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キッティング作業とは|7工程の作業内容と手順書の作り方【PDF付】

キッティング作業とは|7工程の作業内容と手順書の作り方【PDF付】

キッティング作業とは|7工程の作業内容と手順書の作り方【PDF付】

キッティング作業とは|7工程の作業内容と手順書の作り方【PDF付】

最終更新日

キッティング作業とは、新しく導入するパソコンやスマートフォンなどのIT機器に対して、OSの初期設定や業務アプリケーションのインストール、セキュリティ対策などを施し、エンドユーザーがすぐに業務で使える状態に整える組織的工程です。社内デバイス管理を担う情報システム部門に向けて、標準的な7つの作業工程や効率的な手順書の作成方法を実務目線で分かりやすく解説します。

この記事でわかること

  • キッティング作業における標準的な7工程の実務手順と工数の目安

  • 誰が作業しても同じ品質に仕上がる手順書テンプレートの作り方

  • 自社での内製対応と外部委託(アウトソーシング)を切り分ける判断基準

PCやスマートフォンなどのデバイス設定(キッティング)における7つの基本工程と、作業手順書を作成する際のポイントを解説するインフォグラフィック。

キッティング作業とは:複数台のデバイスを統一する組織的工程

**キッティング作業**は、単にパソコンやスマートフォンの電源を入れて使えるようにする初期設定(セットアップ)とは明確に異なります。企業の社内規定やセキュリティポリシーに準拠させ、特定の業務に必要なシステム環境を均一に整備する組織的なプロセスです。詳細な定義やセットアップとの違い、全体の最適化手法については、ハブとなる解説記事である キッティングとは?費用相場・自社診断の完全ガイド で詳しく紹介しています。本記事では、自社で設定作業を進める実務に焦点を絞って解説を進めます。

自社の要件やリソースに合わせて最適な手法を選択できるよう、代表的なキッティングアプローチの特徴を以下にまとめました。料金、機能、セキュリティ、ガバナンスの各視点から比較検討の参考にしてください。

手法

費用感

主要な機能・特徴

セキュリティ強度

ガバナンス維持

手動キッティング

低(人件費のみ)

個別の手作業による設定。特別な機器は不要。

低(ヒューマンエラーによる漏れが生じやすい)

低(作業者によるばらつきが発生)

クローニング

中(専用サーバ等が必要な場合あり)

マスター機のイメージを複製して複数台に展開。

中(OS設定は統一されるが個別個別設定が必要)

中(マスター自体の定期更新が必要)

モダンキッティング(Autopilot等)

中〜高(対応ライセンスやMDMが必要)

クラウド経由でプロファイルを自動配信。

高(全端末に強制適用、デバイス紛失時も遠隔ロック可能)

高(ポリシーの一元管理が容易)

アウトソーシング(代行サービス)

高(初期費用・台数単価が発生)

専門業者に作業から配送までを一任。

高(セキュリティの担保された専用センターで作業)

高(定められた手順書通りに確実に行われる)

自社の端末台数やメンバーの作業工数を考慮し、どの手法が現実的かを判断することが運用の最初の関門となります。ここからは、多くの現場で採用されている標準的な7つの実務工程を詳しく確認していきましょう。

「単なるセットアップ」と「組織的なキッティング」の違い

▲ 「単なるセットアップ」と「組織的なキッティング」の違い

キッティング作業の全体像:標準的な7工程

キッティング作業をトラブルなく進行させるためには、一連のプロセスを細分化し、それぞれの段階におけるポイントを定義しておくことが重要です。以下に、標準的な7つの実務工程を示します。

工程1.開梱と物理チェック

作業内容:調達したデバイスのパッケージを開封し、本体や付属品の初期不良(筐体の傷、画面割れ、通電不良など)がないかを物理的に確認。付属品の有無も同時に確認し、初期不良品は速やかにベンダーへ返品交換を申請。
目安工数:5分 / 台
使うツール:開梱用のカッター、チェック用シート
注意点:開封時に箱を傷つけないよう配慮し、外箱と本体の**シリアル番号の一致**を確認。

