機能

リソース

連携

資料請求

>

>

BitLockerとは?有効化・無効化する方法や注意点を解説

BitLockerとは?有効化・無効化する方法や注意点を解説

BitLockerとは?有効化・無効化する方法や注意点を解説

HC

Admina Team

2025/01/16

BitLockerとは、Microsoftが提供するドライブ暗号化機能であり、Windowsのオペレーティングシステムに組み込まれています。この機能は、ハードディスクやUSBメモリなどの記憶装置に保存されたデータを不正アクセスから守るために、効果的な暗号化を行います。この記事では、BitLockerの基本的な概念から、具体的な有効化および無効化の手順、さらにその使用に関する注意点について詳しく解説します。

BitLockerとは

BitLocker(ビットロッカー)は、Microsoftが開発したディスク暗号化機能で、Windowsのオペレーティングシステムに組み込まれています。この機能は、ハードディスク上のデータを安全に保護するために設計されており、不正なアクセスやデータの漏洩を防ぐことができます。ここでは、BitLockerの基本的な概要とその機能について詳しく掘り下げていきます。

BitLockerの基本機能

BitLockerは、以下のような機能を提供しています。

  • フルディスク暗号化: ハードディスク全体を暗号化することにより、データを保護します。

  • TPMとの連携: Trusted Platform Module(TPM)を使用して、データの安全な保管と認証を実現します。

  • リカバリキーの利用: 暗号化されたデータにアクセスできなくなった場合に備え、リカバリキーを作成しておくことができます。

BitLockerの利点

BitLockerを利用することで得られる利点は多岐にわたります。以下にその一部を紹介します。

  • データセキュリティの強化: コンピュータが盗まれた場合でも、データが保護されるため安心です。

  • コンプライアンスの遵守: 業界規制に準拠したデータ管理が可能になります。

  • 簡単な管理: Windowsの設定から簡単に暗号化を施すことができます。

このように、BitLockerはデータの安全性を確保するために非常に有効な手段です。特に、個人情報や機密情報を扱う業種において、その価値は非常に高いと言えるでしょう。

BitLockerのメリット

BitLockerはMicrosoftのディスク暗号化技術で、データの保護に多くの利点を提供します。ここでは、BitLockerの主なメリットについて詳しく説明いたします。

データの安全性を確保

BitLockerを使用する最大のメリットは、データの安全性を高められることです。最も重要なポイントは次のとおりです。

  • 暗号化によるデータ保護: BitLockerはハードディスク全体を暗号化します。これにより、データが不正アクセスから守られます。

  • 盗難対策: ノートPCが盗まれた場合でも、暗号化されているため、第三者がデータを取得することは難しくなります。

ユーザーの利便性

BitLockerはユーザーにとっても使いやすく設計されています。以下のような利便性があります。

  • シームレスな体験: 一度設定すれば、日常的な使用中に特別な注意を払う必要はありません。データにアクセスする際の手間はほとんどありません。

  • 自動的な暗号化:新しく保存されたファイルが自動的に暗号化されるため、常に最新のデータが保護されます。

管理機能の充実

企業環境での利用を考慮して、BitLockerには管理機能も整っています。

  • グループポリシーの適用: 大規模な組織では、グループポリシーを利用して、複数のPCに一貫した設定を適用することが可能です。

  • リモート管理機能: Microsoft Azureと連携させることで、リモートからの監視や管理も行いやすくなります。

コスト削減の可能性

暗号化ソリューションを外部から導入する必要がないため、経費面でも優位性があります。

  • 追加ソフトウェア不要: BitLockerはWindowsに組み込まれているため、別途ソフトウェアを購入する必要がありません。

  • 人的ミスの低減: 誤ってデータを削除したり、漏洩させたりするリスクを減少させ、トラブル対応にかかる費用を削減できます。

以上のように、BitLockerはデータの安全性、ユーザビリティ、管理機能、コスト面で非常に魅力的な暗号化ソリューションです。これらのメリットを活用することで、より安心してデータを管理できる環境を整えることが可能になります。

BitLockerを有効化する方法

BitLockerは、Microsoftのディスク暗号化ソリューションであり、データを保護するためにとても重要です。ここでは、BitLockerを有効化する手順をわかりやすく解説しますので、初めての方でも安心して作業を進められます。

