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Amazon Web Service(アマゾンウェブサービス)とは?分かりやすく解説

Amazon Web Service(アマゾンウェブサービス)とは?分かりやすく解説

Amazon Web Service(アマゾンウェブサービス)とは?分かりやすく解説

HC

Admina Team

2024/04/18

Amazon Web Services(AWS)とは

現代のビジネス界やIT環境では、クラウドはもはや無視できない存在となり、特に「Amazon Web Service」はその中でも大きな存在感を放っています。

しかし、具体的に「Amazon Web Serviceとは何なのか」、「どのように活用できるのか」について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、それらの疑問を解消すべく、Amazon Web Service(以下AWSとします)の基本的な概念と機能をわかりやすく解説します。

AWSとは、世界最大のクラウドコンピューティングプラットフォームで、Amazonが提供する我々のデジタル生活を支える一連の幅広いサービスを指します。

まず、「クラウドコンピューティングとは何か?」についてです。それは、PCやインターネット接続を通じてサーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなどのITリソースを必要なだけ利用可能にするコンセプトです。これがAWSの根底にあり、クラウドを通じて世界中の企業や個人に強力なITインフラを提供しています。

AWSのメリットは、あらかじめ大量のハードウェアを購入する必要がないという利便性とコストメリットにあります。必要に応じてリソースを柔軟に使い、その分だけを支払う、そんな新しいITの利用法をAWSは体現しています。

AWSと従来の物理サーバーとの違いとは

従来のオンプレミス型サーバーは自社で物理的に設置・管理が必要で、リソース確保や運用に手間が伴います。しかしながら、AWSなどのクラウドコンピューティングサービスが登場したことで、これらの課題が解消されました。

クラウドの特性を活かし、物理サーバーの購入や場所確保、長い納期待ちといった手間が不要となり、すぐにでも必要なリソースが使えるようになりました。

これにより、サーバー、ストレージ、ソフトウェアなどの運用がスピーディーで手軽なものへと変革し、結果として企業の業務効率を大幅に向上させました。

AWSでできることとは

AWSを利用し実現できることは無数にあります。インフラストラクチャーの設計から運用、管理までを一元化する「Amazon EC2」、データベース管理を効率化する「Amazon RDS」、大量データの保存、バックアップに最適な「Amazon S3」など、各種サービスが多種多様なビジネスニーズに応えます。

AWSでできることとは:サーバー環境構築

AWSでは、クラウドサービスを用いて、柔軟かつ高機能なサーバー環境を確立することが可能です。

例えば「EC2」を利用すると、仮想サーバーを手軽に作成できます。単にサーバーを保有するだけではなく、専用のハードウェアを設置せずとも、自社にぴったりのシステムを構築することが可能です。

EC2はスケーラビリティに富み、必要に応じ簡単にサーバーの追加や削除が可能です。これによりコストパフォーマンスも抜群で、運用の効率化が図れます。

AWSでできることとは:データ保存

Amazon S3は、高度なセキュリティ機能を備えた耐久性とスケーラビリティに優れたストレージサービスです。

データは自動的に複数の場所に複製・格納され、いつでもどこからでもアクセスできます。また、容量制限が無いため、数KBから数TBに至るまでの大量のデータを無制限に保存することが可能です。

Amazon S3を利用すれば、企業は圧倒的なストレージ容量を手に入れ、業務の効率化とビジネス拡大を実現できます。

AWSでできることとは:コンテンツ配信

AWSは、クラウドコンピューティング環境の提供だけでなく、高速なコンテンツ配信も可能です。特にS3(Simple Storage Service)というストレージサービスを活用することで、ウェブサイトの静的コンテンツや大量のデータを効率良く配信することができます。

S3は高い耐久性とスケーラビリティを有し、安全性も確保されています。加えて、AWSの別サービスであるCloudFrontと組み合わせることで、地球規模のエッジロケーションネットワークを利用した低レイテンシー、高スループットのコンテンツ配信が可能となります。

これにより、ユーザーはどこにいても迅速にアクセスできる体制を作ることができます。

AWSでできることとは:データベース利用

AWSが提供する基盤サービスの一つに、データベースを管理するRDS(Relational Database Service)があります。

RDSはフルマネージド型のクラウドデータベースサービスで、手間のかかるデータベース管理作業を軽減し、スケーラビリティや標準的なセキュリティ設定を手軽に実現します。ユーザはアプリケーション開発に集中でき、多種多様な業務や研究に役立つデータベースを存分に活用することが可能です。

AWSのRDSサービスを使えば、データベースの設定、運用、スケーリングといった課題を簡単にクリアできます。

AWSでできることとは:専用回線

AWS Direct Connectというサービスは、データセンターやオフィスからAWSの環境へ直接、専用回線を引き込むことができるサービスです。専用回線を利用することで、インターネットを介さずにAWSへ接続でき、安定した通信速度やセキュリティの向上を実現します。

様々なネットワーク要件に対応できるAWS Direct Connectは、大規模なデータ移行やクラウドベースの仮想ネットワークを有効に活用したいと考えている全ての企業に適しています。

