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クラウドサイン徹底解説!情シス向けデメリットやSaaS連携

クラウドサイン徹底解説!情シス向けデメリットやSaaS連携

クラウドサイン徹底解説!情シス向けデメリットやSaaS連携

クラウドサイン徹底解説!情シス向けデメリットやSaaS連携

最終更新日

これまでに、取引先との契約締結にどれだけの時間を費やしてきたでしょうか。書類の印刷、製本、郵送、そして相手先での押印を待ち、返送された書類を鍵付きのキャビネットに保管する。こうした一連の手作業は、企業にとって目に見えない膨大なコストとセキュリティリスクを生み出していました。近年、テレワークの普及や政府の脱ハンコ推進、さらには法改正を背景に、日本の電子契約市場は爆発的な成長を遂げています。

その中で、国内において圧倒的な市場シェアを誇る電子契約SaaSが「クラウドサイン」です。しかし、単に「ハンコをデジタル化するツール」として導入するだけでは、本来の価値を引き出すことはできません。自社のkintoneやSalesforceといった既存システムとシームレスに連携させ、さらに詳細なアクセス権限やIPアドレス制限を正しく設計してこそ、セキュアで全社的な契約フローが完成します。

本記事では、SaaS管理を担う情報システム部門や法務部門に向けて、クラウドサインの真の意味と最新機能、そして導入前に必ず知っておくべきデメリットや「電子化できない例外契約」について、独自の視点から徹底解説します。

クラウドサインとは?電子契約市場での意味と圧倒的シェア

本記事のポイント

  • クラウドサインは市場シェア23.6%、導入250万社以上を誇る国内トップの電子契約SaaSである

  • 従来の紙と印鑑に代わり、クラウド上で契約締結から保管までを完結させるシステムである

  • Salesforceやkintoneなどの既存SaaSと連携し、業務全体の自動化とコスト削減を実現する

  • Businessプラン以上では、IPアドレス制限や詳細な権限設定により強固なセキュリティを担保できる

取引先もすでに導入している可能性が高く、同意が得やすいのがクラウドサイン最大の強みです。

クラウドサインとは、弁護士ドットコム株式会社が提供する電子契約SaaSです。インターネット上でPDFファイルを使用し、安全かつ迅速に契約を締結・管理できます。富士キメラ総研が2025年に発表した「ソフトウェアビジネス新市場 2025年版」によると、2024年度の電子契約ツールの市場占有率(売上高)においてクラウドサインは23.6%を獲得し、継続して日本国内シェアNo.1の座を維持しています。公式発表によれば、導入社数は250万社を超え、累計送信件数は4,000万件に達しています。株式会社アイ・ティ・アール(ITR)の調査によると、電子契約市場全体も2026年に453億円に達すると予測されており、クラウドサインは今やビジネスインフラとしての意味合いを強めています。

クラウドサインの仕組みと「立会人型」の法的効力

クラウドサインは「立会人型(事業者署名型)」の電子署名方法を採用しています。これは、当事者自身が認証局から電子証明書を取得する「当事者型」とは異なり、システムを運営する弁護士ドットコムが立会人として電子署名とタイムスタンプを付与する仕組みです。この方式により、受信者はクラウドサインのアカウントを持っていなくても、メールで届いたURLをクリックするだけで即座に契約を締結できます。

立会人型の手軽さと、電子署名法に基づく法的効力の担保を両立しているのが特徴です。

証拠力・本人性・非改ざん性の担保

クラウドサイン上の契約書には、公開鍵暗号技術を用いた強固なデジタル署名が付与され、一度締結された文書の改ざんが物理的に不可能な設計となっています[1.4]。また、本人確認の手段として、対象者にのみ発行される一意のURLを用いたメール認証に加え、アクセスコードを活用した2要素認証を組み合わせることで、厳密な本人性を担保しています。

いつ・誰が・何を合意したかをシステム上で正確に記録し、万全の証拠力を確保しています。

SaaS管理とその周辺領域の情報を1冊に集約

「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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クラウドサインの主な機能・仕様

SaaSとしての標準機能をフル活用することで、手作業によるミスや抜け漏れを完全に防ぎます。

クラウドサインには、法務担当者や情報システム部門の業務効率化を推進する多数の機能が搭載されています。ここでは、実務に直結する代表的な機能について解説します。

テンプレート設定とインポートデータ保管

頻繁に使用する秘密保持契約書(NDA)や雇用契約書などの雛形をPDF形式で登録し、送信時に再利用できる「テンプレート設定」が可能です。また、過去に紙で締結した契約書をPDF化してシステムに取り込む「インポートデータ保管」機能を活用すれば、紙とデジタルの契約書をクラウドサイン上で一元管理できます。