前提条件の確認

まず、BitLockerを有効化する前に、いくつかの前提条件があります。これらを確認してから、次の手順に進みましょう。

  • オペレーティングシステム:BitLockerは、Windows Vista(Ultimate、Enterprise)、Windows 7(Ultimate、Enterprise)、Windows 8(Pro、Enterprise)、Windows 8.1(Pro、Enterprise)、Windows 10(Pro、Enterprise、Education)、Windows 11 Pro で利用可能です。

  • TPM(Trusted Platform Module):TPMが搭載されているデバイスでは、BitLockerがスムーズに機能します。

  • バックアップ:重要なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。暗号化作業中に何か問題が発生した場合に備えるためです。

BitLockerの有効化手順

では、実際にBitLockerを有効化する手順を見ていきましょう。以下の手順に従ってください。

 1. スタートメニューを開く スタートメニューをクリックし、「設定」を選択します。 

2. 更新とセキュリティを選択 設定画面が開いたら、「更新とセキュリティ」をクリックします。 

3. デバイスの暗号化 左側のメニューから「デバイスの暗号化」を選択します。デバイスがBitLockerに対応している場合、ここに「BitLockerの管理」というリンクが表示されます。 

4. BitLockerを管理する 「BitLockerの管理」をクリックします。表示されたドライブの中から暗号化したいドライブを選択し、「BitLockerを有効にする」をクリックします。 

5. 暗号化の方法を選択 どのように回復キーを保存するかを選択します。選択肢には、Microsoftアカウントに保存、USBドライブに保存、ファイルとして保存、または印刷するという方法があります。

6. 暗号化の開始 最後に、暗号化を開始します。「暗号化の開始」をクリックして作業を進めます。暗号化には時間がかかる場合がありますので、進捗を確認しながらお待ちください。

暗号化の進捗確認

BitLockerの暗号化が進行中は、プロセスバーが表示されます。暗号化が完了すると、完了メッセージが表示されます。 以上が、BitLockerを有効化するための手順です。これらを順に実行することで、あなたのデータをしっかりと守ることができるでしょう。

デバイス管理機能 サービス資料

デバイス管理機能 サービス資料

詳細はこちら

BitLockerを無効化する方法

BitLockerは非常に便利なディスク暗号化ツールですが、状況によっては無効化する必要があるかもしれません。この章では、BitLockerを無効化する手順を詳しく解説します。無効化の方法は簡単ですが、作業を始める前に、まず注意点を確認することが重要です。

無効化前の注意点

BitLockerを無効にする前に、以下の点を確認しておきましょう。

  • データのバックアップ: 大事なデータが消失するリスクがありますので、必ずバックアップを取ってください。

  • 管理者権限: 無効化作業には管理者としての権限が必要です。自分のアカウントが管理者かどうか確認してください。

  • 暗号化キーの確認: BitLockerを無効にする際、復号化キーが必要になる場合があります。事前に確認しておくと安心です。

Control Panelを使用して無効化する方法

1. スタートメニューから「設定」を開きます。 

2. 「更新とセキュリティ」を選択します。 

3. 左側のメニューから「バックアップ」をクリックし、次に「BitLockerドライブ暗号化」のリンクを探します。 

4. 暗号化したいドライブの隣にある「BitLockerを無効化」ボタンをクリックします。 

5. 確認ダイアログが表示されるので、内容を確認し、「無効化」を選択します。 

6. プロセスが完了するまで待ちます。これには時間がかかる場合があります。

PowerShellを使用して無効化する方法

PowerShellを使用することで、より進んだユーザーはコマンドラインからBitLockerを無効にすることもできます。この方法は、複数のドライブを同時に無効化したり、自動化したりする際に便利です。 

1. スタートメニューで「PowerShell」を検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。 

2. 次のコマンドを入力し、Enterを押します(ドライブレターを必要に応じて変更してください)。 Disable-BitLocker -MountPoint "D:" 

3. コマンドが正常に実行された場合、ドライブのBitLockerが無効になります。

コマンドプロンプトを使用して無効化する方法

コマンドプロンプトもBitLockerを無効化するための別の手段です。こちらも簡単に実行できます。 

1. スタートメニューで「cmd」を検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。

2. 以下のコマンドを入力し、Enterを押します(同様にドライブレターを変更してください)。 manage-bde -off D: 

