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Admina Team
2024/03/22
テクノロジーの進歩がますます促進される現代において、ビジネスにおけるセキュリティと効率性は非常に重要な要素です。特に、社員の認証や権限管理が難しくなってきたビジネスシーンで重宝されるのが、クラウドベースのアイデンティティ管理ツールであるOkta(オクタ)です。その価格や機能、使い方について詳しく解説していきますので、ビジネスの効率化を図りたい企業のIT担当者やセキュリティ担当者はぜひ参考にしてください。
Oktaとは?
Okta(オクタ)とは、一つのIDaaS(Identity as a Service: アイダース)サービスであり、IDやパスワードの管理、認証を行います。現在、多種多様なクラウドサービスが普及し、一つの企業が複数のサービスを利用しているのが通常となっています。しかし、サービスごとにIDやパスワードを設定、入力するという作業は負担となっていました。Oktaはこのような課題を解決すべく、一元的なIDやパスワード管理を提供しています。Oktaを使うことで、各システムのログインの煩雑さを減らし、業務の生産性を改善することが可能となります。
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Okta社とは
Okta社は2009年に設立され、現在ではICT業界のリーディングカンパニーとして認識されています。Okta社は、サンフランシスコを拠点に、共同創業者であるトッド・マッキン氏とフレデリック・ケレスト氏を中心に始動しました。2017年にはNASDAQに上場を果たし、現在はその代表的な銘柄群、NASDAQ100に名を連ねています。また、評価も高く、ガートナー社のリサーチリポートである「マジック・クアドラント」ではアクセス管理部門のリーダーとしての肩書を手に入れています。Okta社が提供するIDaaSなどの製品は、現代社会のクラウドサービスの発展に対応し、ビジネスの可能性を広げています。
Oktaが注目される背景
社会が新型コロナウィルスの影響で大きく変化した今日、高まるリモートワークへのシフトに伴い、ITセキュリティのあり方も劇的に変わりつつあります。「ゼロトラストネットワーク」の考え方が注目され、企業のネットワークセキュリティ向上にも需要が高まっています。それらを実現するサービスとして注目を浴びているのがOktaになります。
「ゼロトラストセキュリティ」は、社外だけでなく社内にも脅威があるため、全てのアクセスを信頼せずに毎回認証を行おうという考え方です。しかし、その認証作業には手間がかかるため、業務効率を下げてしまうという問題がありました。その課題を解決できるのがIDaaS(Identity as a Service)で、一度の認証で複数のクラウドサービスへのログインができます。 その中でもOktaが注目されているのは、Oktaが提供するIDaaSが、「マジック・クアドラント」で6年連続リーダーとしての位置づけの評価を受けていためです。このような状況から、Oktaへの注目度は高まっており、その背後にはゼロトラストネットワークの考え方の普及があると言えるでしょう。
Oktaの特徴的な機能:シングルサインオン
Oktaの代表的な機能と言えば、シングルサインオン(SSO)です。SSOは、一度の認証で複数のサービスへアクセスできるという、非常に便利な機能です。 多くの企業では、複数のクラウドServiceを利用することが一般的です。しかし、各サービスごとにIDとパスワードを入力するのはとても煩わしく、管理も大変です。ここでOktaのSSO機能が活躍します。 一度認証すれば、連携されている全てのサービスにワンクリックでログインできます。業務の効率化はもちろんのこと、各サービスのIDやパスワードを管理する手間が省けるだけでなく、パスワードを使いまわすなどの情報漏えいのリスクも減少します。
ユニバーサルディレクトリ
Oktaの特長の一つに、ユニバーサルディレクトリという機能です。これにより、多様なサービスのログインIDの一元管理が可能になります。これはあらゆる情報を管理するためのディレクトリサービスであり、オンプレミスのActive Directoryや、人事管理ソフトウェアとも連携可能です。つまり、組織内のあらゆるIDを一箇所で管理可能というものです。加えて、この機能によって認訓やプロビジョニングが簡単になり、ディレクトリ項目の拡張により利便性が向上します。
パスワードやアクセスログの管理、ユーザー登録時に必要なワークフローを設定することで、セキュリティ面でも安全性が高まります。これにより誤ったユーザー追加や削除を防ぐことができます。このようにOktaのユニバーサルディレクトリは、高い便利性と安全性を両立させる優れた機能です。
