App Store Connectを安全に運用するためには、アクセス管理や証明書の更新を適切に行うことが重要です。まず、開発チーム内での権限管理を徹底し、不要なアカウントの削除を定期的に実施する必要があります。特に、従業員の退職時には速やかにApp Store Connect上のユーザーアカウントの権限を削除し、アクセス権限を無効化することで、不正アクセスのリスクを軽減できます。Apple Developer Programでは、ユーザーごとに役割（例：Admin、Developer、Financeなど）を設定できるため、業務に応じた最小限の権限設定が推奨されます。

また、証明書およびプロビジョニングプロファイルの有効期限を管理し、期限切れによるアプリの配信停止を防ぐことも重要です。証明書やプロファイルが失効すると、新しいアプリの提出や既存アプリの更新ができなくなるため、定期的に期限を確認し、適切なタイミングで再発行・再設定を行うべきです。なお、すでにApp Storeで公開されているアプリは、証明書の失効後も引き続きダウンロード・利用は可能ですが、保守や改善の観点からも更新作業が可能な状態を維持することが望まれます。