3. コマンドが実行されると、指定したドライブのBitLockerが無効化されます。 

以上が、BitLockerを無効化するための具体的な手順です。無効化後は、暗号化されていない状態でデータにアクセスできるようになりますが、今後のセキュリティ面にも注意を払うことが重要です。

BitLockerの注意点

BitLockerは強力な暗号化機能を提供しますが、使用する際には知っておくべきいくつかの注意点があります。以下では、BitLockerの具体的な注意点について詳しく説明します。

1. データの回復が難しくなる可能性

BitLockerを有効にすることで、データは高度に暗号化されます。これにより、データが盗まれた際のセキュリティは高まりますが、逆に必要なときにデータを回復できなくなる危険性もあります。以下の点に注意してください。

  • 復号キーやパスワードを忘れないように、適切に管理すること。

  • 復号していない状態でのディスク障害が発生した場合、データを失う可能性がある。

2. システムパフォーマンスへの影響

BitLockerを使用することで、システムのパフォーマンスに影響が出る場合があります。特に古いコンピュータやハードウェアの場合は、以下のような点を考慮する必要があります。

  • 暗号化されることで、書き込みや読み取り速度が若干低下する可能性がある。

  • 特に大容量のファイルを扱う場合、一時的に作業が遅く感じることがある。

3. 特定のハードウェア要件が必要

BitLockerを利用するためには、特定のハードウェア要件を満たしている必要があります。これにはTPM(Trusted Platform Module)が含まれます。主な注意点は次の通りです。

  • TPMがない場合、USBフラッシュドライブが必要になることがある。

  • 対応していない古いハードウェアでは、利用が困難な場合がある。

4. Windowsのエディションによる制限

BitLockerはすべてのWindowsエディションで利用できるわけではありません。

家庭用のWindows 10 Homeでは利用できないため、事前にエディションを確認することが必要です。

5. サポートが必要な場合の留意点

BitLockerの設定やトラブルシューティングを行う際には専門的な知識が必要です。特に以下のような状況ではサポートを受けることをお勧めします。

  • BitLockerの設定が正しく行えない場合。

  • データが暗号化された後に問題が発生した場合。

これらの注意点を理解し、適切に対処することで、BitLockerの利用をより安心・安全に進めることができます。

3分でわかるマネーフォワードAdmina Vendorプラン

詳細はこちら

まとめ

BitLockerは、データの安全性を高めるための強力なツールです。特に、ビジネス環境や個人情報を守る上で、その重要性はますます増しています。データが漏洩すると、大きな損失や信用の喪失を招く可能性がありますが、BitLockerを正しく利用することで、これらのリスクを大幅に低減できます。また、有効化や無効化の手順もシンプルで、誰でも簡単に導入できます。最後に、注意点を理解しながら、ぜひBitLockerを活用して大切なデータを守っていきましょう。

Admina Magazine ニュースレターの

最新情報を受け取ります。

Admina Magazine ニュースレターの

最新情報を受け取ります。

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

企業を成長させる情シスチーム推進のための3ステップ

企業を成長させる情シスチーム推進のための3ステップ

企業を成長させる情シスチーム推進のための3ステップ

業務に役立つ資料や記事を見る
Adminaでは様々な情シスのテーマに沿った資料ブログ記事を用意しています。情シスの今知りたい内容をわかりやすく解説し、次に活用できるステップをガイドで整理させていただいています。

動画で他社の事例を学ぶ
無料の情シスコミュニティ「うちの情シス」の動画を閲覧ください。事業会社で働く情シスの現場の実態や課題、解決策などネットでは公開されていないここだけの話を学ぶ事ができます。

記事をシェアする
記事が役に立つと思ったら、Twitter、FacebookまたはLinkedinで共有をお願いします。

マネーフォワード Adminaについて

サービスを知る

サービスを知る

サービス資料にて、まずは基本的な情報をご覧ください。

サービス資料にて、まずは基本的な情報をご覧ください。

サービス資料

個別相談

個別相談

個別相談

30分のオンライン相談会で、課題をヒアリングし、活用方法をご案内します。

オンライン相談会

まず試してみる

まず試してみる

クレジットカード不要で簡単にお試しいただけます。

新規登録

他の記事

他の記事