AWSで専用回線接続を可能にし、あなたのビジネスへの有効な貢献を期待しています。

AWSでできることとは:セキュリティ対策

AWSは、情報セキュリティ管理を強化するための多種多様なツールも提供します。

例えば、Amazon Inspectorというサービスは、AWS環境で構築されたアプリケーションの脆弱性を自動的に検出し、セキュリティベストプラクティスに基づきリスクを評価する機能を持つセキュリティ監査ツールです。このサービスはセキュリティ監査を継続的かつ自動化することで、企業がコンプライアンス要件を満たしながらも高度にセキュリティが確保された環境を維持するための手助けとなります。

AWSを利用することで、卓越したセキュリティ対策を世界中のどこからでも手軽に利用可能です。

AWSでできることとは:AI活用/データ分析

AWSでは、AIやデータ分析の力を活用してビジネスを変えることができます。

例えば、Amazon Personalizeを用いることで、ユーザーの行動パターンや履歴を分析し、パーソナライズされたレコメンドを提供できます。

これにより、個々の顧客に適した製品やサービスを提案し、ビジネスの成果を大幅に向上させることが可能になります。また、データ分析も強力なツールで、AWSの多岐に渡るサービスを活用して大量のデータを迅速に処理し、より深い洞察を得ることができます。

これにより、ビジネスの意思決定をより迅速かつ効果的に行えます。

AWSでできることとは:ワークフロー管理

AWSは、企業がビジネスの効率性を向上するために利用するクラウドサービスの一つです。その中でも、ワークフロー管理(作業手順やプロセスを一元管理)に優れた機能を有しています。

特にAmazon Simple Workflow (SWF)は、タスクの実行状況をトラッキングし、中断や再開が可能なワークフローを簡単に作成できるサービスで、複雑な処理を安全に、確実に管理できます。この機能により、AWS上でデータ分析やバックエンドの処理の管理が大幅に簡単になると共に、エラーのリカバリ、タスクの拡張、再試行といったワークフロー経由でのアプリケーションの管理が可能になります。

SWFの導入により、企業は設計からデプロイメントまでのワークフロー全体を効率性と信頼性をもって管理できるため、ビジネスの迅速な展開を実現できます。

AWSでできることとは:メール/通知

AWS SES(Amazon Simple Email Service)はメール送信のプロセスを簡略化し、大量のメールを効率的に送信するためのツールです。それは送受信者の認証、メールの準備から送信までの一連の作業を簡単に行うことが可能です。

また、AWS SNS (Amazon Simple Notification Service)を利用すれば、AWSの各サービスを監視して異常が発生した場合に通知を送ることもできます。これにより、システムの安定性を高め、迅速なトラブルシューティングを実現します。

このように、AWSのメール/通知ではビジネスの効率化を図るための機能が豊富に揃っています。

AWSでできることとは:開発

AWSには開発を補助する様々なツールが用意されていますが、中でも特に注目したいのが「AWS CodeStar」です。

これは、クラウド上での開発プロジェクト管理を一元化してくれるサービスであり、ソースコード管理からビルド、テスト、デプロイまでの一連の流れを自動で管理してくれます。開発チームにとっては大幅な作業の効率化を実現できます。AWSを使用すれば、複雑な環境設定などの手間を省き、より開発に集中できる環境を構築できます。

AWSの代表的なサービスとは

AWSは、一口に言えばクラウドサービス群のことを指しますが、その実態は100を超える豊富なサービスラインナップから成り立っています。ここでは、その中でも特に代表的で多くのユーザーに利用されているサービスをピックアップします。

AWSの代表的なサービスとは:サーバー環境構築

AWSの代表的なサービスといえば、サーバー環境構築が可能なAmazon EC2です。数分で仮想サーバーを作成出来る手軽さが特徴で、必要に応じてスペックの変更も可能な点が魅力です。ハードディスクやメモリ等の変更は、画面上の操作だけで実施でき、時間と手間を大幅に削減できます。

また、複数の仮想サーバーを作成し、冗長化することも可能です。加えて、ネットワーク構築の手間も省けるよう、仮想ネットワーク環境も用意されています。Amazon EC2の利用で、システムの堅牢性と運用効率を両立することができます。

AWSの代表的なサービスとは:データ保存/コンテンツ配信

AWSが提供する代表的なサービスとして、データ保存とコンテンツ配信のための「Amazon S3」が挙げられます。Amazon S3は、オンラインストレージで、ほぼ無限とも言える容量と数のファイルが保存可能です。

しかも、その耐久性は99.999999999%(通称:イレブン・ナイン)と非常に高いレベルを保証しており、データの消失リスクを極めて低く抑えることができます。これは統計的に見て約1,000万年に1度という、ほとんど存在しないレベルの可能性を示しています。また、S3に保存されたデータは、インターネットを介して簡単にアクセスすることが可能で、なおかつ静的なコンテンツの配信も取り扱えるため、その運用の幅広さも魅力となっています。

AWSの代表的なサービスとは:データベース利用

AWSの代表的なデータベースサービスといえばAmazon RDSです。データベース管理の大部分をアマゾンが全面的にサポートする「フルマネージド」型のサービスで、様々なデータベースエンジンを使用できます。例えば、多くの開発者にとってなじみ深いMySQLやPostgreSQL、Oracleなどの主要なデータベースが短時間で作成可能です。

