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オンプレミスとは?メリットデメリットや導入時の注意点を解説

オンプレミスとは?メリットデメリットや導入時の注意点を解説

オンプレミスとは?メリットデメリットや導入時の注意点を解説

HC

Admina Team

2025/01/16

オンプレミスとは、企業が自社でハードウェアやソフトウェアを保有し、運用・管理する方式を指します。オンプレミスでは、データやアプリケーションが自社内で管理されるため、セキュリティやカスタマイズ性に優れています。一方で、導入コストや維持管理の手間などがデメリットです。

本記事では、オンプレミスのメリットやデメリット、そして導入時の注意点について詳しく解説します。

オンプレミスとは

「オンプレミス」という言葉は、企業や組織が自らの施設内にハードウェアやソフトウェアを設置、管理する方式です。本項では、オンプレミスの基本的な定義やその特徴について詳しく説明します。

オンプレミスの定義

オンプレミスとは、以下のような特徴を持っています。

  • 自社でハードウェアやソフトウェアを所有し、運用する形態

  • データセンターやオフィス内に物理的なハードウェアが設置される

  • システムの運用や管理を自社で行う

オンプレミスの特徴

オンプレミスには、いくつかの特徴があります。

  • セキュリティのコントロール: データが自社内に保管されるため、外部からのアクセスを制限しやすい。

  • カスタマイズ性: 自社のニーズに基づいて、システムを自由にカスタマイズ可能。

  • 長期的なコスト: 初期投資は大きいが、長期的にはクラウドサービスに比べて運用コストを抑えられる場合がある。

利用されるシーン

オンプレミスは、特定の業種やビジネスシーンで多く利用されています。例えば以下のような例です。

  • 金融業: 高度なセキュリティが求められるため、オンプレミスでの構築が一般的。

  • 製造業: 独自のシステムやプロセスがあり、カスタマイズが必要とされる。

  • 政府機関: 法律や規制により、データを施設外に持ち出せない場合が多い。

オンプレミスとクラウドの違い

オンプレミスとクラウドの違いを理解することは、企業がITインフラを選択する際に非常に重要です。二つのアプローチは、それぞれ異なる特徴を持っているので、違いについて解説します。。

基本的な定義

まずは、オンプレミスとクラウドの基本的な定義を確認しましょう。

  • オンプレミス: 企業が自社でハードウェアやソフトウェアを所有し、管理する方式です。

  • クラウド: サービス提供者が提供するリソースを利用する方式で、物理的なサーバーを所有する必要はありません。

運用管理

オンプレミスとクラウドでは、運用管理の責任範囲が大きく異なります。

  • オンプレミス: すべてのハードウェアとソフトウェアの管理は自社のITチームが行います。

  • クラウド: サーバーやストレージの管理はクラウドサービス提供者が行い、ユーザーはその環境を利用する形になります。提供形態によっては一部のソフトウェア領域においてもクラウドサービス提供者が管理を行います。

コスト構造

コストの面でもオンプレミスとクラウドには違いがあります。

オンプレミス

初期投資:高い

運用コスト:継続的なメンテナンス費用が発生

クラウド

初期投資:低い(使用した分だけ支払う)

運用コスト:月額や年額での定額制が一般的

セキュリティ

セキュリティ面でも、それぞれに特徴があります。

  • オンプレミス: 自社のセキュリティ管理に依存するため、高度なセキュリティ対策を講じることが可能です。

  • クラウド: サービス提供者によるセキュリティ対策が適用されますが、提供形態によって責任分界点が異なり、多くの場合、ユーザーデータは利用者の責任で保護する必要があるため、注意が必要です。

スケーラビリティ

業務の拡張に対応できるかどうかも重要な違いです。

  • オンプレミス: 新たなハードウェアを購入する必要があり、スケールアップに時間とコストがかかります。

  • クラウド: 簡単にリソースを追加できるため、急激な需要の変化にも迅速に対応できます。

これらの違いを理解することで、自社にとって最適なITインフラの選択ができるようになります。

オンプレミスのメリット

オンプレミスは、企業内に自社のサーバーなどのハードウェアを設置し、管理する方式です。オンプレミスにはいくつかのメリットがあります。本項ではオンプレミスの主な利点を詳しく説明します。

1. データの完全なコントロール

オンプレミス環境では、すべてのデータが自社内に存在します。そのため、企業はデータの保存場所やアクセス方法を自由に管理できます。具体的には以下のような点が挙げられます。

  • セキュリティの強化: データが外部サーバーに保管されないため、外部からの攻撃やデータ漏洩のリスクを軽減できます。

  • コンプライアンスの遵守: 特定の法律や規制により、データを特定の場所に保存する必要がある場合に対応しやすくなります。

2. パフォーマンスの向上

オンプレミス環境では、自社のネットワークやハードウェアに最適化された設定を行えます。そのため、アプリケーションやシステムの速度や安定性を向上させることができます。

