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【2026年最新】HubSpotとは?できること・使い方・料金

【2026年最新】HubSpotとは?できること・使い方・料金

【2026年最新】HubSpotとは?できること・使い方・料金

【2026年最新】HubSpotとは?できること・使い方・料金

最終更新日

現代のデジタルマーケティングにおいて、単一のツールで部分最適を図る時代は終わり、顧客体験全体を統合・管理する「カスタマープラットフォーム」が求められています。その最前線を走るのが、世界約288,000社以上の導入実績を誇るHubSpot(ハブスポット)です。

しかし、「名前は聞いたことがあるが、自社の業務にどう活かせるのか分からない」「料金体系が複雑で、他社ツールとの違いが見えにくい」と悩むIT担当者やマーケティング担当者は少なくありません。

2024年以降、HubSpotはAIアシスタント「Breeze」をプラットフォームの中核として標準搭載し、料金体系も従来のユーザー単位からより柔軟な「シートベース」へと抜本的に改定されました。これにより、単なる顧客管理ツールを超え、業務の自動化を強力に推進する自律型のシステムへと進化しています。

本記事では、HubSpotの基礎概念から、Salesforce等の競合ツールとの明確な比較、日本国内の成功事例、そして導入を成功させるための実践的なロードマップまで、最新情報を網羅して解説します。

HubSpotの主な機能や活用方法、料金体系を体系的に整理し、CRMツールの特徴を直感的に把握できるようまとめた解説図。

HubSpot(ハブスポット)とは

HubSpotは、マーケティング・営業・カスタマーサポートの各部門を統合し、顧客中心の「フライホイール」を回すための統合プラットフォームです。

  • この記事でわかること

  • HubSpotが他のCRMと根本的に異なる設計思想(フライホイールモデル)とは何か。

  • 2024年のシートベース料金改定が自社コストに与える実際の影響。

  • AI「Breeze」で自動化できる具体的な業務の範囲。

  • 国内企業の導入でよくある失敗パターンとその回避策。

インバウンドマーケティングと「フライホイール」モデル

HubSpotの特徴を理解する上で欠かせないのが「インバウンドマーケティング」という思想です。これは、企業が広告で一方的にメッセージを押し付ける(アウトバウンド)のではなく、有益なコンテンツを通じて顧客に見つけてもらい、自然な形で信頼関係を構築するアプローチです。

従来のビジネスモデルは、新規顧客を獲得して終わりの「ファネル(漏斗)」型が主流でしたが、HubSpotは「フライホイール(弾み車)」モデルを提唱しています。Attract・Engage・Delightの3つのプロセスが、一元化されたCRM上で連動することで、既存顧客の満足度が次の新規顧客獲得につながる自己強化的な循環が生まれます。ファネル型の「獲得して終わり」という発想とは根本的に異なる点が、HubSpotの設計思想の核心です。

世界と日本における市場規模と導入率(最新データ)

HubSpotはグローバルで約288,000社(2025〜2026年時点)に導入されており、世界トップクラスのシェアを誇ります。株式会社Nexalの『2023年国内63万社のMAツール実装調査』によると、日本国内の上場企業におけるMAツール導入率は14.6%に達しており、大企業を中心にデジタル化が加速しています。

特に注目すべきは「複数ツールの併用」が減少し、「単一の統合プラットフォームへの集約」が進んでいる点です。HubSpot社の発表によると、同社はこうした統合ニーズの高まりを受けて導入社数を拡大しており、複数部門のデータを一元管理したい企業からの需要が増加しています。なお、上記の14.6%は2023年時点のデータであるため、最新状況は各調査機関の公表資料をご参照ください。

HubSpotでできること

最新AI「Breeze」と各専門Hubの連携により、マーケティングから顧客対応まで、部門をまたぐ業務を1つのプラットフォームで完結させます。

5つの主要な「Hub(ハブ)」の役割

HubSpotは、無料の「HubSpot CRM」をベースに、用途に合わせた5つのモジュール(Hub)を組み合わせて利用します。

  • Marketing Hub:リード(見込み客)獲得と育成の自動化。ブログ作成、SEO対策、SNS連携、メール配信、広告管理、高度なMAシナリオの構築が可能です。

