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ソーシャルログインとは? メリットデメリットを解説

ソーシャルログインとは? メリットデメリットを解説

ソーシャルログインとは? メリットデメリットを解説

HC

橋爪兼続

2023/07/21

最近はソーシャルログインを利用するサービスが増加しています。ソーシャルログインという言葉や仕組みそのものを知らなくても、意識せず利用している人は増えているという状況です。このコラムでは、ソーシャルログインの仕組みから、メリットデメリットを解説いたします。

ソーシャルログインとは?

ソーシャルログインとは、SNS アカウントを用いて、WebサイトやWebサービスにログインできるようにする仕組みです。よく大手 WebサービスやベンチャーなどのWebサービスで、「Twitterでログイン」や「Facebookでログイン」、「LINEでログイン」等のボタンを目にすることがあると思います。これがソーシャルログインです。
Webサービスで重要なことは、如何にして顧客(アカウント情報)を増やすかです。アカウントの新規登録は利用者側にとっては入力の項目が多く煩わしいものです。、そのため、Webサービス提供側は入力の煩雑さを少しでも減らすことを考えます。そこで顧客が普段使用しているSNSのアカウントでログインできるようにすることで、新規登録のハードルを低くすることが可能となりました。この仕組みは10年以上前から存在していますが、近年のSNS利用者が急増したことにより、このソーシャルログインを採用するサービスが急増しました。

出典:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>P11 令和3年8月 総務省情報通信政策研究所https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html

ソーシャルログインの仕組み

ソーシャルログインは、「OAuth」や「OpenID Connect」というような国際的に標準化されているプロトコルを利用しています。手順の概要は次の通りです。

①ユーザがWebサービス上で「○○でログイン」をクリック。
②WebサービスがSNSの認可サーバーに連携を依頼。
③認可サーバーは、画面上にSNSの利用許可の確認画面を表示。
④ユーザがこれに同意する。
⑤認可サーバからWebサービスにアクセストークンを発行します。
⑥ログインが完了します。

サービスによっては、追加情報を求められることもありますが、SNSにアカウントがあるだけで、Webサービスのアカウント登録を簡単に行うことができます。

ソーシャルログインができる主なSNS

①LINE
利用者数が非常に多く、幅広い年齢層を対象としたソーシャルログインに適しています。ソーシャルログインのみならず、LINEの友だち追加機能を活用して、サービスへの登録と同時に企業アカウントを友達として追加することも可能となっています。

②Yahoo!JAPAN
パソコンユーザの多くがYahoo!JAPANアカウントを有しています。スマートフォンの利用率が高くパソコンの利用率が低い若年層には不向きですが、比較的年齢層が上のユーザには適しています。

③Google
スマートフォンやパソコン、タブレット等端末の種別を選ばずに利用しています。特に利用者層を気にせずに導入することができます。

④Apple
Apple IDを用いたものです。日本ではiPhoneユーザが非常に多いため有用です。Appleが提供しているFace IDやTouch IDが利用できる等利便性が向上しています。

⑤Facebook
Facebookは実名登録が原則となっているSNSです。したがってWebサービスで実名登録が必要な場合に有効です。また、Facebookログインを利用した場合は、その固有のIDを用いて、リターゲティング広告等に利用することも可能です。

⑥Twitter
利用者は非常に多いサービスですが、Twitterを用いたソーシャルログインは少なくなっています。理由としては、複数アカウントが開設可能なため、ユーザを使い分けるという手間が生じてしまうためです。

⑦Instagram
主に若年層に流行しているサービスであり、その層をターゲットとしたWebサービスで用いられることがあります。

ソーシャルログインのメリット・デメリット

ソーシャルログインによるメリット・デメリットは次の通りです。

ソーシャルログインを導入・実装する方法と気をつけるべきポイント

①導入/実装する方法
導入する方法としては、「SNSで提供されているAPI Keyを取得し、独自に開発する方法」「外部サービスを使用する方法」の2種類あります。導入する場合は専門知識が必要となるため、専門のベンダーに任せることをお勧めします。
②SNSにより得られる情報が異なります。例えばECサイトであれば、住所などの情報が必要になります。一方で、掲示板等であれば、ログインだけできれば問題ありません。自社のサービスで何の情報が必要か、SNSからどのような情報が提供されるかを検討しましょう。また、SNSによりユーザ層が異なるので、複数のソーシャルログインを導入するということも重要なポイントになります。

まとめ

SNSの流行により、ソーシャルログインがメジャーなものとなっています。逆にソーシャルログインでなければ、新規登録が面倒なために、新規ユーザーの獲得を逃すことに繋がりかねません。自社のサービスの特性などを把握し、適切なシステムを導入しましょう。

ソーシャルログインとは?

