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Adobe Sign(Adobe Acrobat Sign)とは?使い方・仕組みをわかりやすく解説

Adobe Sign(Adobe Acrobat Sign)とは?使い方・仕組みをわかりやすく解説

Adobe Sign(Adobe Acrobat Sign)とは?使い方・仕組みをわかりやすく解説

Adobe Sign(Adobe Acrobat Sign)とは?使い方・仕組みをわかりやすく解説

最終更新日

Adobe Acrobat Sign(旧Adobe Sign)の仕組みや使い方、料金プラン、導入事例まで、情報システム担当者が押さえておくべき実務ポイントをまとめました。

Adobe Sign(現Acrobat Sign)とは

この記事でわかること

  • Adobe Signが「Adobe Acrobat Sign」に名称変更された背景と、PDFエコシステムとの統合内容

  • 立会人型・当事者型のハイブリッド署名の仕組みと、クラウドサインやGMOサインとの違い

  • 電子帳簿保存法への対応状況、料金プランの目安、導入時のよくある失敗と対策

Adobe Sign(アドビサイン)とは、世界的な大手ソフトウェア会社であるAdobeが提供する電子契約・電子署名ソリューションです。現在、サービスは「Adobe Acrobat Sign」という名称で提供されており、グローバル基準の法的有効性と高いセキュリティを備えています。

Adobe Acrobat SignとAdobe Signの違い

旧称である「Adobe Sign」は、PDFの閲覧・編集ソフトとして世界的なシェアを誇るAcrobatのブランドとエコシステムを統合し、現在は「Adobe Acrobat Sign」へとリブランディングされています。これは単なる名称変更ではなく、PDFの作成・編集から電子署名による承認・保管に至るまでの一連のプロセスを1つのプラットフォーム上でシームレスに完結させるというAdobeの戦略を反映したものです。「アドビサイン」「acrobat signとは」「acrobat サイン」と呼ばれる機能はすべてAcrobat Signとして提供されています。

Acrobat SignはPDF基盤との統合により、世界標準の文書管理を一つのプラットフォームで完結させる電子契約ソリューションです。

SaaS管理とその周辺領域の情報を1冊に集約

「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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Adobe Signの仕組みと他社サービスとの違い

電子契約システムを選ぶ際、他社の類似サービスとAdobe Acrobat Signを比較すると、最大の差別化要因は署名の仕組みにあります。Acrobat Signの仕組みを把握しておくと、選定時の判断がしやすくなります。

立会人型と当事者型のハイブリッド署名対応

日本の電子契約市場では、メールアドレス等で本人確認を行う「立会人型(事業者署名型)」が主流です。しかし、Adobe Acrobat Signは、より厳格な本人確認が必要な場合に電子証明書を利用する「当事者型」にも対応したハイブリッドな仕組みを持っています。これにより、日常的な業務委託契約には手軽な立会人型を、高額取引やM&Aなど極めて重要度の高い契約には当事者型を用いるなど、1つのシステム内でリスクに応じた使い分けが可能です。

クラウドサインや他社製品との比較

以下の表は、主要な電子契約サービスの特徴を比較したものです。各社サービスの仕様は随時更新されるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

サービス名

主な署名方式

外部システム連携(Salesforce等)

対象規模

Adobe Acrobat Sign

立会人型 / 当事者型(ハイブリッド)

高度な標準統合・API提供

中堅〜大企業、グローバル企業

クラウドサイン

立会人型

API連携あり

小規模〜大企業(国内中心)

GMOサイン

立会人型 / 当事者型

API連携あり

小規模〜大企業

ハイブリッド署名に対応し、グローバル標準のコンプライアンス要件を満たしつつ外部連携に優れている点がAcrobat Signの強みです。

契約の重要度に応じたハイブリッド署名(立会人型・当事者型)の使い分け

▲ 契約の重要度に応じたハイブリッド署名(立会人型・当事者型)の使い分け

Adobe Signでできること

ITRの2025年発表の市場調査によると、国内の電子契約サービス市場は2024年度に見込額295億円(前年度比20.7%増)へ急拡大し、2029年度には500億円を突破すると予測されています。この成長の背景には、単なるペーパーレス化を超えた業務フローの見直しがあります。

Adobe Acrobat Signは現在、電子帳簿保存法の検索要件(取引年月日・金額・取引先での検索)に対応しており(最新の対応状況はAdobe公式サイトでご確認ください)、高度なワークフロー構築が可能です。

部門別の導入提案とユースケース

Acrobat Signの真価は、既存のエンタープライズシステムとのシームレスな連携にあります。部門別に以下のようなユースケースが考えられます。

  • 営業部門:Salesforceとの連携
    Salesforce上の顧客データから契約書を自動生成し、ワンクリックで送信。進捗ステータスはリアルタイムでSalesforce内に記録され、リードタイムを劇的に短縮します。