  • Sales Hub:営業活動の効率化。Eメールトラッキング、ミーティングの自動調整、パイプライン管理、見積もり作成など、属人的な営業をデジタル化します。

  • Service Hub:顧客対応機能。チケット(問い合わせ)管理、ナレッジベース構築、顧客アンケート配信により、問い合わせ対応の品質向上とサポート業務の標準化を実現します。

  • Content Hub(旧CMS Hub):Webサイト構築とコンテンツ管理。2024年に名称変更され、AIを活用したブログ記事やSNS用動画、ポッドキャストの一元管理・リミックス機能が追加されました。

  • Data Hub(旧Operations Hub):データのクレンジングとガバナンス。外部アプリのデータ同期や、カスタムロジックによるデータフォーマットの自動修正などを担います。

AI機能「HubSpot Breeze」による業務自動化

2024年以降、HubSpot最大の強みとなったのが、プラットフォーム全体にネイティブ統合されたAI「Breeze」です。

  • Breezeアシスタント(Copilot):CRM内で起動できる対話型AIです。営業担当者が「〇〇社の最新のやり取りを要約して」と指示するだけで、過去のメールや商談メモを瞬時に要約します。

  • Breeze Agents(自律型エージェント):人間が指示しなくても自律的に動くAIエージェント機能です。「顧客対応エージェント」が24時間Web上で問い合わせに自動回答したり、「案件創出エージェント」が見込み客のリサーチからパーソナライズされた営業メールの送信までを自動化したりと、チームに新たな「AIメンバー」が加わるような効果を生み出します。

HubSpotの最新料金プラン(シートベース体系)

2024年の料金改定により、基本料金と「コアシート」を組み合わせる柔軟かつ透明性の高いシートベース体系へと移行しました。

シートベース料金体系の仕組み(2024年3月以降)

従来は「プランごとに固定のアカウント数が含まれる」形式でしたが、現在は「プラットフォーム基本料金 + 必要なシート(Seat)の料金」で月額が決まります。これにより、システムを操作する人数分だけコストを最適化できるようになりました。

  • コアシート(Core Seat):HubSpotの有料機能(AI機能や各Hubの編集権限)にアクセスするための基本ライセンスです。設定やデータ編集を行う実務担当者はこのシートが必要です。

  • Salesシート / Serviceシート:営業やサポート担当者向けに、見積もり作成や高度なシーケンス機能などを追加した専用シートです。

  • 表示のみシート(View-Only Seat):有料プラン契約者は無料で無制限に追加できます。データの編集はできませんが、ダッシュボードやレポートの閲覧が可能です。これにより、「経営陣にレポートを見せるためだけに高額なライセンスを買う」必要がなくなりました。

主なプランと無料版の役割

各Hubには、無料版、Starter、Professional、Enterpriseの4段階が用意されています。まずは「Free(無料版)」でコンタクトをデータベース化し、使用感を確かめることが可能です(登録上限件数は公式サイトの最新仕様をご確認ください)。本格的なマーケティングオートメーション(MAシナリオやA/Bテスト)を回す場合はProfessional以上が必要となります。なお、最新の正確な月額料金やマーケティングコンタクト数の段階的な課金については、必ずHubSpot公式サイトの料金シミュレーターをご確認ください。

競合ツール(Salesforce・Marketo)との徹底比較

使いやすさとオールインワン統合を重視するならHubSpot、複雑なカスタマイズや大規模開発を前提とするならSalesforceが適しています。

他ツールとの違いが一目でわかる比較表

自社の要件に最適なツールを選ぶため、代表的なCRM/MAツールであるSalesforce(Pardot含む)、Adobe Marketo EngageとHubSpotを比較します。

比較軸

HubSpot

Salesforce + Pardot

Adobe Marketo Engage

最大の強み

直感的なUIと、全部門データの完全な一元管理

無限のカスタマイズ性と大規模組織向け権限管理

BtoB向けの極めて複雑なシナリオ・スコアリング設計

ターゲット層

スタートアップから中堅・大企業まで規模を問わず対応(社員数数名〜数千名規模の導入実績あり)