最近はソーシャルログインを利用するサービスが増加しています。ソーシャルログインという言葉や仕組みそのものを知らなくても、意識せず利用している人は増えているという状況です。このコラムでは、ソーシャルログインの仕組みから、メリットデメリットを解説いたします。

ソーシャルログインとは、SNSのアカウントを用いて、Webサービスにログインできるようにする仕組みです。よくWebサービスで、「Twitterでログイン」や「Facebookでログイン」、「LINEでログイン」等のボタンを目にすることがあると思います。これがソーシャルログインです。
Webサービスで重要なことは、如何にして顧客(アカウント)を増やすかです。アカウントの新規登録は利用者側にとっては入力の項目が多く煩わしいものです。、そのため、Webサービス提供側は入力の煩雑さを少しでも減らすことを考えます。そこで顧客が普段使用しているSNSのアカウントでログインできるようにすることで、新規登録のハードルを低くすることが可能となりました。この仕組みは10年以上前から存在していますが、近年のSNS利用者が急増したことにより、このソーシャルログインを採用するサービスが急増しました。

出典:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>P11 令和3年8月 総務省情報通信政策研究所https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html

ソーシャルログインの仕組み

ソーシャルログインは、「OAuth」や「OpenID Connect」というような国際的に標準化されているプロトコルを利用しています。手順の概要は次の通りです。

①ユーザがWebサービス上で「○○でログイン」をクリック。
②WebサービスがSNSの認可サーバーに連携を依頼。
③認可サーバーは、画面上にSNSの利用許可の確認画面を表示。
④ユーザがこれに同意する。
⑤認可サーバからWebサービスにアクセストークンを発行します。
⑥ログインが完了します。

サービスによっては、追加情報を求められることもありますが、SNSにアカウントがあるだけで、Webサービスのアカウント登録を簡単に行うことができます。

ソーシャルログインができる主なSNS

①LINE
利用者数が非常に多く、幅広い年齢層を対象としたソーシャルログインに適しています。ソーシャルログインのみならず、LINEの友だち追加機能を活用して、サービスへの登録と同時に企業アカウントを友達として追加することも可能となっています。

②Yahoo!JAPAN
パソコンユーザの多くがYahoo!JAPANアカウントを有しています。スマートフォンの利用率が高くパソコンの利用率が低い若年層には不向きですが、比較的年齢層が上のユーザには適しています。

③Google
スマートフォンやパソコン、タブレット等端末の種別を選ばずに利用しています。特に利用者層を気にせずに導入することができます。

④Apple
Apple IDを用いたものです。日本ではiPhoneユーザが非常に多いため有用です。Appleが提供しているFace IDやTouch IDが利用できる等利便性が向上しています。

⑤Facebook
Facebookは実名登録が原則となっているSNSです。したがってWebサービスで実名登録が必要な場合に有効です。また、Facebookログインを利用した場合は、その固有のIDを用いて、リターゲティング広告等に利用することも可能です。

⑥Twitter
利用者は非常に多いサービスですが、Twitterを用いたソーシャルログインは少なくなっています。理由としては、複数アカウントが開設可能なため、ユーザを使い分けるという手間が生じてしまうためです。

⑦Instagram
主に若年層に流行しているサービスであり、その層をターゲットとしたWebサービスで用いられることがあります。

ソーシャルログインのメリット・デメリット

ソーシャルログインによるメリット・デメリットは次の通りです。

ソーシャルログインを導入・実装する方法と気をつけるべきポイント

①導入/実装する方法
導入する方法としては、「SNSで提供されているAPI Keyを取得し、独自に開発する方法」「外部サービスを使用する方法」の2種類あります。導入する場合は専門知識が必要となるため、専門のベンダーに任せることをお勧めします。
②SNSにより得られる情報が異なります。例えばECサイトであれば、住所などの情報が必要になります。一方で、掲示板等であれば、ログインだけできれば問題ありません。自社のサービスで何の情報が必要か、SNSからどのような情報が提供されるかを検討しましょう。また、SNSによりユーザ層が異なるので、複数のソーシャルログインを導入するということも重要なポイントになります。

まとめ

SNSの流行により、ソーシャルログインがメジャーなものとなっています。逆にソーシャルログインでなければ、新規登録が面倒なために、新規ユーザーの獲得を逃すことに繋がりかねません。自社のサービスの特性などを把握し、適切なシステムを導入しましょう。

よくある質問

ソーシャルログインとは何ですか?