  • 低遅延: 自社内にハードウェアが設置してある場合や、データセンターが物理的に近い環境であれば、データ転送の遅延が少なくなります。

  • パフォーマンスのカスタマイズ: サーバーの仕様を自社のニーズに合わせて柔軟に変更可能です。

3. 長期的なコスト効率

短期的にはクラウドサービスの方が安価に見える場合がありますが、長期的に見るとオンプレミスの方がコスト効率は良い場合があります。以下はその理由です。

  • ライセンス費用の最適化: 一度ハードウェアやソフトウェアのライセンスを取得すれば、追加的なコストが発生しにくいです。

  • 運用コストの軽減: 導入コストは高いですが、ランニング費用はクラウドと比較すると安価で済むことが多く、、トータルコストの削減が期待できます。

4. カスタマイズ性の確保

オンプレミスでは、自社の特定のニーズに応じたシステムの設計や調整が可能です。これにより、業務の特性に合った柔軟な運用が実現します。

  • フルカスタマイズ: ハードウェアやソフトウェアの選定から設計、構築、運用まで、自社に最適な環境を実現できます。

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オンプレミスのデメリット

オンプレミスには多くの利点がありますが、いくつかのデメリットも存在します。オンプレミスのデメリットを理解することは、企業や組織が最適な選択をするための参考になります。

初期投資が高い

オンプレミス環境を構築するためには、初期投資が大きくなります。主な要因として以下が挙げられます。

  • ハードウェアの購入:サーバー、ストレージデバイス、ネットワーク機器などの購入費用が必要です。

  • ソフトウェアのライセンス費用:オペレーティングシステムやアプリケーションソフトのライセンスを購入する必要があります。

  • 物理的な設置条件:サーバールームの整備や冷却システムの導入など、物理的な設備投資が求められます。

運用・保守の負担

オンプレミスのシステムを運用・保守するためには、専門的な知識を持ったスタッフが必要です。このため、以下のような負担がかかります。

  • エンジニアの雇用:専門のITエンジニアや管理者を雇う必要があります。

  • メンテナンスコスト:定期的なメンテナンスやトラブルシューティングにかかるコストが発生します。

  • アップデートの手間:ソフトウェアやハードウェアの更新を手動で行う必要があります。

スケーラビリティの課題

ビジネスの成長に伴い、システムの拡張が必要になる場合がありますが、オンプレミス環境ではスケーラビリティに課題があります。

  • 追加投資が必要:拡張するためには新たなハードウェアやソフトウェアの購入が必要となり、コストがかさんでしまうことがあります。

  • 導入期間:新しい機器やソフトウェアを導入するためには時間がかかり、すぐに拡張できないことが多いです。

災害対策の難しさ

オンプレミス環境では、自社で災害対策を講じる必要があります。これには、次のような課題があります。

  • バックアップの確保:定期的なデータバックアップを自社で行う必要があります。

  • 冗長性の構築:システム障害に備えた冗長構成を整えるための追加投資が発生します。

  • リカバリ計画:災害発生時のリカバリ計画を策定し、実行するための準備が求められます。

オンプレミス導入時の注意点

オンプレミスを導入する際には、さまざまな注意点があります。本項では、導入の前に考慮すべき重要なポイントを詳しく説明します。

1. コストの把握

オンプレミスの導入には、初期投資や運用コストが発生します。以下のコストを明確に把握しておくことが重要です。

  • 初期投資: サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアの購入費用。

  • 運用コスト: 電気代、保守・管理費、スタッフの人件費。

  • アップグレード費用: システムの更新や拡張に関連する費用。

2. セキュリティ対策

オンプレミスのシステムは、自社で物理的に管理するため、セキュリティ対策が不可欠です。以下の点を考慮しましょう。

  • ファイアウォール: 外部からの不正アクセスを防ぐために有効な設定が必要です。

  • バックアップ: 障害発生時に備えて、定期的なデータバックアップを実施することが求められます。

  • アクセス制御: 権限を持つユーザーのみが特定のデータやシステムにアクセスできるように設定します。

3. スタッフのスキル

オンプレミス環境を適切に運用・管理するためには、専門的な知識を持つスタッフが必要です。以下のようなスキルを考慮しましょう。

  • ネットワーク管理: サーバーやネットワーク機器の設定やトラブルシューティングができる知識。

  • システム運用: システムの監視やメンテナンスを行う能力。

  • セキュリティ対策: 最新のセキュリティトレンドを理解し、適切に対策を施せるスキル。

4. 拡張性の検討

ビジネスの成長に伴い、システムの拡張が必要になることがあります。導入時に拡張性を考慮することが重要です。

  • ハードウェア: 将来的な増設を考えた際に、現在のサーバーが対応できるか確認します。

  • ソフトウェア: 追加機能の導入が容易なソフトウェアを選ぶことをお勧めします。

  • サポート体制: 拡張時や追加機能導入時のサポートが充実したベンダーを選ぶことが重要です。

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まとめ

オンプレミスは、企業が独自に管理するためのITインフラを提供する重要な選択肢です。クラウドサービスが普及する中でも、オンプレミスはデータのセキュリティやカスタマイズの自由度、業務の安定性を重視する企業にとって、依然として価値ある選択肢となっています。

導入にあたっては、そのメリットとデメリットを十分に理解し、自社のニーズに適した環境を考えることが不可欠です。今後のIT戦略を考える上でも、オンプレミスの重要性を再確認することをおすすめします。

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