工程2.OSの初期設定(プロファイル適用)

作業内容:OSの初回起動時に表示されるセットアップウィザードに従い、言語選択、キーボードレイアウト、国設定などを進行。組織アカウントまたはローカルアカウントのセットアップ。
目安工数:10〜15分 / 台
使うツール:各OS設定ウィザード(またはMDMプロファイル)
注意点:個人用アカウントでのサインインを避け、組織用アカウントまたはローカルユーザーでの設定を徹底。

工程3.ネットワークおよびセキュリティ設定

作業内容:社内Wi-FiやVPNへの接続設定、ウイルス対策ソフトの導入、OSの自動更新設定、ローカルファイアウォールの有効化を適用。ディスク暗号化(**BitLocker**や**FileVault**)もこのタイミングで起動。
目安工数:10〜15分 / 台
使うツール:Wi-Fi設定プロファイル、セキュリティ対策ソフトインストーラー
注意点:暗号化に用いる**回復キー**は、紛失するとデータが取り出せなくなるため、確実な記録と保管を忘れずに。

工程4.業務アプリケーションのインストール

作業内容:業務で必須となるオフィスソフト(Microsoft 365など)やブラウザ、コミュニケーションツール、VPNクライアントを順次導入。
目安工数:15〜20分 / 台
使うツール:各ソフトウェアのインストーラー、一括配布バッチスクリプト
注意点:ライセンス形態(デバイス単位・ユーザー単位)を事前に整理し、適切なバージョンのパッケージ選択を忘れずに。

工程5.ライセンスのアクティベーションとアカウント紐づけ

作業内容:OSやオフィスソフト、各SaaSのアクティベーションを実行し、配布対象のユーザーアカウントをデバイスと紐づけ。
目安工数:5〜10分 / 台
使うツール:各サービスの管理コンソール、ライセンスキー一覧
注意点:誤ったアカウントへライセンスを付与すると、再割り当てに多大な手間がかかるため、慎重な確認に注意。

工程6.管理ラベル(資産タグ)の貼付と資産台帳登録

作業内容:デバイスごとに割り当てた資産管理番号のラベル(管理シール)を物理的に貼付。資産管理台帳へデバイス情報(シリアル番号、機種名、利用者名など)を登録。
目安工数:5分 / 台
使うツール:管理ラベル、テプラ、資産管理システム(またはExcel台帳)
注意点:手入力を省くため、バーコードリーダー等を用いた情報の自動読み取りがミスの抑制につながります。

工程7.梱包および発送(配備)

作業内容:すべての設定が完了したデバイスを再梱包し、発送伝票を貼付。ユーザー向けの「初期設定ガイド」を同梱するのが一般的。
目安工数:5分 / 台
使うツール:梱包資材、発送管理システム
注意点:別の人に届いてしまう**誤配送**は重大なセキュリティインシデント。配送ラベルと宛先の二重チェックが不可欠。

なお、これらの7工程における自動化適性の分析や、システム化しやすい領域を示した「自動化適性マップ」は、本ページ末尾またはCTAバナーからダウンロードできるマスターガイドPDFのP4に収録されています。物理作業からクラウド管理への移行を検討する際にお役立てください。次は、キッティングを始める前段階である調達や機種選定の準備プロセスを整理しましょう。

トラブルを防ぐキッティング作業の標準的な7工程

▲ トラブルを防ぐキッティング作業の標準的な7工程

作業前の準備:機種統一・調達計画・台数試算

キッティング作業の効率化は、作業用の机に向かう前の準備、すなわち「調達前の機種選定」から始まります。事前にどのような機器をどのようなスケジュールで調達するか、その綿密な計画がその後の実務負担を大きく左右するからです。特に社内の調達機種を可能な限り統一することは、キッティング手順のシンプル化に寄与します。