新旧の契約書をまとめて一元管理し、監査時の検索性を飛躍的に向上させます。

リマインド機能

文書への承認が遅れている相手先へ、送信者が管理画面から手動でリマインドメールを送信する機能です。リマインドを行うと、有効期限が新たに10日間延長されたURLが再発行されるため、期限切れへの対応としても有効です。さらに、複数の宛先に送信した場合は「まとめてリマインド」も利用できるほか、システム側で未登録ユーザーへ自動リマインドを送る機能も備わっています。

ワンクリックの催促によって、契約業務の停滞を未然に防ぎます。

IPアドレス制限によるセキュリティ強化

情報システム部門にとって重要となるのが、不正アクセスを防ぐIPアドレス制限機能です。上位プラン(BusinessプランやEnterpriseプランなど)では、社内ネットワークや許可されたSaaS(Salesforce等)のグローバルIPアドレスからのみアクセスを許可する設定が可能です。これにより、万が一アカウント情報が漏洩したとしても、許可されていない社外からのログインをブロックできます。

ゼロトラストセキュリティの一環として、必須のアクセス制御機能です。

AIが契約業務を変える(AIレビューと自動管理)

AIオプションの導入で、契約審査の属人化を解消し法務の生産性を最大化します。

2024年から2025年にかけて、クラウドサインは生成AIを活用した新機能を次々とリリースし、法務部門の負担を劇的に軽減しています。単なる締結システムから、高度なリーガルテックツールへと進化しています。

クラウドサイン レビューとAI契約書管理Pro

「クラウドサイン レビュー」では、生成AIが契約書のリスクをチェックするだけでなく、元の文面に沿った自然な修正条文案を瞬時に提示します。また、「AI契約書管理Pro」を利用すれば、ユーザーが設定した独自の抽出ロジック(契約書の雛形)に基づき、紙をスキャンしたPDFなどの任意の形式から、企業名や契約期間などの重要情報を高精度で自動抽出・登録することが可能です。

手動での契約情報の入力作業をAIが代替し、法務・情シスの管理工数を大幅に削減します。

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既存システム(kintone・Salesforce等)とのシームレスなSaaS連携

API連携を前提にシステムを設計することで、真の全社業務効率化が実現します。

クラウドサインの真の価値は、単体で利用すること以上に、自社で既に導入している他のSaaSとAPI連携できる点にあります。100種類以上の外部サービスと連携し、業務フローを分断させません。

kintoneやSalesforce連携の成功事例

エン・ジャパン株式会社では、サイボウズ社のkintoneと連携させることで契約書の約97%を電子化し、年間約8,100時間もの業務削減に成功しました。また、飲食業の株式会社ゼットンでは、kintoneワークフローと連動させ、多い月で月間約300名にもなるアルバイトの雇用契約を店長と人事担当者間でスムーズに完結させています。Salesforceとの連携では、顧客情報から直接契約書を作成し、締結後の書類をSalesforce上に自動保管することが可能です。

手入力を徹底的に排除し、転記ミスや文書の散在をゼロにします。

印紙代削減など圧倒的な費用対効果

業務時間だけでなく、直接的な金銭コストの削減効果も著しいです。例えば、従業員500名規模の企業において、約100件の業務委託契約書を紙で巻き直した場合、1件あたり4,000円、合計で約40万円の印紙代が発生します。クラウドサインを利用すれば電子契約となるため印紙税は非課税となり、これらのコストを完全にゼロに抑えることができます。

印紙代や郵送費といった直接コストの削減だけでも、システムの導入費用を十分に回収可能です。

▲ 既存システムとクラウドサインの連携による業務自動化の全体像

電子化する前に確認すべき例外契約

コンプライアンス違反を防ぐため、自社の契約に電子化不可の類型がないか必ず確認してください。

クラウドサインは「契約書以外も電子化できる」と活用範囲の広さが魅力ですが、法律によって書面(紙)や公証役場での対面手続きが義務付けられている書類が依然として存在します。これらを誤って民間SaaSの電子契約で済ませてしまうと、法的に無効となるリスクがあります。