複雑な営業プロセスを持つ大企業・金融・製造

高度なマーケティング専任チームを持つ中堅・大企業

操作性・学習コスト

非常に容易(マーケター単独で運用しやすい)

難しい(専任の管理者やシステム開発が必要)

中〜難(専門的なツールの知識が求められる)

初期導入のスピード

最短数週間〜数ヶ月

数ヶ月〜1年以上(開発に依存)

数ヶ月〜半年

システムの構造

自社開発による単一コードベース(連携エラーがない)

複数プロダクトの買収・連携(連携開発が必要な場合あり)

マーケティング特化(CRM連携は別途構築が必要)

結論:HubSpotを選ぶべき企業とは

エンジニアリソースが不足している企業や、マーケティング・営業・カスタマーサポートの各部門でデータの分断が起きている企業にとって、HubSpotは最適解です。最初から同じデータベース上で動作するように設計されているため、導入直後からスムーズな部門間連携が実現します。

HubSpot導入のメリットと国内企業の成功事例

一元管理による業務効率化は、マーケティングROIの大幅な改善と、営業プロセスの飛躍的なスピードアップをもたらします。

一元管理が生み出す具体的な投資対効果(ROI)

HubSpotのグローバル調査(HubSpot ROIレポート参照)によると、導入した企業は利用開始から1年後に「リード(見込み客)創出数が平均129%増加」「成約件数が平均36%増加」という具体的な成果を上げています。これは、ツールの一元化によって「今、どの施策が売上に直結しているか」が可視化されるためです。

日本国内の企業導入事例

事例1:パナソニック インダストリー株式会社(製造業・大企業)
取扱商品総数が20万品番に及ぶ同社では、Webコンテンツの更新が遅く、情報管理が属人的になっていました。「Content Hub」「Sales Hub」「Marketing Hub」を導入し、グローバル対応のCMSを構築。IT部門に依存せずマーケティング担当者が直接Webを更新できる環境を整備した結果、リード情報のスコアリングやパイプライン管理が一元化され、リード獲得数が3.5倍に増加する成果を上げています。

事例2:株式会社マネーフォワード(SaaS・IT)
部門間でのデータ連携が煩雑で、多数のスプレッドシートを使用していたことで属人化が生じていました。「Data Hub」などを活用してスプレッドシート管理から脱却し、ダッシュボード上で売上データがリアルタイムで更新・可視化される仕組みを構築。各担当者がリアルタイムな数字に基づいて迅速にアクションを起こせる組織へと変革しました。

HubSpotのデメリットと導入時の失敗パターン

多機能ゆえの「初期設定の複雑さ」と「運用ルール不在」による定着化の遅れが、最も多い導入失敗パターンです。

導入直後に陥りがちな3つの失敗パターン

HubSpotは優れたツールですが、魔法の杖ではありません。以下のデメリットや注意点を理解せずに導入すると、コストだけがかかり解約に繋がるリスクがあります。

  1. 初期設定の複雑さに挫折する:CRMへのデータ移行、ドメイン設定、トラッキングコードの埋め込みなど、多機能なため初期設定の項目が膨大です。専任担当者を置かない場合、設定段階で数ヶ月放置されるケースがあります。

  2. 社内運用ルールの不在:営業担当者がHubSpot上に活動履歴を入力しないと、レポートの数値は正確になりません。「入力しなければ評価しない」といった組織的な運用ルールを先に決めておかないと、レポートの数値は正確にならない点に注意が必要です。

  3. 短期的な成果の過度な期待:インバウンドマーケティングは、コンテンツが検索エンジンに評価され、リードが育つまでに最低でも半年から1年程度の期間を要します。導入翌月に売上が倍増するような即効性を求めると失敗します。

失敗を回避するための対策

社内に専任担当者を置けない場合は、HubSpot認定の国内パートナーへの伴走支援依頼を検討してください。初期設定の代行からペルソナ設計・社内トレーニングまで対応しており、立ち上げ期間を数ヶ月単位で短縮できます。

