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APIエンドポイントとは?URLとの違いや意味をわかりやすく図解

APIエンドポイントとは?URLとの違いや意味をわかりやすく図解

APIエンドポイントとは?URLとの違いや意味をわかりやすく図解

APIエンドポイントとは?URLとの違いや意味をわかりやすく図解

最終更新日

本記事は、企業の情報システム部門や開発担当者に向けて、実務で頻出する「エンドポイント」の概念と管理手法をまとめた実務ガイドです。情報システム・セキュリティ領域の実務知見をもとに、マネーフォワード Adminaの編集部が作成しました。

近年、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、システム同士を連携させるAPIの重要性はかつてなく高まっています。しかし、「エンドポイント」という用語は文脈によって意味が異なるため、社内外のコミュニケーションで齟齬が生じがちです。また、APIエンドポイントの設計や保護に不備があると、重大な情報漏洩などのセキュリティインシデントに直結するリスクがあります。

そこで本記事では、用語の基本的な定義から、RESTやGraphQLといったアーキテクチャの違い、最新のセキュリティ動向、そして国内企業における具体的な導入事例までを分かりやすく解説します。

APIエンドポイントとは

この記事でわかること

  • エンドポイントには「APIの接続点」と「ネットワーク端末」の2つの意味がある

  • APIエンドポイントは、データや機能にアクセスするための具体的な「窓口」である

  • RESTとGraphQLではエンドポイントの設計アプローチが根本的に異なる

  • API側とデバイス側の両面でエンドポイントのセキュリティ対策が必須である

APIエンドポイントとは、特定のサービスやデータに対して、外部からアクセスするための「窓口」となる要素です。

IT分野における「エンドポイント」の2つの意味

エンドポイントは文脈によって意味が異なります。ソフトウェア開発において「APIエンドポイント」と呼ぶ場合は、システム同士がデータをやり取りするための接続URLを指します。一方で、情シス部門がセキュリティの文脈で「エンドポイント管理」と呼ぶ場合は、従業員が使用するPCやスマートフォンといった物理的なデバイスそのものを指します。両者は全く異なる概念であるため、社内で用語を使う際はどちらの意味かを確認しましょう。

APIエンドポイントの仕組み

APIのエンドポイントとは、クライアント(Webブラウザやスマホアプリなど)がサーバーにデータを要求する際の「宛先」となる接続ポイントです。APIエンドポイントとはわかりやすく言うと、レストランにおける「注文窓口(レジ)」のようなものです。クライアントは特定の窓口に対してリクエストを送信し、システム側はその窓口に対応した処理を行って結果を返却します。以下にテキスト図解で仕組みを示します。

【API通信の仕組みイメージ】
[クライアント(アプリ等)]
  │ (1. リクエスト:GETメソッドでデータ要求)
  ▼
[APIエンドポイント] https://api.example.com/v1/users/123
  │ (2. ユーザーID 123の情報を要求する処理)
  ▼
[サーバー・データベース]
  │ (3. レスポンス:JSON形式でユーザーデータを返却)
  ▼
[クライアント]

エンドポイントとAPI・URLの違い

APIはシステム連携のルール全体を、エンドポイントは通信の窓口を、URLはその場所を示すインターネット上の住所を意味します。

URLとの違い

エンドポイントとはAPIの文脈において「特定の機能を提供するURL」を指すため、URLそのものと混同されがちです。しかし、APIエンドポイントとURLの違いを厳密に定義すると、URLはWeb上のリソースの場所を示す単なる「住所」であり、エンドポイントはその住所の中で特定の処理(データの取得や更新など)を受け付ける「窓口」です。例えば、企業トップページのURL「https://example.com/」は人がWebページを見るための場所ですが、システム連携用の窓口ではないため、通常はエンドポイントとは呼びません。

HTTPエンドポイントとは

HTTPエンドポイントとは、インターネットを経由してHTTPプロトコルでアクセスする接続点のことです。Webアプリケーション開発で最も一般的に利用され、JSONやXMLなどのデータを送受信します。リクエストに対してステータスコード(200 OK、404 Not Foundなど)を返し、処理結果を伝達します。実務においては、通信内容の盗聴や改ざんを防ぐため、TLS(HTTPS)を利用した通信の暗号化が必須です。HTTPS化はAPIを公開する際の標準セキュリティ要件です。