ソーシャルログインとは、ソーシャルメディアや他のオンラインサービスのアカウントを利用してログインする方法を指します。つまり、ソーシャルメディアだけでなく、Yahoo! JAPANや楽天、LINEなどのアカウントを利用して、様々なサービスにログインすることができます。利用者はこれらのサービスが提供するアカウントIDを使用して、ECサイトなどで簡単にログインすることができます。

ソーシャルログインは、大手WebサービスやECサイトにおける会員登録の際に利用される認証手法です。ユーザーは、会員サイトに新たにアカウントを作成する際に、外部サービス(例: Facebook、Google、LINE)のアカウントを利用してログインすることができます。これにより、別途IDやパスワードを設定する手間が省けます。

一方で、注意すべき危険性も存在します。ソーシャルログインでは、外部サービスからアクセス・トークンを取得することで認証が行われます。この際、個人情報が外部サービスと共有される可能性があります。事業者は、ユーザー数を増やす利点やスマートフォンアプリへの実装方法を考慮しつつ、適切なセキュリティ対策やプライバシー保護に注意すべきです。

ソーシャルログイン機能の導入により、ユーザーの利便性が向上し、会員登録のリピート率が上がる可能性があります。しかし、事業者は個人情報の適切な取り扱いと、ユーザーの安全を確保するための慎重な実装が求められます。

ソーシャルログインは便利ですか?

ソーシャルログインは便利です。なぜなら、パスワードの管理が不要になるからです。

ソーシャルログインを利用すると、SNSアカウントで簡単にログインできるため、煩わしいIDやパスワードの管理が不要です。各サイトごとに異なるIDやパスワードを覚える手間も省けます。また、パスワードを一定回数以上間違えてしまいアカウントがロックされるリスクも回避できます。この便利さから、多くのユーザーがソーシャルログインを選択しています。

ソーシャルログイン連携とは何ですか?

ソーシャルログイン連携とは、SNSアカウントとの連携によって会員登録やログインを簡単に行える機能です。通常、Facebook、Twitter、LINE、GoogleなどのSNSアカウントで利用している情報をウェブサイトやアプリに連携させることで、ユーザーは手軽に会員登録やログインができるようになります。具体的な流れは、ウェブサイトに表示されているSNSログインボタンをクリックすることから始まります。

ソーシャルログインの使用方法は?

ソーシャルログインのログイン方法は以下の通りです。

ソーシャルログインに対応しているウェブサイトやアプリのログイン画面にアクセスします。
ソーシャルログインの選択ボタン(例: LINE、Apple、Yahoo!など)をクリックします。
ソーシャルログインを提供するプラットフォームのアカウント情報を入力します。
ログインボタンをクリックして、ソーシャルログインを完了します。

LINEのソーシャルログインのメリットは?

LINEログインとは、LINEアカウントを利用して他のウェブサイトやアプリに簡単にログインする仕組みです。以下はLINEログインの主なメリットです。

フォームアシスト機能による利便性向上:LINEログインでは、フォームアシスト機能が利用され、各SNSのアカウント情報を自動で取得して会員登録フォームにフィルインできます。これにより、ユーザーは手間を省くことができ、登録フォームの離脱率が改善されます。

ID・パスワードの管理不要:LINEログインでは、SNSアカウントのIDとパスワードを使用してログインできます。このため、サイトごとに異なるIDやパスワードを管理する必要がなくなり、再訪率が改善されます。利用者はLINEアカウントを利用するだけでログインできるため、手軽さが増します。

ソーシャルアカウントでログインするデメリットは?

