OnBaseを安全に利用するためには、複数のセキュリティ対策を適切に実施することが重要です。まず、クラウド環境におけるデータ保護の観点から、保存データの暗号化とアクセス制御を徹底する必要があります。データはAES-256などの高度な暗号化技術を用いて保護され、アクセスはActive DirectoryやLDAPと統合された認証システムによって制御されます。不正アクセスを防ぐために、多要素認証（MFA）の導入もサポートされています。さらに、ユーザーごとに詳細なアクセス権限やセキュリティキーワードを設定することで、業務に必要な情報のみにアクセスできるよう管理し、内部からの情報漏洩リスクを低減できます。

コンプライアンス対応の面では、業界規制に準拠したデータ管理が求められます。OnBaseにはレコード管理機能が搭載されており、企業のポリシーや法令に基づいて不要なデータを自動的に破棄できるため、適切なデータライフサイクルの管理とコンプライアンスの確保が可能です。