多要素認証(MFA)
Oktaは企業のセキュリティを強化するための機能として、多要素認証(MFA)を提供しています。OktaのMFAは、恒久的なパスワードだけでなく、登録されたメールアドレスへ送られる一時的なパスワードも採用しています。これにより、例えば社内ネットワークを利用する際、内部で加工された固定的なパスワードと合わせて利用する認証情報を“知識情報”として活用します。一方、社外ネットワークからのアクセス時には、ユーザーが所持するスマートフォンに送信されるワンタイムパスワードが加わり、この“所持情報”も認証の一部として使用します。その結果、OktaのMFAは複数の切り替え可能な認証要素を組み合わせ、より厳重なセキュリティ対策を実現しています。
ライフサイクル管理
Oktaの特徴的な機能に、"ライフサイクル管理"があります。これは、従業員IDの追加や修正、削除など、一人ひとりのライフサイクルに応じた情報管理を自動で行う機能です。 たとえば、新たな従業員が加わったとき、その人のIDを手動で追加する必要がなくなりますし、部署変更や退職があったときも、それに続く各種手続きが自動で実行されます。これにより、従業員情報の管理業務が大幅に軽減され、人的エラーのリスクも低減します。 さらに、連携しているクラウドサービスへの情報更新も自動で行われるため、利便性も向上します。
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Okta(オクタ)の強み:サポートしているクラウドサービス数No.1
Okta(オクタ)の最大の強みは、幅広いクラウドサービスをサポートしている点です。特に、導入が簡単なOffice365との親和性が高く、社内のITシステムとの連携にも強みを持つため、Office365の導入を検討中の企業からも大きな信頼を寄せられています。
運用の効率化・ユーザー利便性の向上を同時に実現
Okta(オクタ)は、運用の効率化とユーザー利便性の向上を同時に実現します。IT管理者のID・パスワード管理における負荷軽減がその一つです。従業員一人ひとりが複数のパスワードを把握する必要がなく、管理者もそれぞれの管理から開放されます。これにより、従業員は業務に集中できるようになり、企業全体としても運用効率の向上が図れます。また、ユーザーにとっても、煩雑だったログインの手間が省かれるため、利便性が大幅に向上します。
IDaaSのリーダーとして、複数の評価機関から高い評価!
Okta(オクタ)は、IDaaS(Identity as a Service)の領域で高い評価を得ています。高評価と認証は、Oktaが業界を牽引する会社であり、その技術とソリューションが高品質なものであることを示しています。
Oktaを導入するメリット:業務効率化向上
Oktaの導入は業務効率化の鍵となります。特徴的なシングルサインオン機能は、数々のクラウドサービスに一度のログインでアクセス可能にします。都度IDやパスワードを入力する手間が省かれ、作業にすぐ取り掛かることができます。複数のクラウドサービスを管理する企業にとって、一元管理が可能となるOktaの導入は、劇的な業務効率化が期待されます。時間を節約できれば新たな業務へ集中できますし、創造的なアイデアを生み出す余裕も生まれます。
セキュリティの強化
Oktaは従来の境界型セキュリティの概念に代わり、ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいています。多要素認証機能を提供し、パスワードのみに頼らずに強固な認証を実現します。This認証方法は従来より強力であり、重要データを様々な脅威から守ります。このようにOktaはセキュリティの強化に貢献します。
まとめ
Oktaは、シングルサインオン、多要素認証、APIセキュリティなど、企業のITセキュリティを強化する機能を提供しています。価格はプランにより異なりますが、基本プランは年間1ユーザーあたり21ドルからです。導入には専門知識が必要なため、IT部門と協力して取り組むことが求められます。
よくある質問
Oktaとは何ですか?
Okta(オクタ)とは、クラウド型ID管理・統合認証サービスです。Oktaは企業のワークフローをシームレスにするための軸となるテクノロジーで、あらゆるアプリケーションへのアクセスを安全かつ迅速に行える機能があります。特徴としては、シングルサインオン機能と多要素認証機能がある点です。これにより、セキュリティ性能が大幅に向上します。また、これらの機能を通じて、Oktaで企業のクラウドサービスの認証情報を統合的に管理できます。認証情報の管理が一元化されることで、IT部門の手間を減らし、なおかつ効率的に作業が進行しやすくなるため、企業側にとって大きな利点となります。
Oktaはどのような会社名ですか?