調達計画においては、実在する国内企業の取り組みが非常に良い手本となります。例えば、グループ全体で総従業員1万人を超える大手人材・情報サービス企業の株式会社マイナビでは、2025年10月のWindows 10サポート終了を見据え、2023年12月からWindows 11へのリプレイスプロジェクトをスタートさせました(出典:日本HP株式会社/マイナビニュース TECH+) [1.1.1], 。最初の3ヶ月ほどで約8,000台のデバイスを一気に移行させるという、大規模なプロジェクトです 。同社では従来、部門やユーザーからの意見を個別に吸い上げる形で調達を行っていましたが、それでは管理対象の機種が多岐にわたり、結果として管理コストが増加する課題がありました(出典:マイナビニュース TECH+) , 。そこで、調達時にスペックの高い特定グレードの機種に全社統一を図る戦略を採用しました 。これにより、設定手順を単一化させ、管理者側の手間や運用コストを抑制することに成功したのです , 。

このように、事前に調達機種を制限・統一しておくことで、キッティング時の「例外対応」がほぼゼロになり、手順の共通化やクローニング作業の安定化につながります。また、年間を通じて何台の調達が必要になるのか、採用計画やリプレイスサイクルからあらかじめ逆算し、ベンダーと納期調整を行っておくことも、急な作業負荷を避けるために役立ちます。実務で使用する機材や物理的な作業環境を前もって整備しておくことも、作業を遅滞なく進めるための前提条件です。

キッティング作業に必要なツールと環境

キッティング作業を快適かつ安全に進めるためには、相応の設備やツールが欠かせません。作業途中でツールや機材が不足すると、作業ラインがストップし、納品の遅れを招く原因となります。情シスが確保しておくべき物理的な機材やソフトウェアについて、主要なものを整理します。

作業用PCと高帯域ネットワーク環境

設定ファイルを各PCに流し込むための**作業用PC**や、最新のOSパッチやセキュリティ更新プログラムをダウンロードするためのネットワークインフラが最重要です。一度に数十台のPCをネットワークに繋いでアップデートを行うと、社内ネットワークの帯域を著しく圧迫します。そのため、一般の社内システムとは物理的、または仮想的に分離された専用の有線LANセグメントをキッティングスペースに引いておくことが望まれます。

USB周辺機器および物理ハブ

手動キッティングや、ポータブルストレージを用いた個別設定を行う場合、**USB周辺機器**(USBメモリ、マルチポート対応のUSBハブ)、有線LANアダプターが大量に必要になります。特に最近のノートPCは薄型化が進み、有線LANポートやUSB Type-A端子を持たないものが多いため、変換アダプター類のストックは欠かせません。また、一度に複数台のデバイスに給電や充電を行いながら作業ができるよう、大容量の**電源タップ**も必須の機材となります。

ライセンス管理ツールと資産管理台帳ツール

インストールした各種アプリケーションのライセンスが適切にアクティベーションされたか、どのアカウントに紐付けられたかを記録するために、ライセンス管理システムが不可欠です。さらに、作業が完了した端末のシリアル番号やスペック、MACアドレス、管理番号を即座に記録するための**資産管理台帳ツール**も手元に開いておきます。台帳への即時転記を行わないと、設定が終わったデバイスが「誰に渡るものなのか」「本当にすべての手順を踏んだのか」がわからなくなり、管理の破綻を引き起こします。

必要な物理環境を構築した後は、誰が作業しても同じ品質で完了できるよう、設定マニュアル(手順書テンプレート)を整備します。

手順書テンプレートの作り方

キッティングの現場では、**手順の標準化**が行われていないと、設定漏れや作業ミスの多発という手痛い問題に遭遇します。これを解決するためには、誰が見ても直感的に作業をなぞれる「手順書テンプレート」を事前に構築しておくことが求められます。手順書を整理する際は、以下の4つのカテゴリー(サブテンプレート)に分けて構成を組み立てるのがコツです。

手順書を構成する4つのサブテンプレートの詳細は以下の通りです。

① OSの基本設定手順書

OSログイン前後に発生する**OSの基本設定**をまとめます。アカウントの命名ルールやホスト名の命名規則、サインイン画面の挙動、初期パスワードの変更手順などを記載します。

② ネットワーク・セキュリティ設定手順書

社内環境への接続と安全性の確保に関する手順です。接続すべきWi-FiのSSID、VPNの認証設定、**BitLocker**によるディスク暗号化、暗号化回復キーの安全な保管場所などを明確に記載します。