ソーシャルアカウントでログインする際のデメリットは、主にソーシャルメディアのパスワードが漏えいした場合のリスクにあります。

ソーシャルログインは、ユーザーにとって簡単で手軽な方法ですが、もしログイン情報が漏えいしてしまうと、重大な被害につながる可能性があります。例えば、TwitterやFacebookのアカウントが不正に使用された場合、それに連携した各サービスも悪用される可能性があり、ユーザーは重要なデータや個人情報が流出するリスクにさらされることになります。十分なセキュリティ対策と注意が必要です。

ソーシャルログインで人気なのは?

ソーシャルログインの利用状況調査によれば、スマートフォンでのソーシャルログインにおいて、最も利用されているのはLINEログインであり、続いてYahoo! JAPAN、TwitterおよびGoogle、Apple、そしてFacebookとなっています。

ソーシャルログインの危険性・注意点は?

ソーシャルログインはユーザーにとって簡単で手軽な一方で、ログイン情報が漏えいする可能性があるため、そのリスクについて考慮する必要があります。もしログイン情報が漏えいしてしまうと、TwitterやFacebookなどのアカウントが不正に使用され、それに連携した各サービスも悪用される可能性があります。このような事態が発生すると、ユーザーにとって甚大な被害につながる恐れがあります。十分なセキュリティ対策や注意が必要です。

Googleでログインは安全ですか?

「Googleでログイン」は基本的に安全です。

「Googleでログイン」の認証は、サービスごとに個別に行われます。このため、ご利用の特定のサイトやサービスでデータ侵害があったとしても、他のすべてのアカウントの個人情報はハッカーから保護されます。Googleはセキュリティ対策に力を入れており、ユーザーの情報を保護するための多層的なセキュリティ体制を備えています。しかし、セキュリティを維持するためにも、適切なパスワードの設定やアカウントの監視を行うことが重要です。

ソーシャルログインとシングルサインオンの違いは?

ソーシャルログインとシングルサインオン(SSO)は、両方とも認証の方法ですが、異なる目的と仕組みを持っています。

ソーシャルログイン:ソーシャルログインは、ソーシャルメディアや他のオンラインサービスのアカウントを利用して、他のウェブサイトやアプリにログインする方法です。ユーザーは自身のソーシャルメディアのアカウント情報(例: Facebook、Google、LINE)を使用して、新しいサービスに簡単にアクセスできます。これにより、新しいアカウントを作成する手間を省くことができ、利便性が向上します。

シングルサインオン(SSO):シングルサインオン(SSO)は、異なるシステムやサービス間で1回の認証で複数のサービスにアクセスできる仕組みです。ユーザーは1回のログインで、複数のサービスやアプリにアクセスできます。組織や企業などで利用され、従業員が複数のシステムに安全かつ効率的にアクセスできるようになります。

要するに、ソーシャルログインは外部サービスのアカウントを利用して特定のサービスにログインする方法であり、シングルサインオンは1回のログインで複数のサービスにアクセスできる認証システムです。

ソーシャルログインで取得できる情報は何ですか?

ソーシャルログインで取得できる情報は、ユーザーが利用しているSNSのアカウント情報です。具体的なデータはSNSごとに異なりますが、一般的には以下のような情報が取得可能です: 氏名、性別、メールアドレス、誕生日など、SNSに登録されているデータが含まれます。

ソーシャルログインを導入するにはどうすればいいですか?

ソーシャルログインをWebサイトに導入する代表的な方法は、以下の2つがあります。

SNS提供のAPIを利用して独自に機能を開発する方法:SNSが提供しているAPIを使用し、独自にソーシャルログイン機能を開発する方法です。しかし、この場合、初期の開発やSNS側の仕様変更への対応、継続的なメンテナンスに手間とコストがかかる可能性があります。

外部サービスを活用する方法:外部のサービスやライブラリを利用して、ソーシャルログイン機能を導入する方法です。これにより、短期間で導入が可能であり、手間とコストを削減できます。

導入する際には、自身のWebサイトやアプリの要件や運用体制、予算などを考慮して、どちらの方法を選択するか検討することが重要です。また、セキュリティやプライバシーの観点からも注意が必要です。

執筆者:

橋爪兼続

ライトハウスコンサルタント代表。2013年海上保安大学校本科第Ⅲ群(情報通信課程)卒業。巡視船主任通信士を歴任し、退職後、大手私鉄の鉄道運行の基幹システムの保守に従事。一般社団法人情報処理安全確保支援士会の前身団体である情報処理安全確保支援士会の発起人。情報処理安全確保支援士(第000049号)。

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