AD Connectは、一部のシステムをオンプレミスのサーバーに残したまま、他の部分をクラウドに移行する、いわゆるハイブリッドクラウドの構築を可能にします。

このアプローチは、全てを一度にクラウドに移行するのではなく、段階的にクラウドへと移行を進めることを可能にします。これは、システム移行のリスクを分散し、移行の柔軟性を提供します。

そして、Azure ADはハイブリッド環境での運用もサポートしているため、企業がさまざまなビジネスニーズや要件に対応することが可能となります。


AzureADを導入するメリットとは

Azure ADを利用するメリットは以下のとおりです。

コスト削減

AzureADを導入する最大のメリットは、コスト削減です。従来、企業ではオンプレミスのActive Directoryを運用するためのサーバーの購入や保守に莫大なコストが必要とされていました。しかし、AzureADの導入によりこれらは不要となります。これだけでも大幅なコスト削減につながることは明白です。 さらに、AzureADは利用した分だけ支払う従量課金制を採用しています。従来の固定料金制と違い、必要な時に必要な分だけ利用できるため、無駄なコストが発生することがありません。そのため、このメリットは中小企業から大企業まで、様々な規模の企業が利用できます。 以上のことから、AzureADはコスト削減に大いに寄与すると言えます。経済的な視点からクラウド化を考える企業にとって、AzureADの導入は最適な選択肢といえるでしょう。


規模の拡張・縮小が簡単

AzureADを導入する際、企業規模に関わらずその柔軟性を活用することができます。企業の成長に伴いITインフラを拡張する場合や、逆に縮小する必要がある場合でも、AzureADはクラウドサービスとして規模の調整をスムーズにサポートします。オンプレミスのActive Directoryでは、新機能を追加する場合に専用サーバー構築が必要となるほか、きめ細やかな設定変更が難しく、思わぬコスト増や運用負荷が発生します。しかし、Azure ADならば簡単な設定変更で機能の拡張・縮小が可能なため、ITインフラの規模調整が迅速・柔軟に行えます。 今日のIT業界では刻一刻と変化するビジネスニーズに対応するためのスピードと柔軟性が求められています。


作業効率向上

AzureADを導入するメリットは主に作業効率の向上にあります。その顕著な例として、ユーザーが1度のログインで複数のクラウドアプリケーションにアクセスできる、シングルサインオンが挙げられます。これにより、個々のサービスやアプリケーションで異なるIDやパスワードを管理したり、新たにパスワードを入力する必要性がなくなります。その結果、パスワードの入力回数を大幅にカットすることが可能となり、これまでログイン作業に費やしていた時間を他の作業に充てることができるというメリットが生まれます。効率化の一環としてAzureADの導入を考えるなら、その性能と効果を理解して活用することが重要です。


管理者の業務負担軽減

Azure ADの導入は、管理者の業務負担を大幅に減らすメリットがあります。具体的には、サーバー管理やセキュリティ設定、バックアップ業務など、時間と労力を要する作業が自動化されます。これにより、管理者は煩雑な作業から解放され、戦略的な業務に専念できるようになるのです。 さらにAzure ADの利用者がパスワードを忘れた際にも、管理者に連絡せずにユーザで解決でき、パスワードリセットの問い合わせも減少します。これは、管理者だけでなく作業者にもストレスを軽減させる大きなメリットとなります。


ハイブリッドワークに対応

近年、リモートワークやフレキシブルな働き方が増えましたが、そのような状況に対応する確かな手段としてAzure ADが評価されています。従来のオンプレミス型のActive Directoryは社内ネットワークに接続するために出社が前提でした。しかし、Azure ADのメリットを活かすことで、働き方を柔軟にすることができます。Azure ADでは、従業員がオフィス内はもちろん、リモートからも安全にアクセスできる環境を提供します。この特性によりハイブリッドワークに対応し、ビジネスの効率化や生産性向上を支援します。


セキュリティの向上

Azure AD導入のメリットとは何でしょうか。その答えは、マイクロソフトの高度なセキュリティ対策の統合といえるでしょう。Azure ADには、強力なセキュリティ機能として多要素認証や条件付きアクセスなどがあり、これらが不正アクセスやデータ漏えいのリスクを大幅に軽減します。さらに、セキュリティの強化手段として高度な監査ログやレポート機能を提供します。これにより、セキュリティ対策を細部にまで広げることが可能です。これらの機能により、Azure ADは企業のセキュリティ対策を支える存在となります。