③ アプリケーションインストール手順書

業務に必要なツールの導入手順です。インストーラーファイルの格納場所や、インストール時の詳細な設定オプション(ディレクトリやコンポーネントの選択)を、実際の画面キャプチャを交えて図示します。

④ 管理ラベル貼付・台帳登録手順書

物理管理と台帳への記録手順です。管理シールを貼る物理的な位置(PC背面など)や、資産管理台帳へ入力すべき項目(シリアル番号、MACアドレス、アカウント情報など)を規定します。

手順書の作成や作業フローのより詳細な標準化プロセスの手順については、個別解説記事である キッティング標準化で情シスの負担激減!効率化の秘訣と運用フロー改善術 をあわせて参照してください。手順書の作成によって作業を標準化できたら、次は実際の作業時間と人件費がどれほど発生するかをシミュレーションします。

PC1台あたりの工数試算と内製コスト

自社でキッティングを内製する場合、情シスの時間的リソースがどれほど消費されるかを正確に把握しておきましょう。ここを怠ると、予期せぬデバイス増台時に情シスのコア業務がストップし、全社的な生産性の低下を引き起こしかねません。

業界一般的な目安として、手動によるキッティングを最初から最後まで手作業で行う場合、PC1台あたり平均30分から60分の工数がかかるとされています。セキュリティが厳格な組織では設定項目がより多岐にわたるため、1台あたり90分以上を要するケースも珍しくありません。この数値をベースにして、自社で作業を行う際の**内製コスト**を算出する計算式は以下の通りです。

【内製コストの算出式】
年間内製コスト = 年間のキッティング対象台数 × PC1台あたりの平均作業時間(時間) × 情シス担当者の想定時給

例えば、年間で新入社員の入社や既存PCのリプレイスを含めて100台のPCをセットアップすると仮定します。1台あたり「60分(1時間)」を要し、情シス担当者の人件費を「時給3,000円」と見積もった場合、以下の試算となります。

  • ・100台 × 1時間 × 3,000円 = 300,000円(年間30万円相当の人件費)

この金額は純粋な作業時間だけを切り出した数値です。実際には、調達調整や梱包資材の処分、配送手続き、初期不良の対応、想定外のエラー対応など、上記試算の1.5〜2倍近い**隠れ工数**が発生しがちです。

【図解提案4:PC1台あたり工数試算テーブル(ファイル名案:kitting-cost-calculation.png / alt text案:PC1台あたりのキッティング作業時間と人件費の試算例を表した図)】

もしこの内製コストや実時間コストが自社の情シス部門の許容量を超えている場合、外部委託(アウトソーシング)の検討が有効な選択肢です。詳しい料金相場や業者選定の進め方、提案依頼書(RFP)の作成ポイントについては、キッティングアウトソーシングとは?費用相場・業者選定の決定版 にて詳細を解説しています。作業時間を大幅に短縮し、内製における業務負荷を下げるための自動化Tipsを確認しましょう。

キッティング作業の効率化Tips

キッティングの手動工程を減らすことは、情シスのリソース不足を乗り越えるために有効なアプローチです。特に近年注目されているのが、**Windows Autopilot**などの**ゼロタッチプロビジョニング**(ゼロタッチ展開)を取り入れたクラウドキッティングの思想です。

従来のクローニング方式とは異なり、Windows Autopilotを活用したスキームでは、工場出荷状態のPCを直接エンドユーザーの自宅や拠点に配送できます。ユーザーがPCの電源を入れ、社内ネットワークに接続してIDとパスワードを入力した瞬間、クラウド上に登録された構成プロファイルが自動でダウンロードされ、必要な初期設定やアプリの適用が自動的に進行します。マイクロソフト社が提供する調査レポートの参考値によると、この自動化(**ゼロタッチ展開**)の導入によって、デバイスの展開時間が最大で75%短縮され、展開にかかるコストが最大で83%削減されたというデータも示されています。これは管理者がPCを物理的に触る時間をほぼゼロにする画期的な進歩といえます。