  • 人事・総務部門:Microsoft Teamsとの連携
    Teamsの画面を離れることなく、チャットボットを介して雇用契約書やNDAの送信、署名ステータスの追跡が可能です。

具体的な工数削減効果

実際の企業における効果として、人材サービスを展開する株式会社ダイブでは、契約書の印刷・押印・封入に要していた1通あたり15分の作業がAcrobat Sign導入により5分に短縮され、1通につき10分の時間削減を実現しました。また、ソニー銀行では、住宅ローンの契約締結における数週間のリードタイムを最短1時間にまで短縮しています。

Acrobat Signは既存の業務アプリと連携し、各部署の契約フローを根本から自動化するプラットフォームです。

Adobe Acrobat Signと既存エンタープライズシステム(Salesforce・Teams)の連携構成

▲ Adobe Acrobat Signと既存エンタープライズシステム(Salesforce・Teams)の連携構成

SaaS管理とその周辺領域の情報を1冊に集約

「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

Adobe Signの使い方

ここでは、契約の送信から締結までの基本的な操作手順を解説します。

契約書を送信する側の手順

送信側の手順は非常にシンプルで、以下のステップで完了します。

  1. Adobe Acrobat Signにログインし、ホーム画面から「送信」をクリックする。

  2. 契約相手のメールアドレスを入力し、契約書ファイル(WordやPDFなど)をアップロードする。

  3. ドラッグ&ドロップで、相手に署名や日付を入力してもらうフィールドを文書上に配置する。

  4. 「送信」ボタンをクリックし、相手に署名依頼メールを一斉送信する。

契約書を受信する側の手順

受信者はAdobeのアカウントを持っていなくても、どのようなデバイスからでも署名が可能です。

  1. メールで届いた署名依頼のリンクをクリックして文書を開く(ブラウザが起動します)。

  2. 指定されたフィールドに、キーボード入力または手書きで署名を行う。

  3. 画面下の「クリックして署名」ボタンを押して完了する。

導入前の要件定義チェックリスト

スムーズな導入のために、以下の項目を事前に確認してください。

  • 現在の契約書の発行件数(月間・年間)は正確に把握できているか

  • 社内システム(SalesforceやMicrosoft 365など)とのデータ連携が必要か

  • 契約の性質上、当事者型の厳格な署名方式が必要な業務はあるか

送信者・受信者ともに直感的な数ステップの操作で完了するため、現場への定着が迅速に進みます。

送信者が契約書を作成し、署名依頼を送信するまでの4ステップ

▲ 送信者が契約書を作成し、署名依頼を送信するまでの4ステップ

Adobe Signの料金プラン

Adobe Acrobat Signの料金プランは、個人・小規模チーム向けから全社的なエンタープライズ導入まで、ニーズに合わせて複数用意されています。プランによって利用可能な機能(API連携や高度なワークフロー作成など)が異なるため、自社の運用体制に合わせて選択します。

プラン別の比較と特徴

代表的なプランごとの特徴と料金目安は以下の通りです。なお、最新の正確な価格はAdobe公式サイトでご確認ください。

プラン名

対象規模

主な機能・特徴

料金目安(税込)

Acrobat Standard / Pro

個人・スモールビジネス

基本的な電子署名機能、PDF編集・作成、電子サイン送信回数は無制限

月額約1,980円〜(Pro版目安、年間プラン時)

Acrobat Sign グループ版

中小企業・部門導入

複数ユーザーでの管理、共有テンプレート、カスタムブランディング

要問合せ

Acrobat Sign Solutions

大企業(エンタープライズ)

SalesforceやAPI等との高度な連携、トランザクション量に応じた従量課金モデルの選択、電帳法準拠の高度管理

要問合せ(営業担当と要相談)

企業規模と必要な外部連携機能に応じて、個人・小規模向けのAcrobat Proからエンタープライズ向けのSolutionsまで最適なプランを選択しましょう。

Adobe Sign導入のデメリットとよくある失敗パターン

とはいえ、導入時にはまりやすいトラブルがいくつかある。事前に把握しておくと対処がスムーズだ。

ネットワーク環境によるアクセス障害

【よくある失敗】
企業内のイントラネット環境や強固なプロキシサーバー経由でAcrobat Signにアクセスした際、ダッシュボードが正常に表示されない、または署名検証時にエラーが発生して操作が完了しないケースがあります。
【対策】
社内セキュリティシステムによってAdobeのクラウドサーバーへの通信が遮断されているために発生します。導入前に情報システム部門へ依頼し、Acrobat Signが指定する「明示的に許可するドメインやIP範囲」をファイアウォールのホワイトリストに登録する必要があります。