REST APIとGraphQLにおけるエンドポイントの違い

現代のAPI設計では、伝統的な「REST API」と、REST APIに比べ採用事例が増えている「GraphQL」でエンドポイントの扱い方が大きく異なります。

  • REST API(複数エンドポイント): リソースごとに異なるURL(例:/api/users や /api/posts)を用意します。必要としないデータまで取得してしまう「オーバーフェッチ」や、複数回の通信が必要な「アンダーフェッチ」が発生しやすいという課題があります。

  • GraphQL(単一エンドポイント): 通常、/graphql などの「単一エンドポイント」のみを提供します。クライアントがクエリを用いて必要なデータ構造を指定できるため、1回の通信で過不足なくデータを取得できるメリットがあります。

【比較表】API・エンドポイント・URLの違い

エンドポイントの意味をより直感的に理解できるよう、概念を日常生活に例えて比較表にまとめました。

用語

意味

日常生活に例えると

具体例

API

システム同士を繋ぐためのルールや仕組み全体

レストランのメニューと注文システム

REST API、GraphQL API

エンドポイント

特定の処理を受け付ける具体的な窓口

注文を受け付けるレジ

https://api.example.com/v1/users

URL

ネットワーク上のリソースの場所(住所)

レストランの店舗の住所

https://example.com/

APIエンドポイントの管理と設計

日本国内のAPIマネジメント市場は急成長しており、SaaSの乱立や複数システムの統合ニーズを背景に、API管理基盤の整備が急務となっています。

APIマネジメント市場の急成長と国内事例

IMARC Groupの調査によると、日本のAPIマネジメント市場は、2025年の9億5,340万米ドルから、2034年には37億3,100万米ドルへと急速に拡大すると予測されています。この成長の背景には、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、複数システムの統合ニーズがあります。

国内のエンタープライズ企業でも、API管理基盤の刷新が進んでいます。例えば、SMBC日興証券株式会社では、個人投資家向けサービスのマイクロサービス化に伴い「Kong」などのAPIマネジメントプラットフォームを導入し、ゼロダウンタイムでの運用と開発生産性の劇的な向上を実現しています(参考:Kong Inc. 導入事例)。また、LINEヤフー株式会社では、大規模組織特有のAPI乱立(APIスプロール)を防ぐため、社内のAPIエンドポイントの認証・認可を集約し、開発スピードとセキュリティの両立を図っています(参考:LINEヤフー テックブログ)。

AIエージェントによる自動API操作のリスク

最新の動向として、2026年3月に公表された「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」では、AIエージェントが自律的にAPIを操作して業務プロセスを実行する際のリスクが新たに明記されました。AIによる想定外の大量コールや誤作動を防ぐため、レート制限(Rate Limiting)や異常検知機能の実装など、強固なインフラ保護が求められています。

APIエンドポイント設計の失敗パターン

APIの設計時に陥りがちな失敗パターンとして以下の点に注意してください。

  • バージョン管理の欠如: URLにバージョン(/v1/など)を含めずに公開すると、将来の仕様変更で既存クライアントのシステムが停止する恐れがあります。

  • 不適切な認証・認可: APIエンドポイントをフロントエンドから隠蔽しただけで安全だと誤解し、認証を怠ると、情報漏洩の直接的な原因となります。

APIエンドポイント管理のプロセス

企業が安全かつ効率的にAPIを管理するための基本プロセスは以下の通りです。

  1. APIゲートウェイの導入: 全てのエンドポイントへのアクセスを単一のゲートウェイ経由にし、ルーティングやポリシーを一元管理します。

  2. 認証と認可の設定: APIキーやOAuthトークンを用い、正当な権限を持つシステムのみにアクセスを許可します。

  3. レート制限(Rate Limiting): 特定の時間内に許可するリクエスト回数の上限を設け、DDoS攻撃やシステム過負荷を防ぎます。

  4. モニタリングとログ取得: アクセス履歴やエラー発生率を常時監視し、異常を早期に検知します。

セキュリティにおける「エンドポイント」とは

「エンドポイント」にはデバイス端末を指す意味とAPI窓口を指す意味があります。以下では、それぞれのセキュリティリスクと対策を解説します。

API側のエンドポイントセキュリティと最新リスク

APIエンドポイントを保護するためには、最新の脆弱性動向を把握することが不可欠です。OWASPが発表した「OWASP API Security Top 10 (2023)」において最も深刻とされているのが「BOLA(オブジェクトレベルの認可の不備)」です(なお、OWASPは定期的に改訂を行うため、最新版を併せてご確認ください)。これは、/api/users/101 のようなエンドポイントにアクセスする際、攻撃者がIDを 102 に書き換えた場合に、サーバー側で「そのデータにアクセスする権限があるか」を適切に検証していないために生じる脆弱性です。API側のエンドポイントでは、認証(誰であるか)だけでなく、厳格な認可(何ができるか)の制御が求められます。