HubSpotの基本的な使い方・導入ロードマップ

導入成功の鍵は、機能を一気に使い倒そうとせず、フェーズを区切って段階的に運用を定着させることです。

システム定着までの3フェーズ(推奨タイムライン)

HubSpotを導入する際の現実的なロードマップは以下の通りです。まず今日できることとして「HubSpot無料アカウントの作成」と「現状の顧客データの棚卸し」から着手し、その後フェーズごとに作業を進めていくことを推奨します。

  • 【フェーズ1】基盤構築(導入1ヶ月目)

    • 既存顧客データのクレンジングとHubSpotへのインポート(CSV等)。

    • Webサイトへのトラッキングコード設置、サブドメイン設定、Eメールの送信ドメイン認証。

    • 必要最小限のメンバーへの「コアシート」の付与と権限設定。

  • 【フェーズ2】業務の移行と可視化(導入2〜3ヶ月目)

    • Webサイトのお問い合わせフォームをHubSpotフォームに置き換える。

    • 営業担当者のカレンダー連携(Google / Outlook)と、ミーティングリンクの作成。

    • パイプライン(営業プロセス)のステージ定義と、経営陣向けダッシュボード(View-Only Seat)の構築。

  • 【フェーズ3】自動化とAIの活用(導入4ヶ月目以降)

    • MA機能(ワークフロー)による、資料請求後のお礼メールとステップメールの自動化。

    • AI「Breeze」を活用した、ブログコンテンツの草案作成や、商談履歴の自動要約機能のテスト運用。

よくある質問

導入前の疑問を解消し、自社の要件や予算に合った最適なプランや活用方法を見極めましょう。

Q:HubSpotの無料版と有料版の決定的な違いは何ですか?

A:無料版は基本的なCRM(顧客管理のデータベース)として十分に機能しますが、マーケティングの自動化(MAシナリオやステップメール)、自社の独自ドメインを使った高度なランディングページ作成、カスタマーサポートの自動化機能などは制限されます。また、無料版で作成したフォームやチャットには「HubSpot」のロゴが表示されます。ビジネスをスケールさせる段階で、用途に応じた有料の「Hub」を追加していくのが一般的です。

Q:導入にあたって初期費用はかかりますか?

A:ソフトウェア自体のライセンス費用に初期費用(セットアップ費)は含まれていません。しかし、ProfessionalまたはEnterpriseプランを契約する場合は、HubSpot社または認定パートナーによる「オンボーディング(導入支援サービス)」の購入が原則必須となります。これにより、初期設定のつまずきを防ぎます。

Q:HubSpotの無料期間はいつまでですか?

A:HubSpotの無料版CRMおよび無料ツールに利用期限はありません。アカウントを作成すれば、永久に無料で利用し続けることができます。そのため、まずは少人数のチームで無料版を導入し、使い勝手を評価してから有料プランへ移行するという安全なスモールスタートが可能です。

Q:日本語のサポート体制はありますか?

A:はい、日本法人があり充実した日本語サポートが提供されています。Starter以上の有料プランでは、メールやチャットによるテクニカルサポートを利用でき、Professionalプラン以上になると日本語での電話サポートも対応しています。また、日本語のヘルプドキュメントや無料の学習動画(HubSpot Academy)も非常に豊富です。

まとめ

HubSpot導入に向けて明日からできる第一歩

HubSpotはAI機能「Breeze」と柔軟なシートベース料金体系を備えた統合CRMであり、部門間のデータ分断に悩む企業にとって現実的な選択肢の一つです。まずは無料版でチームの操作感を確かめ、自社の業務フローへの適合を見極めることから始めるのが現実的です。導入を検討する際の第一歩として、以下のアクションを参考にしてください。

  • ✅ 現在の顧客データ管理ツール(スプレッドシート等)の課題を書き出す

  • ✅ HubSpot無料版にアカウントを登録し、実際の操作感を確かめる

  • ✅ 自社に必要なHubの組み合わせと概算コストを公式サイトで試算する


本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

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