Salesforce等の連携時における認証エラー

【よくある失敗】
Salesforce環境にAcrobat Signのパッケージをインストールし連携させた直後、契約書を送信しようとすると「access_denied(アクセス拒否)」という認証エラーが出て連携がストップする問題です。
【対策】
多くの場合、Salesforceのプロファイルに登録されているメールアドレスと、Acrobat Sign上のユーザーIDの不一致、あるいは管理者によるエンタープライズ権限の付与漏れが原因です。システム連携時は、アカウント情報の一致と適切な権限設定を事前に確認してください。

文書のアップロードエラーと最新ブラウザのUI不具合

【よくある失敗】
特殊なフォントが埋め込まれたWordやPDFをアップロードした際に、エラーで弾かれることがあります。また、最新のGoogle Chrome環境等で署名フィールドをマウスでドラッグ移動できなくなる不具合が報告されています。
【対策】
アップロードエラー時は、Adobe PDFプリンターを使用してファイルを「フラット化」出力し直すことで解決します。UI不具合が発生した場合は、キーボードのショートカット(Cmd/Ctrl + Shift + 矢印キー)を用いて位置を微調整するか、一時的に別のブラウザを使用します。

ネットワークアクセス要件の確認と外部システム連携時の認証設定は、情報システム部門と事前にすり合わせておくと後工程がスムーズになる。

Adobe Signの導入事例

他社の成功事例を参考にすることで、自社での活用イメージがより明確になります。以下に代表的な企業事例を紹介します。

auコマース&ライフ株式会社の事例

「au PAY マーケット」を運営する同社は、出店企業と交わす契約書や入会書類のやり取りを効率化するため、Acrobat Signを導入しました。Salesforceと連携させることで入会書類の情報を一元管理し、リマインド機能を活用した結果、出店までのリードタイムを短縮し、月に約200時間の業務時間削減を実現しました。

ソニー銀行株式会社の事例

主力商品である住宅ローンの契約手続きにAcrobat Signを導入しました。フロントシステムのSalesforceとAPIを通じて連携し、契約送信から締結までを完全デジタル化。顧客側の印鑑証明書取得や郵送等の負担を排除し、数週間かかっていたリードタイムを最短1時間にまで短縮して、成約件数の向上に直結させています。

パーソルホールディングス株式会社の事例

転職求人サービスの契約管理システムにおいて、API経由でAcrobat Signを組み込みました。申し込み完了後の面接オファーや日程確定から、契約書の送信、データ処理に至るまでを完全自動化し、1件あたり15分かかっていた契約書管理工数をほぼゼロにすることに成功しました。

アットホーム株式会社の事例

不動産賃貸の契約更新業務に導入し、従来システムから出力して郵送していた手間とコストを削減。管理画面でリアルタイムにステータスを追跡できるようになり、紙台帳の保管スペースの削減と検索性の向上を果たしました。

連携ツールや適用業務のスコープを先に確認しておくと、ベンダーとの会話がスムーズになる。なお、各事例の詳細はAdobe公式サイトの導入事例ページにてご確認ください。

よくある質問

Q:Acrobat SignとAdobe Signの違いは何ですか?

A:両者は同じサービスです。従来「Adobe Sign」として提供されていたサービスが、PDFエコシステム(Acrobat)とのシームレスな統合を目的として、「Adobe Acrobat Sign」へと名称変更(リブランディング)されました。機能や法的有効性に違いはありません。

Q:法的有効性は担保されますか?

A:はい、担保されます。Acrobat Signは日本の電子署名法に準拠しているだけでなく、ISO 27001やFedRAMPなど国際的な厳格なセキュリティ基準を満たしています。さらに、高度な証拠力が求められる場合には、電子証明書を用いた「当事者型」の署名も可能です。

Q:既存のSalesforceやMicrosoft 365環境に追加費用なく連携できますか?

A:Acrobat Sign Solutions(エンタープライズ向けプラン)では、SalesforceやMicrosoft 365との標準コネクタが提供されており、追加費用なしで連携できるケースがあります。ただし、利用するプランや既存環境の構成によって異なるため、詳細はAdobeの営業担当へ確認することを推奨します。

まとめ

Adobe Acrobat Sign(旧Adobe Sign)は、法的に有効なデジタル署名を可能にし、電子帳簿保存法にも対応した世界標準の電子契約プラットフォームです。立会人型・当事者型のハイブリッド署名に対応し、SalesforceやMicrosoft 365等のエンタープライズシステムと連携することで、単なるペーパーレス化を超えた業務自動化を実現します。導入にあたっては、自社の要件に合わせたプラン選定と、ネットワーク環境や連携時の認証設定等の事前準備がポイントです。まずは特定の部署や定型契約から、電子化の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

導入前の確認チェックリスト

  • ✅ 月間・年間の契約件数を把握した

  • ✅ 社内システム(Salesforce・Microsoft 365等)との連携要件を確認した

  • ✅ ファイアウォールのホワイトリスト登録をIT部門に依頼した

  • ✅ 当事者型署名が必要な業務の有無を整理した

  • ✅ 無料トライアルまたはAdobeの営業担当へのコンタクトを検討した

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

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