このような自動化ツールを用いた効率化プロセスの詳細については、キッティング業務を自動化する方法|役立つツールと実践手法を解説、および自動化の究極系であるゼロタッチの仕組みについては ゼロタッチ展開ガイド をご覧ください。ツール導入による業務の劇的な変化について、具体的なメリットと仕組みを学ぶことができます。次に、手作業のプロセスで発生しやすいミスと、そのリカバリ方法を整理しておきます。

よくある作業ミスとリカバリ方法

どれだけ手順書を細かく作成しても、人間が手作業で行う以上、キッティング時のミスを完璧に防ぐことは困難です。よく発生する代表的な5つの作業ミスと、万が一発生した場合の迅速なリカバリ方法について事前に理解を深めておきましょう。

ライセンス紐づけの失敗とアカウント管理

OSやMicrosoft 365などのアカウント認証時に、対象者とは別人のメールアドレスやライセンスキーを紐づけてしまうミスです。このリカバリには、対象サービスの管理コンソールから一度デバイスの認証情報をリセット(デアクティベート)し、正しいアカウント情報を再同期させる手順を踏む必要があります。

BIOS・UEFI設定漏れとセキュリティリスク

PCを起動するための最低レイヤーである**BIOS・UEFI設定漏れ**において、起動デバイスの優先順位(USB起動の無効化など)や、パスワードロック、仮想化技術(Hyper-Vなど)の有効化を忘れてしまうミスです。このリカバリは、リモートからの対処が不可能であるため、デバイスを再度シャットダウンし、BIOS画面を手動で立ち上げて再設定する必要があります。

ネットワーク設定の不一致と接続エラー

社内無線LANのSSID名やパスワード、証明書の読み込み、あるいはIPアドレスの静的設定において入力ミスが発生し、社内ネットワークやVPNに全く繋がらなくなるトラブルです。リカバリの際は、デバイスを一度有線LANなどの別経路に接続し、リモート接続ツールまたは直接操作によってネットワークアダプターのプロパティから設定値を書き換えます。

資産台帳への入力漏れと実態乖離

キッティング後のデバイスを配送したものの、資産管理台帳へ「シリアル番号」「利用者」「現在のステータス」を転記し忘れてしまう**資産台帳への入力漏れ**です。これを防ぐためには、出荷前の最終チェックゲートにバーコードスキャナーによる読み取りプロセスを物理的に組み込み、台帳への登録が確認できない限り発送伝票を印刷できない仕組みにする必要があります。

セキュリティ証明書の期限切れと認証エラー

デバイスにインポートしたWi-FiやVPN用のクライアント証明書の有効期限が短かったり、すでに失効している古い証明書を使用してしまったりする**セキュリティ証明書の期限切れ**です。端末を配布した後に気づいた場合、ユーザー自身でWi-Fiに接続できないため、手元での再インストールか、有線LANに一時的に接続させて管理者ポータルから再配布するリカバリが必要になります。

前述のダウンロード資料「マスターガイドPDF」のP8には、情シスの現場で発生しやすいミスを網羅した「よくある作業ミス・失敗パターン7選」が一覧化されています。合わせて予防策として活用してください。続いて、キッティングを自社でやるべきか、外部にアウトソースすべきかの境界線について、具体的な判断軸を整理します。

自社で実施 vs 委託:判断軸

すべてのITデバイスを自社でキッティングし続けることが、必ずしも経営的、組織的に最適解とは限りません。自社の「端末の調達台数」と「専任担当者の有無」をベースにした、自社対応か外部委託かを切り分ける判断マトリクスを以下に提示します。

状況のステータス

自社対応(内製)の可否

主な判断理由と対応の方向性

【導入OK:自社対応】
年間調達数:30台未満
兼任または専任の情シス:在籍あり

推奨(OK)

年間で発生する作業工数が限られているため、手順書の徹底だけで十分に内製対応可能です。外注するよりも内製した方が調達のフットワークを軽く保てます。

【導入検討:ハイブリッド】
年間調達数:31〜100台
兼任または専任 of 情シス:少人数のみ

一部外注を推奨

クローニングや設定作業の一部、あるいは物理的なラベル貼りや配送などの単調な作業のみを部分的に外注し、設計を自社で行うのが賢明です。

【導入NG:自社対応を避ける】
年間調達数:100台以上
専任の情シス:不在、または完全にリソース不足

非推奨(NG)

