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SMP(SaaS Management Platform)とは?機能から導入するメリット、選び方まで徹底解説

SMP(SaaS Management Platform)とは?機能から導入するメリット、選び方まで徹底解説

SMP(SaaS Management Platform)とは?機能から導入するメリット、選び方まで徹底解説

HC

Admina Team

2025/09/26

企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、業務効率化や生産性向上のためにSaaSの導入は不可欠となっています。しかし、利用するSaaSの数が増加すると、「どの部署で、誰が、どのSaaSを、どのように利用しているか」を正確に把握できないという新たな課題が浮上しています。

本記事では、このような課題の解決策として注目されている「SMP(SaaS Management Platform:SaaS管理プラットフォーム)」について詳しく解説します。SMPがなぜ今必要なのか、そして自社に最適なSMPを選ぶためのポイントを理解し、安全で効率的なSaaS管理を実現しましょう。

SMP(SaaS Management Platform)とは

SMP(SaaS Management Platform:SaaS管理プラットフォーム)は、社内で利用されている複数のSaaSを一つの画面で可視化し、管理を最適化するためのツールです。

SMPを導入すれば、IT管理者は各SaaSの利用状況、コスト、セキュリティ設定などを一元的に把握し、制御できるようになります。これにより、非効率な手作業での管理から脱却し、戦略的なIT資産運用へのシフトが可能です。もはやSMPは単なる管理ツールではなく、経営の健全性を保つための重要なIT基盤となりつつあります。

SMPの基本的な機能

SMPが持つ中心的な機能は、SaaSの可視化と一元管理です。これらの機能が連携し、SaaS管理全体の効率を飛躍的に向上させます。

SaaSの可視化

SMPを活用することで、組織内で使用されているSaaSアプリケーションを可視化できます。SMPは、IDやアクセス管理サービス、ブラウザ拡張機能など、さまざまな情報を追跡することで、使用されているSaaSアプリケーションを可視化します。組織内で使用されているSaaSアプリケーションを可視化することで、誰がどのようなSaaSをどの程度利用しているのかを把握できるようになり、使用されていないライセンスの整理や、適切なアクセス権限の付与などが可能です。

SaaSの一元管理

SMPを活用することで、組織内で使用されているSaaSアプリケーションの一元管理が可能です。SMPでは、組織内で使用されているSaaSの利用状況やライセンス、ユーザー一覧を1つのダッシュボードで管理できます。SaaSを一元管理することで、ユーザーの増減にともなうライセンス管理、グループや組織情報の管理など、SaaSの管理が容易になります。

SMPを導入するメリット

SMPの導入は、企業にコスト、セキュリティ、業務効率の面で大きなメリットをもたらします。

コスト削減と予算の最適化

従業員が手軽にSaaSを契約できるようになった結果、使われていないアカウントや、部署間での重複契約が散見されるようになりました。SMPを導入することで、アカウントの一元管理ができるようになり、不要なアカウントや、重複登録されているアカウントの特定が容易になります。

SMPを導入することで、適切なアカウントやライセンスの運用ができるようになり、全社的なIT予算の最適化と、規律ある購買プロセスの確立をサポートします。

全社的なセキュリティ強化

シャドーITや管理されていないアカウントは、情報漏洩の温床です。特に、退職した従業員のアカウントが削除されずに残っている場合、不正アクセスの入り口となりかねません。

SMPは、アカウントを一元管理するため、退職者が利用していたアカウントを容易に確認できます。また、各SaaSのセキュリティ設定状況を一元的に監査し、脆弱な設定があれば警告を発することで、企業全体のセキュリティレベルを底上げする役割を担います。

IT管理業務の効率化

SaaSの数が増えるほど、アカウントやライセンスの管理といったIT管理者の負担は増加します。SMPを導入することで、これまで発生していた台帳などによるアカウント管理が不要になり、SMPがSaaSの利用者、アカウントを一元管理することで、利用状況の可視化や効率的な棚卸しを実現可能です。これにより、管理者は単純作業から解放され、より戦略的な業務に集中できるようになります。また、昨今はSMP上で、SaaSのアカウント発行・削除、アカウントライフサイクルを人事情報に基づいて自動化するワークフロー機能も出てきており、SMPの導入によるIT管理業務のより一層の効率化が期待されています。

SMPの選定で失敗しないためのポイント

自社に最適なSMPを選定することは、導入効果を最大化する上で極めて重要です。市場には多様なSMPが存在するため、以下の5つのポイントを基準に、自社の課題や目的に照らし合わせながら慎重に比較検討しましょう。