2025年公証人法改正と「電子化できない契約書」

2025年10月の公証人法改正により、一部の公正証書の電子データ(PDF形式)作成およびWeb会議システムを通じたリモート手続きが解禁されました。しかし、2026年現在も「事業用定期借地契約(借地借家法23条3項)」や「企業担保権の設定・変更契約」などは、法律により書面(公正証書)での作成が厳格に義務付けられています。また、「任意後見契約」も当事者の真意確認が特に重要なため、リモート作成の対象外です。

例外となる契約書は社内マニュアルに明記し、法務部門への確認フローを徹底してください。

▲ コンプライアンスを守るための電子化可否の判断フロー

クラウドサインのデメリットと導入時の注意点

デメリットや社内のハードルを直視し事前に対策を打つことで、スムーズな定着が可能になります。

優れたシステムであっても、運用体制が伴わなければ導入は失敗に終わります。ここでは、機能上の制約や、導入時に陥りやすい失敗パターンとその解決策を提示します。

契約書のファイル形式はPDFのみ

クラウドサインで送信・締結できる契約書のファイル形式はPDFに限定されています。WordやGoogleドキュメントのファイルを直接アップロードしてブラウザ上で編集することはできないため、手元で作成した文書の修正が必要な場合は、再度ローカルで修正したのちPDF化してアップロードし直す手間が発生します。

文書作成ツールから最終版をPDFでエクスポートする運用ルールを社内に周知してください。

権限設定に関する誤解と正しいプラン選び

過去に「クラウドサインは契約種別ごとの権限設定ができず、すべてのユーザーが別々の契約内容を自由に閲覧できてしまう」と誤解されることがありました。しかし現在は、BusinessプランやEnterpriseプランに含まれる「複数部署管理機能」やキャビネット機能を活用することで、部署ごとや契約種別ごとに詳細な閲覧制限(アクセスコントロール)を設定可能です。

機密性の高い雇用契約やM&A関連文書を扱う50名以上の企業は、必ずBusinessプラン以上の導入を検討してください。

よくある失敗パターン:社内の反発と取引先の不同意

経営層がトップダウンで導入した結果、「操作が分からない」と現場から敬遠されるケースや、取引先から「自社の規定で紙しか認められていない」と拒否されるケースがよくある失敗パターンです。これを防ぐには、従来の「印章管理規程」に代わる「電子署名管理規程」を策定し、権限ルールを明確化することが必須です。取引先に対しては、国内シェアNo.1のサービスである事実を丁寧に説明し、クラウドサインのフリープランで操作感を試してもらうアプローチが有効です。

丁寧な社内向けマニュアルの整備と、取引先向けの案内状テンプレートの準備を怠らないでください。

よくある質問(FAQ)

疑問や不安を事前に解消し、情報システム部門での導入検討をスムーズに進めましょう。

Q. クラウドサインの解約方法は?

A. フリープランの場合は管理画面の「退会手続き」ページからアカウントを削除できます。有料プランやオプション機能を解約する場合は、チーム管理者による操作やサポートへのチャット連絡が必要です。なお、年間契約の途中で解約しても残期間分の料金が発生する場合があるほか、解約後は保管データにアクセスできなくなる点に十分注意してください。

Q. 相手先がクラウドサインのアカウントを持っていなくても契約可能ですか?

A. はい、可能です。送信者が契約書を作成して送信すると、受信者には専用の確認用URLが記載されたメールが届きます。受信者はそのURLをクリックし、ブラウザ上で内容を確認して同意ボタンを押すだけで契約が完了します。

Q. 電子帳簿保存法には対応していますか?

A. 完全に対応しています。クラウドサインは、2024年1月から義務化された電子取引データの保存要件(真実性の確保、可視性の確保、検索機能の確保)を満たすシステムです。締結済みの書類にはタイムスタンプが付与され、長期にわたって適法かつ安全に保管できます。

▲ アカウントを持たない相手先との契約締結3ステップ

まとめ

クラウドサインは、単なる「ハンコレス」を実現するツールではなく、SaaS連携やAI機能によって全社の業務プロセスを最適化する強力なプラットフォームです。導入に向けた最初の一歩として、まずは自社で月間に何件の契約・発注業務が発生しているか、それに伴う印紙代や作業時間がどれほどかを棚卸ししてみてください。その数値をもとに費用対効果を試算し、無料プランから一部署でのスモールスタートを切ることで、確実なDXへと繋がっていくはずです。

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

情シス業務に関するお役立ち情報をマネーフォワード Adminaが提供します。
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