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プライベートIPアドレスとは?調べ方から固定方法までわかりやすく解説

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最終更新日

2025/10/14

インターネットやWi-Fiを使う誰もが意識せず利用しているIPアドレス。その中でもプライベートIPアドレスは、家庭やオフィス内のネットワークを支える大切な仕組みです。

グローバルIPアドレスとの違いは何か、自分のIPアドレスはどうやって調べるのか、といった疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、プライベートIPアドレスの基本的な役割、決められたアドレス範囲、OSごとの簡単な確認手順、そして特定の機器に番号を割り当てる固定方法まで、分かりやすく説明します。

プライベートIPアドレスとは

プライベートIPアドレスは、家庭や社内のLAN(Local Area Network)など、特定の閉じられたネットワーク内でのみ使われる内部用のIPアドレスです。

インターネットという世界全体で通用する住所がグローバルIPアドレスだとすれば、プライベートIPアドレスは家の中の部屋番号のようなもの、と考えると理解しやすいでしょう。ルーターを介して、1つのインターネット回線を複数のパソコンやスマートフォンで共有できるのは、この仕組みのおかげです。

グローバルIPアドレスとの違い

グローバルIPアドレスは、世界中のネットワークと通信するためのもので、世界に一つだけのユニークな番号です。一方、プライベートIPアドレスは限られたネットワーク内でのみ通用する番号であり、他の家庭や会社のネットワーク内で同じ番号が使われていることもあります。

家の外から手紙を送るには世界で一つの住所(グローバルIPアドレス)が必要ですが、家の中で特定の部屋を呼ぶのに、他の家の事情を気にする必要がない(プライベートIPアドレス)のと似ています。

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プライベートIPアドレスが必要な理由

プライベートIPアドレスが必要な理由は主に2つあります。

グローバルIPアドレスの節約

インターネットに接続する機器の爆発的な増加により、世界中で使えるグローバルIPアドレス(特にIPv4)の数が足りなくなるという問題が発生しました。そこで、1つのグローバルIPアドレスをルーターが受け取り、ルーター内部のネットワークに接続された複数の機器にはプライベートIPアドレスを割り当てる技術(NATやNAPT)が生まれました。これにより、限られたグローバルIPアドレスを効率的に利用できるようになったのです。

セキュリティの確保

プライベートIPアドレスは、インターネットから直接アクセスすることができません。外部のネットワークからは、その手前にあるルーターのグローバルIPアドレスしか見えないため、内部にあるパソコンやスマートフォンが不正アクセスの標的になるリスクを低減できます。

プライベートIPアドレスのクラスと範囲

プライベートIPアドレスは自由にどんな番号でも使えるわけではなく、国際的な機関によって使用できる範囲が定められています。この範囲は、ネットワークの規模に応じて分類されるクラスという考え方で分けられています。

  • クラスA:10.0.0.0 ~ 10.255.255.255
    巨大企業などの大規模ネットワーク向け

  • クラスB:172.16.0.0 ~ 172.31.255.255
    大学や中規模企業などの中規模ネットワーク向け

  • クラスC:192.168.0.0 ~ 192.168.255.255
    家庭や小規模オフィス向けの小規模ネットワーク向け

一般的に、家庭や小規模オフィスでは管理がしやすいクラスCが使われることがほとんどです。お使いのルーターの設定画面などを確認すると、多くの場合192.168.~から始まるアドレスが使われていることが分かります。

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プライベートIPアドレスの調べ方

ご自身が使っているパソコンやスマートフォンのプライベートIPアドレスは、簡単な操作で確認できます。ネットワークプリンターの設定や通信トラブルの原因を調査する際に役立ちます。

Windowsでの調べ方

Windowsパソコンでは、「コマンドプロンプト」というツールを使って調べるのが確実です。

  1. スタートメニューで「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を起動します。

  2. 黒い画面が表示されたら、「ipconfig」と入力してEnterキーを押します。

  3. 表示された情報の中から「IPv4 アドレス」という項目を探します。そこに表示されている「192.168.~」などの番号が、あなたのプライベートIPアドレスです。

Macでの調べ方

Macの場合は、より直感的な操作で確認が可能です。

  1. アップルメニューから「システム設定」(または「システム環境設定」)を開きます。

  2. 「ネットワーク」を選択します。

  3. 現在接続しているWi-Fiまたは有線LANを選択すると、画面に「IPアドレス」として表示されます。これがプライベートIPアドレスです。

スマートフォン(iPhone/Android)での調べ方

スマートフォンでも簡単に調べられます。

  • iPhoneの場合:「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」をタップします。接続中のネットワーク名の横にある「i」マークをタップすると、「IPv4アドレス」の項目にIPアドレスが表示されます。

  • Androidの場合:「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」と進み、接続中のネットワーク名をタップします。詳細情報の中にIPアドレスが表示されます。(機種により項目名が多少異なります)

なお、上記はOSのバージョンアップによって、調べ方が変わる可能性もあるため注意が必要です。

プライベートIPアドレスの決め方と固定方法

プライベートIPアドレスは、通常ルーターによって自動的に割り当てられますが、特定の目的のため、手動で番号が変わらないように固定することもできます。

DHCPによる自動割り当ての仕組み

通常、Wi-Fiに接続すると、ルーターが持つ「DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)」という機能が働きます。これは、ネットワークに接続してきた機器に対して、空いているプライベートIPアドレスを自動的に貸し出す仕組みです。これにより、利用者は難しい設定をすることなく、手軽にインターネットを利用できます。この自動での決め方が最も一般的です。

IPアドレスを固定する設定方法

ネットワークプリンターやファイルサーバー(NAS)など、他の機器から常に同じアドレスでアクセスする必要がある機器は、IPアドレスを固定すると便利です。IPアドレスを固定するには、主に2つの方法があります。

  1. 機器側で設定する:パソコンやプリンターのネットワーク設定画面で、IPアドレスを手動で入力します。

  2. ルーター側で設定する:ルーターのDHCP設定で、特定の機器(MACアドレスで識別)には常に同じIPアドレスを割り当てるように設定します。

固定と自動割り当ての使い分け

どのような場合に固定と自動割り当てを使い分ければよいのでしょうか。

  • 自動割り当て(DHCP):スマートフォンやノートパソコンなど、一時的にネットワークに接続するだけの一般的な機器に適しています。

  • 固定IP:ネットワークカメラ、プリンター、NAS(ネットワーク対応HDD)など、常に場所(アドレス)が分かっている必要があるサーバー的な役割を持つ機器に適しています。

この使い分けを意識することで、安定したネットワーク環境を構築できます。

まとめ

プライベートIPアドレスは、家庭やオフィスといった身近なネットワーク内で機器を識別するための「内部向けの住所」であり、IPアドレスの枯渇問題を解決し、安全な通信を確保するために不可欠な仕組みです。通常はルーターが自動で割り当ててくれますが、必要に応じて特定の番号に固定することも可能です。

今回紹介した知識は、ネットワークのトラブルが発生した際の状況把握や、より高度なネットワーク設定を行う上で、きっとあなたの助けとなるでしょう。まずは第一歩として、ご自身のパソコンやスマートフォンのプライベートIPアドレスを確認してみてはいかがでしょうか。

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監修

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