Okta(オクタ)とは、クラウド型ID管理・統合認証サービスを提供する会社です。米Gartner社から高評価を得るほどの実績を誇ります。サービスの信頼性と安全性は高レベルであり、技術力には多くの企業が信頼を寄せています。IT業界で活躍する多くの企業がOkta(オクタ)のクラウド型ID管理・統合認証サービスを利用し、ビジネスの発展を遂げています。
Okta どこの会社?
Oktaは米国に本社を置くクラウドベースのID・アクセス管理サービス企業です。従業員や取引先などが安全にクラウドサービスやアプリにアクセスできるよう、IDを一元的に管理します。優れたセキュリティと利便性から、世界中の多くの企業にサービスが採用されています。
Oktaが選ばれる理由は何ですか?
クラウド型ID管理・統合認証サービスOktaが多くの企業に選ばれるのには、多くの理由があります。まず、Oktaは豊富な導入実績があり、2023年6月時点でグローバルに幅広く導入されています。また、Oktaは99.99%のSLAを保有し、サービス停止やセキュリティインシデントを予防できます。この高い信頼性が評価され、ガートナー社のAccess Managementに関するMagic Quadrantで4年連続リーダーの1社と評価されています。
Oktaは日本語に対応していますか?
Oktaは、現代の企業がクラウドの可能性を最大限に引き出し、働き方改革を推進するために欠かせない存在となっています。その一方で、これまでのOkta管理画面は英語のみ対応であり、日本語が主体のユーザー層からは改善の声があがっていました。そんな状況に応える形で、ついにOkta管理画面が日本語にも対応しました。
Okta Workforce Identity Cloudとは何ですか?
Okta Workforce Identity Cloud(WIC)は、Okta Identity Cloudの一部であり、シングルサインオン(SSO)、多要素認証、ID管理などの機能をクラウド上で提供する認証基盤サービスです。このサービスを利用することで、増え続けるIDやパスワード運用の悩みを一挙に解決することができます。
シングルサインオンとADの違いは何ですか?
シングルサインオンはユーザーが複数のシステムに一度の認証でアクセスできるようにするための仕組みであり、ADは主にWindowsベースの環境でユーザーの認証とアクセス管理を提供するためのツールです。
Oktaの認証要素は?
Okta Authenticatorの認証要素は、以下の3つのタイプに分類されます。
所有要素(Something You Own)
ユーザーが所有しているものを使用する認証要素です。例えば、電話やメールアカウントなどが該当します。
知識要素(Something You Know)
ユーザーが知っている情報を使用する認証要素です。例えば、パスワードやセキュリティ質問に対する回答などがこれに該当します。
固有要素(Something You Are)
ユーザーの身体的な特徴や属性を使用する認証要素です。例えば、指紋や顔など、デバイスでスキャンできるユーザーの生体情報がこれに該当します。
これらの認証要素を組み合わせて、Okta Authenticatorはセキュアで効果的な認証を提供します。
Oktaを導入するメリットとは
Oktaを導入するメリットの一つは、業務効率化の向上です。
手間の削減
都度IDやパスワードを入力する手間が省かれるため、作業にすぐ取り掛かることができます。これにより、従業員は時間を節約し、業務に集中できるようになります。
一元管理
複数のクラウドサービスを管理する企業にとって、Oktaの導入は一元管理が可能となります。従来は複数のアカウントやパスワードを別々に管理する必要がありましたが、Oktaを使用することで統合された管理が可能となります。これにより、アカウント情報の管理やアクセス権の設定が効率化され、業務プロセス全体の効率が向上します。
Oktaの何がすごいの?
Oktaのは従来のオンプレミス型システムよりも柔軟性や拡張性が高いです。また、企業にとって不可欠な複数のクラウドサービスの認証情報を統合的に管理できるため、管理の手間を軽減できます。さらに、Oktaはセキュリティ性能を向上させる機能も提供しており、シングルサインオンや多要素認証などを通じてセキュリティを強化しつつ利便性を確保します。最後に、Oktaを利用することでクラウドサービスの認証情報を効率的に管理し、セキュリティを高めつつ便利に活用できます。
Okta workflowsとは何ですか?
Okta Workflowsは、スクリプトやコードを使用せずに業務の自動化を実現する機能です。この機能を利用することで、様々な外部アプリケーションと連携し、複数の操作を組み合わせて一連の業務を自動化することが可能です。
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