デバイス側のエンドポイント管理の重要性

一方、セキュリティ分野で「エンドポイント」という場合、PCやスマートフォンなどの端末を指します。IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」の組織向け脅威において、第1位は11年連続で「ランサム攻撃による被害」です。テレワークの普及により、社外からアクセスするすべてのデバイスを可視化し保護することが、現代のゼロトラストセキュリティの出発点となります。

企業規模別のデバイス管理・導入ツールの目安

デバイスのエンドポイント管理は、規模が大きくなるほど手動での管理は破綻します。自社のフェーズに合った管理体制を構築してください。以下の企業規模の区分は、中小企業庁の規模区分および国内ITベンダー各社の導入事例傾向を参考に、編集部が整理したものです。

企業規模

管理の課題と特徴

推奨されるツール・手法

50名未満

専任の情シス担当者が不在で、表計算ソフト等での手動管理が多い

IT資産管理ツールの導入、標準アンチウイルスの徹底

50〜300名

デバイス数の増加によりキッティングやパッチ適用の工数が圧迫される

MDM(モバイルデバイス管理)による一元管理、EDR(脅威の検知と対応)の初期導入

300名超

多様な働き方によるシャドーITのリスク増大、インシデント対応の迅速化が急務

高度なEDR/XDRの導入、ゼロトラストアーキテクチャの構築、外部SOCとの連携

BOLA(オブジェクトレベルの認可の不備)による不正アクセスの流れ

▲ BOLA(オブジェクトレベルの認可の不備)による不正アクセスの流れ

よくある質問

エンドポイントに関する実務上のよくある疑問をまとめました。

Q:APIエンドポイントとは何ですか?

A:APIを通じてシステム間でデータをやり取りする際の、具体的な接続の窓口(URL)のことです。特定のデータや機能にアクセスするためのリクエストの宛先として機能します。

Q:カスタムエンドポイントとは何ですか?

A:特定の顧客やアプリケーションの要件に合わせて独自に設計されたAPIの接続点です。モバイルアプリの起動時に必要なデータを1回で集約して取得する際などに利用されます。

Q:1つのAPIにエンドポイントが複数ある理由は?

A:データの取得、作成、更新、削除など、目的や操作ごとに処理の窓口を分けるためです。役割を分割することで、システムの保守性やセキュリティを高めています。

Q:APIエンドポイントとURLパラメータの違いは?

A:エンドポイントはアクセスする対象となるリソースの場所(例: /users)を指します。一方、URLパラメータは、そのリソースに対して絞り込みなどの条件を指定する付加情報(例: ?age=20)です。

Q:エンドポイントセキュリティとアンチウイルスの違いは何ですか?

A:アンチウイルスは既知のウイルスファイルを検知してブロックすることに特化しています。対してエンドポイントセキュリティ(EDRなど)は、未知の脅威も含めた不審な挙動を監視し、感染後の迅速な対応までカバーします。

まとめ

本記事では、IT分野で混同されがちな「APIエンドポイント」と「セキュリティ(デバイス)におけるエンドポイント」の2つの意味と、それぞれの管理手法について解説しました。

APIを利用したシステム連携を行う場合は、適切なエンドポイントの設計と、OWASP API Security Top 10 に対応するような厳格な認証・認可管理が不可欠です。一方で、社内ネットワークの安全を守るためには、PCやスマートフォンといったデバイス自体のエンドポイント管理が求められます。ランサムウェア被害が深刻化する今、デバイス管理の後回しはリスクが大きい。

まずは、自社が利用・提供している外部APIの棚卸しと、従業員に貸与している全デバイスの現状把握(インベントリ管理)から着手し、安全なシステム運用体制の構築に向けた最初の一歩を踏み出しましょう。

  • ✅ 社内で利用・提供しているAPIエンドポイントの一覧を棚卸しした

  • ✅ 全デバイスのインベントリ管理(台数・OS・所有者)が完了している

  • ✅ 企業規模に応じたMDM/EDRの導入を検討・着手している

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

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