1. 自社の課題と目的の明確化

まずは、コスト削減、セキュリティ強化、業務効率化のうち、最も優先したい目的を決めましょう。目的によって、重視すべき機能が変わってきます。コスト削減が目的なら支出分析機能、セキュリティ強化が目的ならアクセス監査機能が充実した製品が候補となります。

2. 対応SaaSのカバレッジと連携方法

自社で利用している主要なSaaSにSMPが対応しているかは、必ず確認すべき必須項目です。特に、API連携に対応しているSaaSの数は、管理の自動化レベルに直結します。公式にAPI連携をサポートしていないSaaSについても、ブラウザ拡張機能などで利用状況を把握できるかを確認しましょう。将来的に導入する可能性のあるSaaSも視野に入れ、カバレッジが広く、拡張性の高いプラットフォームを選ぶことが賢明です。

3. セキュリティとコンプライアンス要件

SMPは企業の機微な情報を取り扱うため、プラットフォーム自体のセキュリティが非常に重要です。ISO 27001(ISMS)などの第三者認証の有無は、セキュリティの判断材料として重要です。データの暗号化やアクセスログの管理といった基本的なセキュリティ対策が施されているかも確認しましょう。また、GDPRや各国の個人情報保護法など、自社が準拠すべきコンプライアンス基準に対応できるかどうかも重要な選定基準となります。

4. 操作性(UI/UX)とサポート体制

どれだけ高機能でも、IT管理者が直感的に操作できなければ形骸化してしまいます。ダッシュボードの見やすさやレポートの分かりやすさなど、UI/UXを重視しましょう。多くのベンダーが無料トライアルを提供しているため、実際に操作して評価することをお勧めします。さらに、導入時の設定サポートや、運用開始後の問い合わせ対応体制が整っているかどうかもチェックしておくことが大切です。日本語による迅速なサポートが受けられるかは、国内企業にとって重要なポイントです。

5. 料金体系

SMPの料金体系は、管理対象のユーザー数やSaaS数に応じた月額課金が一般的です。自社の規模で利用した場合の総コストを算出し、それによって得られるコスト削減効果や工数削減効果と比較して、投資対効果(ROI)を見極めましょう。初期費用やオプション機能の有無も確認が必要です。単に価格が安いという理由だけで選ぶのではなく、自社の課題解決に必要な機能を備え、長期的な視点で最もコストパフォーマンスに優れた製品を選定することが成功の鍵です。

2025年最新!注目すべきSMPの動向と将来性

SaaS管理の重要性が高まるにつれて、SMPもまた進化を続けています。

最近のSMPは、各SaaSのセキュリティ設定を評価し、「多要素認証(MFA)が設定されていないアカウントがX件あります」といった具体的なリスクを可視化する機能を取り入れ始めています。今後は、CASB(Cloud Access Security Broker)やIDaaS(Identity as a Service)といった他のセキュリティソリューションとの連携を深め、SaaS利用における脅威検知からインシデント対応までをカバーする、統合的なセキュリティハブとしての役割が期待されています。

マネーフォワード Adminaなら、SMP導入の効果を最大化

ここまでSMPの重要性について解説してきましたが、「実際にどのSMPを選べばよいのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
マネーフォワード Adminaは、本記事で紹介したSMPの機能を網羅的に備えた、国内トップクラスのSaaS管理プラットフォームです。

320以上のSaaSを一元管理で業務効率を向上

Adminaは、SlackやMicrosoft 365、Salesforceをはじめとする320以上のSaaSと連携が可能です。従業員を軸にしたSaaS・デバイス管理により、「誰が何を使っているか」を一目で把握できるため、煩雑な台帳管理から解放されます。

継続的なコスト最適化を実現

未利用アカウントや重複契約の発見、適切な利用率分析により、無駄に支払っていたコストを継続的に削減できます。

セキュリティリスクの大幅軽減

退職者のアカウント削除漏れやシャドーIT、外部公開ファイル検出機能により、セキュリティインシデントのリスクを最小限に抑えます。SOC2 Type2報告書も取得しており、安心してご利用いただけます。

さらに、入退社に伴うアカウントの作成・削除自動化により工数削減を実現。IT管理者をルーチンワークから解放し、戦略的業務への集中を可能にします。

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この記事を参考に、ぜひ自社のSaaS管理体制を見直し、より安全で効率的なIT環境を構築するための一歩を踏み出してみませんか?

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