Azure ADを導入するデメリットとは

Azure ADの導入には多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも考えられます。まずコスト面に注意が必要です。基本的な機能は無料で利用できますが、高度なセキュリティ機能等を利用する場合は追加料金が発生します。また、全社員のデータをクラウドに移行するには時間と労力がかかります。また、既存のシステムとの互換性も問題となる場合があります。導入時にはこれらの要素を慎重に考慮し、適切な導入計画を立てることが求められます。

ユーザー環境の変化

Azure ADを導入する際のデメリットの一つは、ユーザー環境の変化に伴う課題です。従来のオンプレミスのActive Directoryから、クラウドセキュリティを強化するAzure ADへの移行は、たしかに魅力的です。しかし同時に、新たな環境への適応を迫られる作業者の負担となる可能性があります。 特に、既存システムやアプリケーションとAzure ADとの連携では、設定やアクセス権の調整が必要となります。これらは、作業手順の変化をもたらし、一時的ながら業務負担となることでしょう。 さらに、Azure ADへの移行は従業員全体に影響を及ぼすため、適切な周知や教育、サポートが必須となります。これもまた、導入初期における業務負担を引き起こす可能性があると言えるでしょう。Azure AD導入のメリットとデメリットを正しく理解し、準備を進めることが重要です。

障害が発生した場合の影響

Azure ADを導入することには一部リスクが伴います。特に障害時の対応が注目されます。もしAzure ADを管理するデータセンターに異常が発生した場合、企業が直接対応できないため、サービスアクセスが一時的に止まる可能性があります。これは致命的なデメリットにも繋がります。 対照的に、従来のオンプレミスのActive Directoryならば、自社で直接障害対応が可能です。しかし、Azure ADの場合は、何か問題が発生した際には、Microsoftの対応を待つしかありません。 ただ一方でAzure ADには、データセンターでの異常発生時でもサービスの継続性を保つためのメカニズムがあります。複数のデータセンター間で通信を迅速に切り替えることにより、サービス停止を最小限に抑える設計が行われています。


手動での管理業務が増加する可能性がある

Azure ADの導入は自動化された管理業務のメリットを提供しますが、一方であるデメリットも無視することはできません。それは、Azureに対応していないアプリケーションやシステムについては、手動でアクセス管理を行わなければならないため、管理業務が増加する可能性があるという点です。 さらに、新たにクラウドベースのAzure ADを導入した直後は、管理者が新しい設定環境に適応するための一定期間が必要になるため、学習コストも発生します。この間、管理者への問い合わせが増加することも覚悟しなくてはなりません。そのため、Azure ADの導入は管理業務の効率化をもたらしますが、導入直後は手動での管理業務が増加するというデメリットが存在します。

専門知識が必要

Azure ADは、高度なセキュリティ機能や認証プロトコルを提供していますが、導入する際のデメリットとして専門知識の必要性が挙げられます。特に、Azure ADの機能を最大限に活用するためには、セキュリティ設定や条件付きアクセスの構成、各種アプリケーションとの統合について理解し操作する必要があります。そして、それらを実現するためにはAzure ADだけでなく、包括的なAzureサービスについての幅広い知識が必要となります。社内にこのような専門知識を持つ人材がいない場合、社外の専門家と連携することが求められ、それはさらなるコストを発生させる可能性があります。

デバイス管理機能 サービス資料

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AzureADのプラン料金とは

Azure ADの利用を検討する際に最も気になるのは、その料金設定ではないでしょうか。具体的には「Free」「Office 365 Apps」「Premium P1」「Premium P2」の4つの主要なプランから選ぶことになります。これらの料金設定やプラン毎のサービス詳細はMicrosoftのホームページから確認することが可能です。なお、2023年10月1日から、「Azure Active Directory」は、「Microsoft Entra ID」という新しい名称に変更されました。「Microsoft Entra」は、アイデンティティとアクセス管理のための包括的なソリューションであり、Azure ADはその一部となります。利用予定の方は、最新の情報を確認してください。

AzureADのプラン料金とは:Free

Microsoft Azureには、「Azure AD」というID管理サービスが含まれています。これは、Dynamics 365やOffice 365、Intune、Power Platformなどのクラウドサービスサブスクリプションに含まれるサービスの一部です。Azure ADには、企業の要件に応じて利用できる複数のプランが用意されています。 その中の「Free」プランとは、基本的なIDとアクセス管理機能を無償で利用できるプランを指します。これらのサービスを契約している企業は、追加料金無しで、Azure ADの基本機能を使用することができます。これにより、ユーザー認証やシングルサインオンなど、一連のID管理作業を効率化し、業務の安全性と効率性を高めることが可能となります。