また、フルマネージドサービスのメリットはなんといってもその管理負担の軽減です。冗長化やバックアップといった一部煩雑なプロセスも画面上の操作だけで手軽に行えます。加えて、データベースサーバーの運用管理やパッチの適用もAmazon側が一手に引き受けてくれます。 これによりユーザーは「データベースを必要な時に作成、利用」できる状態になり、他のビジネスリソースに集中できます。これらの点から、Amazon RDSは、データベースの利用を一層手軽で効率的にするサービスと言えるでしょう。

AWSの代表的なサービスとは:プログラムの実行環境

AWSの代表的なサービスといえば、サーバーレスコンピューティングサービス「AWS Lambda(AWS ラムダ)」があります。AWS Lambdaはプログラムの実行環境を提供し、サーバーの運用負担を一切必要とせず、さまざまなプログラムやアプリケーションサービスを実行できる特徴を持っています。また、AWS Lambdaはリクエスト単位での従量制課金を採用しています。

これにより、使用量に応じた課金となるため無駄がありません。さらに嬉しい点は、100万リクエストまで無料となるため、当サービスを活用すれば大幅なコスト削減も期待できます。これらの機能により、AWS Lambdaはエンジニアの間で非常に高い評価を得ています。

AWSを利用するメリットとは

AWSを利用するメリットは様々です。まず【コスト面】では、ハードウェア・ソフトウェアの購入が不要のため初期費用が抑えられます。従量制の課金により余分なコストをかけずに済みます。

【セキュリティ面】では、きめ細やかな最新のセキュリティシステムによって認証環境が整備されています。管理者のセキュリティ対策の手間を省け、業務に専念できます。

【拡張性】に関してもAWSは優れており、CPU、メモリ、ストレージ容量などスペックの拡張が簡単かつ迅速に可能です。

また、【管理者の負担】も軽減でき、ハードウェア管理やソフトウェア更新などの煩雑なタスクをAWSに一任することで、より本質的な業務に人的リソースを振り向けられます。

【スピード】では、必要な環境を迅速に整えることが可能で、ビジネスのスピードを一層高めることができます。

そして、【スペース】の効率化も見込めます。物理サーバーが不要となり、その分のスペースを有意義に利用できます。

AWSを利用するデメリットとは

AWSを利用するデメリットには主に二つあります。一つ目はコスト。AWSは従量制の課金であるため、使えば使うほど料金が高額になってしまいます。特に大量にデータを扱う場合や、複数のシステムを運用する場合、コストがかさんでしまうことがあります。また、毎月の料金が固定でないため、予算化しにくいという課題もあります。

二つ目はAWSの操作ノウハウが必要であることです。非常に多機能で100種類以上のサービスが存在し、どのサービスが適切かを見極めること、そして一旦環境を構築した後の管理や問題発生時のトラブルシューティングもユーザーの責任となるので、相応の技術力が求められます。これらがAWSの利用に際して考慮すべき主要なデメリットと言えるでしょう。

まとめ

本記事では無視できない存在となったクラウドサービスの一つ、「Amazon Web Service」についてその基本的な概念と活用法を解説しました。この情報がAWSを理解し、ビジネスに効果的に活用するための一助となることでしょう。

よくある質問

AWSサービスとは何ですか?

AWSは、Amazonが提供しているWebサービスの総称であり、クラウドコンピューティングの仕組みを活用して、サーバー、データベース、ストレージなど様々なサービスを提供しています。

AWSのクラウドサービスはいくつありますか?

AWSが提供しているWebサービス数は現在、200以上です。このうち90%以上のサービスや機能は、世界中の顧客の要望に基づいて開発・実装されています。

コンピューティングとはAWSで何ですか?

クラウドコンピューティングにおいて、「コンピューティング」という言葉は、ソフトウェア計算に関連する概念やオブジェクトを指します。これは、処理能力、メモリ、ネットワーク、ストレージなど、プログラムの計算を成功させるために必要な各種リソースを包括する広範な概念です。AWSにおいても、コンピューティングはクラウド上での計算リソースの提供や管理に関わる重要な要素です。

Elastic Compute Cloudとはどういう意味ですか?

Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)は、Amazonが提供するAWSの機能の一環で、仮想サーバーを構築できるサービスです。公式ホームページでは、「安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能をクラウド内で提供するウェブサービス」と説明されています。

AWSは何型クラウドですか?

AWSは従量課金型のクラウドプロバイダーであり、利用者が実際に使用したリソースに応じて利用料金が請求される仕組みを採用しています。この方式には初期費用がかからないメリットがありますが、利用量に応じてコストが変動するため、適切にリソースを管理してランニングコストを最適化する必要があります。

仮想サーバーとは何ですか?

仮想サーバーとは、物理的な1台のサーバーマシン上で、仮想化技術により稼働する仮想的なサーバーのことを指します。 通常、仮想化には専用のソフトウェアが物理サーバーにインストールされ、その上で複数の仮想サーバーが同時に稼働します。

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