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ネットワーク構築とは?基本知識から費用相場、業者選びまで初心者向けに解説

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ネットワーク構築とは?基本知識から費用相場、業者選びまで初心者向けに解説

ネットワーク構築とは?基本知識から費用相場、業者選びまで初心者向けに解説

最終更新日

2025/11/11

適切なネットワーク構築は、快適な通信速度を保つだけでなく、サイバー攻撃から企業の重要情報を守り、情報資産の活用を後押しするなど、現代ビジネスの根幹を支える重要な経営課題です。

この記事では、ネットワーク構築の基本的な流れ、費用相場、信頼できる業者の選び方まで初心者向けに分かりやすく解説します。

ネットワーク構築とは

ネットワーク構築とは、パソコンやサーバー、スマートフォンなどの複数のコンピューター機器を相互に接続し、データ通信ができる環境を整えることです。単にインターネットに繋ぐだけでなく、社内での円滑な情報共有や、業務システムへの安定したアクセスを実現するために不可欠です。ビジネスの成長に合わせて柔軟に拡張でき、かつ安全性の高いネットワークを築くことが、事業を継続する上での安心に繋がります。

ネットワーク構築の場所

ネットワークを構築する場所には、大きく分けて2つの選択肢があります。

  • オンプレミス
    自社内にサーバーやネットワーク機器を設置して、システムを構築・運用する形態です。物理的に管理できるため、カスタマイズの自由度が高く、閉じた環境でセキュリティを確保しやすい特徴があります。

  • クラウド
    外部の事業者が提供するネットワークサービスを利用する形態です。初期投資を抑えられ、利用状況に合わせてリソースの増減も柔軟にできます。近年は、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドが主流になっています。

ネットワーク設計の2段階

ネットワーク設計は、物理設計と論理設計の2段階で進めます。この2つの設計が、ネットワークの性能と安全性を大きく左右します。

  • 物理設計
    サーバーやルーター、スイッチといったネットワーク機器をどこに置き、どのようなケーブルで繋ぐかを決定します。オフィスのレイアウトや配線の取り回しなどが対象です。

  • 論理設計
    IPアドレスの割り当てルールや、どの部署からどの情報にアクセスできるかといった、データの流れの制御方法を決定します。

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「SMPと周辺領域」は、これまでリリースしてきたホワイトペーパーの最も重要な部分をピックアップ、再編集し、多忙なコーポレートIT担当者の方でもSaaS管理について一気に学べる入門書となっています。

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失敗しないネットワーク構築の進め方

効果的なネットワークを構築するには、計画的な進行が求められます。ここでは、要件定義から運用開始までの標準的な5つのステップを紹介します。

1. 現状把握と要件定義

まず、現在のネットワーク環境が抱える課題を洗い出します。「通信速度が遅い」「Wi-Fiが特定の場所で途切れる」「セキュリティ対策が不十分」など、具体的な問題点をリストアップしましょう。その上で、新しいネットワークで何を実現したいのか、将来的な従業員数の増加や導入予定のシステムなども考慮しながら、必要な性能や機能を要件定義として明確に文書化します。

2. ネットワーク設計

要件定義をもとに、具体的なネットワークの全体像を描きます。前述の物理設計と論理設計がこの段階にあたります。どのメーカーのどの機種を何台使うか、IPアドレスをどのように割り振るか、セキュリティを確保するためにどのような仕組みを導入するかなどを詳細に決定します。将来の拡張性も考慮し、余裕を持たせた設計にすることが重要です。

3. 機器選定と調達

設計書に従い、必要なネットワーク機器(ルーター、スイッチ、アクセスポイント、ファイアウォールなど)を選定し、調達します。機器の性能は価格と比例する傾向にありますが、必ずしも最高スペックの製品が必要なわけではありません。自社の要件を満たす適切な性能と、予算のバランスを考えて選定します。また、納期も確認し、構築スケジュールに影響が出ないように手配を進めます。

4. 物理構築と設定

機器を調達したら、各機器にIPアドレスやセキュリティポリシーなどの設定情報を入力します。設定に誤りがあるとネットワーク全体が正常に動作しないため、慎重かつ正確な作業が求められる工程です。

続いて、設定が完了した機器を設計書通りに設置し、LANケーブルの配線工事を行います。この物理的な作業をラッキングやケーブリングと呼びます。

5. テストと運用・保守

構築が完了したら、正常に通信できるか、設計通りの速度やセキュリティが確保できているかなどをテストします。パソコンの接続テストや、意図しない場所にアクセスできないかの確認など、多角的な検証が欠かせません。問題がなければ本番運用を開始し、その後は安定して稼働し続けるための運用・保守の段階に入ります。障害発生時の対応や、定期的な設定の見直しなどを行います。

ネットワーク構築で押さえるべきトレンド

テクノロジーの進化に伴い、ネットワーク構築の考え方も常に変化しています。2025年現在、特に注目すべきはセキュリティの強化と運用の効率化です。働き方の多様化やクラウド利用の拡大に対応するため、これからのオフィスネットワークに欠かせない4つの最新トレンドを紹介します。