AzureADのプラン料金とは:PremiumP1

MicrosoftのクラウドベースのIDとアクセス管理ソリューションであるAzure ADのPremium P1プランの料金について紹介します。Azure AD Premium P1は、セキュリティ機能が強化されており、単体製品として購入することもできますが、Microsoft 365 E3(大企業向け)やMicrosoft 365 Business Premium(中小規模企業向け)にも含まれています。 Azure AD Premium P1のプラン料金は、Microsoft担当者やOpen Volume Licenseプログラム、Cloud Solution Providersプログラムを通じて利用できます。これらのプログラムを利用することで、企業の規模や需要に応じた最適なライセンス体系を選択することが可能になります。価格が変動するパラメータには、ユーザー数や契約期間などが含まれます。 強化されたセキュリティ機能により、データ保護やアクセス管理がより強固になり、安心して業務を進めることができます。このように、Azure AD Premium P1は、価格面でもセキュリティ面でも働き方改革を進める企業にとって有効なソリューションとなることでしょう。

AzureADのプラン料金とは:PremiumP2

AzureADが提供する最上位のプラン「PremiumP2」について解説します。このプランは、すぐ下の「Premium P1」が持つ全ての機能を引き継ぐとともに、さらなる高度なセキュリティ機能が提供されています。具体的には、脆弱性やリスクの高いアカウントを検出することで、不正行為やデータ侵害を未然に防ぎます。また、リスクに基づく条件付きアクセスポリシーを設定できるため、安全性を一段と強化できます。 Azure Active Directory P2はMicrosoft Entra ID P2とも呼ばれ、単体製品として購入が可能です。大企業向けに提供されているMicrosoft 365 E5にも含まれており、幅広いビジネスシーンで利用することができます。これらの機能と組み合わせることで、より高度なセキュリティ性と使い勝手を実現することが可能となります。

オンプレミスADからAzure ADへ移行するには

オンプレミスADからAzureへの移行は、一定の手順を踏む必要があります。

ユーザー情報を事前チェック

オンプレミスのActive DirectoryからAzure ADへ移行する際、スムーズな移行を確実なものにするための重要なステップをご紹介します。そのステップの一つが、ユーザー情報の事前チェックです。ここで活用するのが、Microsoft社が提供する便利なツール「idFix」です。 idFixツールを用いることで、既存のオンプレミスのActive Directory内のユーザー情報の重複や誤った情報を特定することができます。しかしこの作業は、単に不正確なデータを見つけ出すだけでなく、それを修正するタイミングを提供してくれます。このプロセスにより、移行後にユーザーがログインする際のトラブルを最小限に抑えることが可能となります。 エラーの修正を移行前に行うことで、時間と労力の節約につながり、より効果的な移行プロセスを実現します。このように、ユーザー情報の事前チェックとデータの修正は、オンプレミスADからAzure ADへの移行をスムーズかつ効率的に進めるための重要なステップと言えるでしょう。


ハイブリッド構成から始める

オンプレミスADからAzure ADへの移行は、スキルと知識を必要とする大掛かりな作業です。全体的な移行作業をスムーズに行うための第一歩として、ハイブリッド構成の導入がおすすめです。オンプレミスとクラウドを連携させながら1つずつシステムをAzure ADへと切り替えていく手法となります。 現在オンプレミスのADのみで運用している企業は、まずはMicrosoft 365を導入することで、社内のデータをクラウドに移行することから始められます。これにより、最終的にはAzure ADのみに移行するという目標に向けて、手頃な方法で初めの一歩を踏み出すことが可能となります。 全てのリソースを一度にクラウドに移行しようとすると予期せぬトラブルが発生する可能性もあります。そこでハイブリッド構成を導入し、段階を踏むことでリスクを回避しながら、スムーズに移行作業を進めることができます。

オンプレミスADからAzure ADへ移行するには:オンプレADからAzure ADへワークロードを移行

オンプレミスのActive DirectoryからAzure ADへの移行は、堅実な計画と丁寧な実装が必要です。まず最初に、管理しているデバイス、アプリ、ユーザーをAzure ADに移行する必要があります。この段階では、オンプレミス側へのアカウント追加は避け、ハイブリッド環境の安定化に専念しましょう。 移行作業は数が多いほど時間がかかるため、アカウントごとの移行が年単位で行われることもあります。そのため、一度にすべてを移行しようとせず、重要なワークロードやアプリケーションを優先的にAzure ADに移行することを推奨します。 なお、移行作業はサービスの中断を防ぎながら、ユーザーのアカウント情報やアクセス権を正確に移行することが極めて重要です。これにより、サービスの継続とセキュリティの確保が可能となります。