自社で回し続けると、情シスの通常業務(ヘルプデスクやセキュリティ対策、システム改善)が完全にストップします。プロのアウトソーシングを強く推奨します。

特に年間で50台を超えるリプレイスや、新メンバーの採用が毎月のように発生する急成長フェーズの企業では、配送手続きや在庫管理などの物理的な作業に情シスの時間が奪われ、本来のコア業務に集中できなくなるという課題に陥りがちです。自社ですべてを抱え込まず、外部のインフラを効果的に取り入れる視点が必要です。

物理的な運用から情シスを解放するための有効な手段として、Admina デバイス倉庫プラン を選択肢に加えることをおすすめします。これに続き、IT資産管理プラットフォームを活用してキッティング完了後の台帳管理を省力化する方法を解説します。

自社対応(内製)か外部委託かを切り分ける意思決定フロー

▲ 自社対応(内製)か外部委託かを切り分ける意思決定フロー

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─ この資料の内容
  • キッティング7工程の自動化適性マップで工数-50〜80%削減
  • 内製 vs 外注 4象限セルフ診断(5分)で自社の現在地が即わかる
  • 失敗パターン7つ × 回避策+標準化4ステップを1冊に集約
フォームを読み込んでいます...

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

情シス業務に関するお役立ち情報をマネーフォワード Adminaが提供します。

SaaS・アカウント・デバイスの管理を自動化し、IT資産の可視化とセキュリティ統制を実現。

従業員の入退社対応や棚卸し作業の工数を削減し、情報システム部門の運用負荷を大幅に軽減します。

中小企業から大企業まで、情シス・管理部門・経営層のすべてに頼れるIT管理プラットフォームです。

Admina × キッティング作業:資産台帳との自動同期で運用後も省力化

デバイスのキッティングという物理的な山を越えた後、情シスには「IT資産台帳を最新に保つ」というもう一つの重い業務が常に付きまといます。どれほど正確にキッティングを行っても、手作業の台帳登録漏れや、配備後のライセンス変更を台帳に反映し忘れることで、資産管理は形骸化してしまいます。

マネーフォワードi株式会社が提供するIT資産管理プラットフォーム「Admina」は、こうしたキッティング完了後の登録プロセスおよびその後のライフサイクル運用における省力化をサポートします。Adminaは、業界最多水準となる**350以上**のSaaS製品とのAPI連携機能を持ち、さらに社内で勝手に使われているシャドーITをあぶり出す最新の**AIサービス自動検知機能**を備えています。最大の特長は、デバイス・アカウント・SaaSの「3つの台帳」を統合して、すべてを自動的に同期・一元管理できる点にあります。

これにより、キッティングの「工程6(管理ラベル・台帳登録)」において発生しがちな、シリアル番号と利用者の紐づけ入力の手間、あるいは「工程7(梱包発送)」の段階での台帳の反映漏れを自動で防ぐ環境が整います。さらに、物理的なキッティング作業や日々の在庫管理、急な入退社に伴う配送の手続き自体をすべてのアウトソーシングのプロに委託できるプランも提供しています。

  • ・面倒なデバイスの保管やキッティング、キッティング後の配送実務をすべて代行

  • ・従業員300名・年間100台キッティング前提の試算において、派遣社員を雇った場合と比べて年間約158万円削減できる実績値(※自社調べ)

この物理運用代行サービスの詳細は、Admina デバイス倉庫プラン をご確認ください。


Adminaがキッティングプロセスや資産管理の全体像にどのように貢献しているかを可視化した一覧は、マスターガイドPDFのP9「Adminaの貢献領域」に詳しく掲載されています。あわせて参考にしてください。最後に、これまでの手順や疑問をすっきりと整理するため、キッティング実務で情シスからよく寄せられる質問について、分かりやすく回答をまとめました。