ゼロトラスト・セキュリティへの移行

ゼロトラストとは、社内ネットワークは安全という従来の前提を捨て、すべての通信を信頼しないという考え方のセキュリティモデルです。社内外を問わず、すべてのアクセス要求に対して認証・認可を行うことで、万が一、社内に不正な端末が侵入しても被害の拡大を防ぎます。リモートワークの普及により、このゼロトラストの考え方がセキュリティの標準になりつつあります。

クラウドネットワークの活用

これまでは自社で物理的なネットワーク機器を管理するのが一般的でしたが、現在ではAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureといったパブリッククラウドが提供するネットワークサービスを活用する企業が増えています。物理機器の管理から解放され、必要な機能を必要な分だけ迅速に利用できるため、ビジネスのスピードを加速させます。

無線LANの最新規格「Wi-Fi 7」

2024年に正式承認された無線LANの新規格が、Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)です。従来のWi-Fi 6/6Eに比べて、通信速度が格段に向上し、遅延も大幅に減少します。高画質な動画ストリーミングやAR/VRといった大容量コンテンツも、ワイヤレス環境でストレスなく扱えるようになります。2025年時点では対応機器が徐々に増えてきている段階ですが、今後のオフィスネットワークの主流となることが予想される技術です。

運用を自動化するSDN/SASE

SDN(Software-Defined Networking)は、ソフトウェアによってネットワーク構成を柔軟かつ動的に制御する技術です。物理的な配線変更なしに設定変更が可能で、運用負担を大きく軽減します。さらに、このSDNの技術を応用し、ネットワーク機能とセキュリティ機能をクラウド上で統合提供するSASE(サシー)という考え方も普及しています。場所を問わず、均一で安全なネットワークアクセスを実現します。

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ネットワーク構築にかかる費用相場

ネットワーク構築の費用は、オフィスの規模や求める性能、導入する機器の種類によって大きく変動します。予算を考える際は、何にどれくらいの費用がかかるのか、その内訳を正しく理解しておくことが大切です。

費用の内訳(設計費・機器費・工事費)

ネットワーク構築の費用は、主に設計費、機器費、工事費(設定費含む)の3つで構成されます。

  • 設計費:要件定義や設計書の作成にかかる費用

  • 機器費:ルーターやスイッチ、サーバーなどのハードウェア購入費用

  • 工事費:LANケーブルの配線や機器の設置、各種設定作業にかかる費用

コストを抑えるポイント

コストを抑えるには、クラウドサービスをうまく活用して初期の機器購入費用を削減したり、将来必要になるかもしれない過剰なスペックの機器は避け、現時点で最適な性能の機器を選んだりすることが考えられます。また、複数の業者から見積もりを取得し、内容と金額を比較検討することも重要です。ただし、価格の安さだけで判断するのではなく、提案内容やサポート体制も総合的に評価しましょう。

信頼できる業者選びのポイント

ネットワーク構築は専門的な知識が求められるため、信頼できるパートナー(業者)選びがプロジェクトの成否を分けます。数多くの業者の中から、自社に最適な一社を見つけるために、特に確認すべき3つのチェックポイントを紹介します。

実績と専門分野の確認

まず、その業者が自社と同じような業種や規模の企業のネットワーク構築を手がけた実績があるかを確認しましょう。公式サイトの導入事例などを参考にします。また、業者によって得意な分野は異なります。例えば、セキュリティ対策に強みを持つ業者、無線LAN環境の構築が得意な業者など、自社が最も重視する要件と業者の専門分野が一致しているかを見極めることが大切です。

サポート体制とレスポンスの速さ

ネットワークは、構築して終わりではありません。運用開始後に発生する可能性のあるトラブルに、迅速かつ的確に対応してくれるサポート体制が整っているかを確認することは非常に重要です。24時間365日の保守対応が可能か、問い合わせてから回答が来るまでの時間はどれくらいかなど、具体的なサポート内容と対応速度を確認しておきましょう。

明確な見積もりと提案内容

提出された見積書の内容が明確であるかは、信頼性を測る上で良い判断材料となります。「一式」といった曖昧な記載が多い場合は注意が必要です。どの機器や作業にいくらかかるのかが詳細に記載されているかを確認しましょう。また、なぜその構成や機器が必要なのか、専門用語を多用せず、分かりやすい言葉で説明してくれる提案力のある業者を選ぶべきです。

まとめ

今回は、現代のビジネスに不可欠なネットワーク構築について、その基本的な進め方から最新技術の動向、費用感、そして信頼できる業者の選び方まで、幅広く解説しました。

適切なネットワーク環境は、日々の業務効率を向上させるだけでなく、企業の情報を守り、事業の継続性を確保する上で非常に重要な役割を担います。特に、ゼロトラストやクラウド活用といった新しい考え方を取り入れることは、変化の激しいビジネス環境で競争力を維持するために欠かせません。この記事を参考に、自社の現状と将来像に最適なネットワーク環境の実現に向けた第一歩を踏み出してください。

本記事の内容に誤り等がございましたら、こちらからご連絡ください。

監修

Admina Team

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