オンプレミスAD利用の最小化

オンプレミスADからAzure ADへ移行を検討している企業は、移行後はオンプレミスのActive Directoryを徐々に利用しなくなるよう調整していくことが求められます。しかし、全てがスムーズに進むとは限らないのが現実です。 時には、重要な社内システムやアプリケーションがクラウドに対応していないことや、セキュリティポリシー等でオンプレミスのサーバーに残さざるを得ないツールが存在することもあります。このようなケースでは、システムの一部をオンプレミス、一部をクラウドで運用するハイブリッド構成を考えなければなりません。 そして、こうした状況下での移行は、完全な移行とは言えなくなりますが、これが現実的なステップであり、最終的な形態となることを理解する事が重要です。このような現場感を持った視点で移行プロジェクトに臨むことこそ、オンプレミスからAzure ADへの移行を成功させる鍵となります。

クラウドへ完全移行

オンプレミスADからAzure ADへの移行は、事前に計画を立て、対象となるデータや機能を正確に検証することが先決です。検証の結果、問題が見つからなければ、その部分から順次移行を開始します。移行は一部始終、安定した作業プロセスを通じて行われ、最終的にクラウドへ完全移行するという段階に進展します。こうした一連のステップを経ることで、オンプレミスのActive Directoryに依存しない、高い自由度と高可用性を誇るクラウド環境が整備されます。これにより、クラウドの持つ効率性や拡張性などの利点を最大限に活用できる体制が整い、ビジネスの柔軟性と弾力性が向上します。そのため、予め移行計画を立て、一歩一歩確実に進めていくことが重要となります。

まとめ

Azure ADは、クラウドベースのIDとアクセス管理サービスで、様々な機能を持つMicrosoft製品です。エンタープライズのIT戦略に欠かせない要素であり、安全なアクセスやユーザー認証などを行います。料金は無料プランから始まり、機能に応じた料金制があります。

よくある質問

クラウドサービスでの認証基盤:Microsoft Azureは何に使うのですか?

SaaSなどのクラウドサービスにおいて、Azure ADはシングルサインオンやIDの一括管理を実現します。Microsoft Azureは、ITインフラの提供だけでなく、IoTやブロックチェーン、機械学習、データ分析などの開発業務にも利用されます。 Microsoft Azureは、クラウド上でサーバーやネットワークを構築するだけでなく、先端技術を活用した新しいアプリケーションやサービスの開発も可能になります。

Microsoft Azure サービスとは何ですか?

Azure ADは、コンピューティングの観点から見ると、クラウドベースのアイデンティティとアクセス管理サービスです。Microsoft Azureは、クラウドサービスの総称で、Azure App Serviceはその中の一つで、アプリの迅速な作成を可能にするPaaSです。 Azure App Serviceでは、Web アプリや API を条件に合わせて素早く構築し、デプロイ、スケーリングできます。 幅広い言語やフレームワークに対応しており、エンタープライズ向けのWeb アプリやモバイルアプリを容易に作成することができます。

Azureを利用すると、多くの利点があります。ますます多様化するクラウドサービスの中で、Azureの優れた点は以下の通りです。

Azureは非常に広く包括的なサービスを提供しています。これには、仮想マシン、データベース、人工知能、IoT、セキュリティなど、幅広い分野にわたるサービスが含まれています。

ビジネスの成長に応じて柔軟に対応できるため、リソースの拡張や調整が容易です。これにより、変動するビジネスニーズに迅速に対応できます。

AzureはMicrosoftのエコシステムとシームレスに統合されており、Windows ServerやActive Directoryなどの既存のMicrosoftサービスとの連携がスムーズです。

Microsoftは世界中にデータセンターを展開しており、高い可用性と信頼性を提供しています。また、強力なセキュリティ対策が講じられています。

従量課金制度が採用されており、利用した分だけ課金されるため、コストの最適化が期待できます。

Azureのデータセンターは世界中に分布しており、地理的な制約なくグローバルにアクセスできます。

マイクロソフトとAzureの関係は?

Azureとは、2010年2月に「Windows Azure」として開始されました。その後、2014年にマイクロソフトが行った名称変更により「Microsoft Azure」となりました。 Microsoft Azureは、マイクロソフトが提供するクラウドサービスの総称です。

マイクロソフトはどんな会社ですか?

マイクロソフト(Microsoft Corporation)は、アメリカ合衆国ワシントン州に本社を構え、ソフトウェアの開発と販売を行う企業です。 1975年にビル・ゲイツとポール・アレンによって設立され、1985年にはパソコン用オペレーティングシステム(OS)であるWindowsを開発しました。

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